学問 （新潮文庫）

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男の子や女の子が心と体を使って学んでいく様子

まだ早いと大人がいうより早く子どもは色々なことを知ってしまうものだと思う。で、大人もまだ早いと言いながらも、自分もそうだったなと密かに思っているものなんやろうな。
びっくりするほど無防備にさらされるこどものときの性に関するいろいろな嫌悪感や罪悪感好奇心がリアルによみがえる

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山田詠美さんの、こう自分の幼少期を見透かされたような書き方。
読んでいて、深く抉られる。
でもそれが快感。

囚われの、鎖に繋がれた、人々
私も好きなのかもしれない

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Amyの思春期の描き方。
彼女の紡ぐことばはエロスじゃないのに官能的で美しい。
久しぶりにしっかり本を読んだけど、読むとやっぱり満たされる。

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ひさしぶりの山田詠美さんの文章は、やはり繊細で美しく官能的だった。よくこういう幼少期や十代のとりとめない感情を記憶しているなとつくづく感心するのだ。そして僕は小説を読むことで思い出すのだ。

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山田詠美の文って華やかで非日常に溢れているけれど、
どこか倦怠感が漂っていて、どこに流れ着くのか分からない不安が
常につきまとっている危険な感じが好きだったのだけれど、
「学問」については正直、共感できなかった。
すべてにおいてすべての伏線を回収しようとする「あざとさ」を
感じてしまった自分はもう純粋にこの文を読むことが
できないのだろうか？

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人生いろいろ。
山田詠美の、子ども時代の感覚の描写の鮮明さには驚き、はっとさせられます。
言葉もホントに美しい。

基本は詠美ファンなのだけど、、
本作に関していうと、似た展開
姫野カオルコ のツ、イ、ラ、ク の方が面白かったかな。

とはいえ、平凡な人間の、幼少期、思春期、成年になるまでの日々の物語を面白く、しかも説得力を持って書ける作家は少ないと思う。

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性的なものを見事に記した1冊
ある人のレビューには"オナニー学"とも評しているこの本には
一言では現せない本能と摂理が詰まっている

決してそれらを"性的"という表現ではなく
野性的に素朴に粗野に慎ましくいじらしく
でも大胆に奔放にはかない美しさではなく
健全な美しさで綴られているのがこの1冊である

読み終えたとの颯爽とした気持ちをぜひみなさんにも味わってほしい、敬愛する山田詠美さんならではの感性の詰まった1冊です。

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山田詠美は、いやらしさを美しく書く天才だな。
えろいけどえろくない、健康的いやらしさ。
というか人間的いやらしさ？みたいな。
話は特にオチもなく終わるけどまあこんな感じかなあ。
青春、性春、みたいなね。
しかしいい言葉ばっかり散りばめられてたな。

でも、おれ、本の中に出て来る愛は、わりに好き。
それ使う登場人物って、だいたい普通より体の体温、上がってるだよ。
あったかくなってる。時々、熱くなってる。
冷たい愛って出て来ないから

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原色の多面体を投げつけられる感じ。
投げちゃ駄目だとされているものなのに、飛んでくるから面食らう。
けどでも、詠美さんは、誰よりもそれをよく見つめているからそうする。
のだと思う。やはり詠美さんはすごい。

性と死の話。つまり生の話。

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山田詠美が書く、おとなになる前の登場人物がすき。こんな風に思春期を描ける人は、ちょっといないと思う。

仁美と心太の関係。
一生囚われていたいと思う人。
学問の途中の私には、まだよくわからない。ふたりより10年も長生きしてるのにね。

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山田詠美の主人公って、いっつも、すごい共感を取りにくるけど、実際は絶対こんなやついないって思うから、なんか近いふりして見下ろされてる感じで、思い出して嫌いになるタイプだ。

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子供の頃は自分の周りで起きている事がすべてで特別だった。小さな世界で悩んだり恋をしたり。大人へと成長する心と体の不安定な気持が伝わってくる。

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性の扱い方がうまいとは思うけど、
それ以外は特筆するようなものはなかった。

著者との相性が悪いのか、
僕はだんだん頁が進まなくなり、
なんとか一章を読み切った後は、端折って終わりにした。