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紙の本
アンチエイジングSEXその傾向と対策 (文春新書)
著者 小林 照幸 (著)
60歳以上の男女2000人に性生活の実態調査を行ったところ、50%が「現役」と判明した。団塊世代が60歳を超え、未曾有の高齢社会に突入した日本の「性の現状」を赤裸々に描く...
アンチエイジングSEXその傾向と対策 (文春新書)
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商品説明
60歳以上の男女2000人に性生活の実態調査を行ったところ、50%が「現役」と判明した。団塊世代が60歳を超え、未曾有の高齢社会に突入した日本の「性の現状」を赤裸々に描く、衝撃のレポート。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小林 照幸
- 略歴
- 〈小林照幸〉1968年長野県生まれ。信州大学経済学部卒。作家。明治薬科大学非常勤講師(生薬学担当)。「毒蛇」で第1回開高健賞奨励賞を受賞。ほかの著書に「朱鷺の遺言」など。
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自信がつきました
2012/03/01 09:23
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は何歳(いくつ)までSEXができるのでしょうか。
まるでスフィンクスが問いかけた永遠の謎みたい。
50歳? 60歳? いやいや、70歳?
若い人からみれば、それは摩訶不思議な世界かもしれません。でも、歳を重ねるにつけ、深刻で切実な問題でもあります。
本書は全国の60歳以上の男女2000人にアンケートをした結果をまとめたものですが、結論を先にいえば、約5割の人がなんらかの形で「現役」という回答がよったそうです。
著者も書いていますが、この結果は「驚くべき」数字かもしれません。しかも男性にいたっては、75歳以上の人でも10数%の「現役」組がいるというのですから驚きです。
ただ、SEXといっても多種多様ですから、それを単なる行為としてとらえるのではなく、同衾あるいは手をつなぐといったスキンシップ的なものまで含むと、その数がもっと高くなるに違いありません。
私たちは歴史的にも地理的にも極めて高い高齢者社会を迎えつつあります。それは進行形ではなく、すでに間のあたりにしている事実でもあります。
20代の若者にとっては夢のまた夢でしょうが、現実50代後半を迎えた者としては避けて通れない問題です。高齢者社会にあっては、50歳代なんてまだまだ若造なのです。
その果てしもなく続く高齢者社会をどう生きていくか。
人的関係をどう構築していくか。
そう考えた時、SEXの問題は目を覆うのではなく、真剣に考えなければならない事柄だといえます。
本書に書かれていることを興味本位で受けとめるのではなく、それは未来のある日の自分かもしれないと考えれば、真剣に読むしかありません。
もちろん、「引退」組にはいることもあるでしょう。
しかし、SEXがアンチエイジングのひとつの形だとすれば、もっともらしい理論や取組みよりももっと身近な問題として、本書のように真面目に議論されるべきでしょう。
父や母の時代のものではなく、21世紀を生きる私たちに突き付けられた、重い問題だと認識すべきなのです。
それこそ、私たちが若者たちに示す道でもあります。