さくら荘のペットな彼女6
著者 著者:鴨志田 一 , イラスト:溝口 ケージ
今年度限りでさくら荘がなくなる ── 理事会が下した決断に、ショックを隠しきれない俺たち寮生。理由は建物の老朽化だというが、なぜこんなに急に……? もちろん納得できない俺...
さくら荘のペットな彼女6
商品説明
今年度限りでさくら荘がなくなる ── 理事会が下した決断に、ショックを隠しきれない俺たち寮生。理由は建物の老朽化だというが、なぜこんなに急に……? もちろん納得できない俺たちは、学内で決定撤回の署名活動を行うことにする。その最中、寮がなくなる本当の理由が、世界的天才画家であるましろにあることが分かる。つまり、ましろが寮から出て行けば、さくら荘は存続する。だけど、それでいい訳ないだろ!? 必死に署名を集める俺たちだが、龍之介は 「絶対に集まらない」 と手伝わないし、俺のゲーム企画の最終審査結果と七海のオーディション結果もついに発表になる。そして近付く卒業式、果たして俺たちは、美咲先輩と仁さんを笑顔で送り出すことは出来るのか ── !? 変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメ、波乱必至の第6弾登場!
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押し寄せる現実の波状攻撃
2015/08/28 09:20
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
せつね~。何だこれ、せつねーよ。分かった様な事を書くのは簡単だけれど、ここでそれはちょっと控えておこう。
ただ、現実は大概自分の理想通りには進まないし、頑張っても報われるとは限らないし、落ち込むことも多いけれど、ごくごくたまに、自分の理想を超えるような出来事が起きる。その時の快感は、筆舌に尽くし難い。だからこそ、絶望せずに生きていられる。
さくら荘の監督教師、千石千尋から申し渡された、今年度限りでのさくら荘取り壊しの理事会決定。神田空太はそれに強く反発し、千尋に詰め寄るも、彼女は何も答えない。青山七海の提案で、全校生徒の三分の二の署名を集めれば理事会の決定を覆せることを知った空太は、やみくもに活動を始めようとする。
しかし、赤坂龍之介は、それは現実的な対応ではないと断じ、そんな無駄な時間があるならば、ゲームのタイトル審査会に全精力を注ぐべきだという。空太にも理屈ではそれは分かるのだが、あまりにも冷徹にいう龍之介に、感情では全く受け入れることができない。
そうこうしているうちに、さくら荘取り壊し決定の真相が明らかになり、そして七海のオーディション結果や空太の審査結果、三鷹仁と上井草美咲の卒業と、怒涛の様に様々な出来事が迫って来る。どれも重要だけれど、全てをフォローするには能力が足りない。空太が陥るのはそんな状況だ。
そして事態の中心にいる椎名ましろは、いつもと変わらないようでいながら、確実に変化して、状況に対応しようとしていた。
いっぱい失敗をして、痛い目にあって、それで初めて、本当は自分がどうしたいのかを自覚していくのだろう。