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紙の本
なのはな 萩尾望都作品集 (FLOWER COMICS SPECIAL)
著者 萩尾 望都 (著)
3・11以降に描かれた萩尾望都最新作品集 3・11の大震災と、それに続く原発事故。かつてない事態に直面した作者は、ザワザワとした気持ちを抱えながら、フクシマの少女を主人...
なのはな 萩尾望都作品集 (FLOWER COMICS SPECIAL)
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商品説明
3・11以降に描かれた萩尾望都最新作品集
3・11の大震災と、それに続く原発事故。
かつてない事態に直面した作者は、ザワザワとした気持ちを抱えながら、フクシマの少女を主人公にした話題作「なのはな」と、放射性物質と人間との関係をシニカルに描いた3部作「プルート夫人」「雨の夜-ウラノス伯爵-」「サロメ20××」を立て続けに発表しました。
今回はそれらに加え、特別描き下ろし「なのはな-幻想『銀河鉄道の夜』」を収録しました。今を生きる全ての人たちに読んでほしい作品集です。
【編集担当からのおすすめ情報】
雑誌掲載直後から、新聞、雑誌、ネット等各方面で話題となった一連の作品を、3・11から1年後の今、緊急出版します。作品に込められた「祈り」と「希望」を、共に感じてください。【商品解説】
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紙の本
行動することの大切さ
2014/07/21 08:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:NAGI - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンガ家として作品を描く→行動を起こした筆者、見習いたい。
紙の本
何かしたい
2015/03/24 22:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゅうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
大震災による福島第一原発の事故。
それによる放射能汚染は世界中周知であり
つい最近も汚染水の海への垂れ流しが明らかになった。
にも関わらず、「完全にプロックされている」といって開催が決まった東京オリンピックは撤回されず、
「安全だ」といって平気な顔で原発再稼働を推し進め、日本に友好的な他国にまで原発を売りつける日本。
ほとんどの日本人はそれを恥ずかしいと感じながらも何も出来ず、何もしないことをもどかしく思っている。 と思う。
萩尾望都さんもそうだったのだろう。
私は何をすべきだろう。
紙の本
難しい。
2015/08/31 23:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
萩尾先生の作品は母の影響もあって子供の頃からよんでいます。
けれども原発や東日本大震災を題材にした作品を描かれているとは知りませんでした。
今の私には難解な部分もあるけれども、歳を重ねるごとに読み返してみたいと思いました。
紙の本
美しい毒となって。
2021/07/21 17:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつになったら故郷の家に戻り、元のようにヤギや牛を飼えるのだろう。
一度事故が起こったら、放射線の影響が消え去るまで何年掛かるのだろう。
美女や美青年に擬人化された放射性物質は自分の魅力を、生み出す力を人に訴えかける。いつでも人の心は弱い。
紙の本
短編集
2016/02/22 18:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の装丁がとても凝っていて好き。装丁は雨の街並を象ったエンボスと菜の花と少女を銀の箔押しでデザインされていて、原発で失われた街への寂しさと希望を感じた。中身は短編集が5つ収録、中でも「プルート夫人」の話が一番印象的でした。
紙の本
夢見るプルトニウム
2013/02/11 21:22
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女ナホは、ばーちゃんの手作り人形をもらったというウクライナの少女に、夢の中で出会う。彼女はチェルノブイリの被爆地で、ばーちゃんの種まき器を使って除染のためにいろいろな植物の種をまいている。人形はボランティアの看護師の手で届けられたものだ。ナホはチェルノブイリの彼女と、フクシマの自分の繋がりに気付く。
3.11、そして原発災害に遭った人々の物語、それは世界に繋がる普遍的な物語として萩尾望都は構築した。
植物による除染がどのくらい有効か、牛が飼えるようになるのに何年かかるのかといったことは、希望の一つの形に過ぎない。自分たちが世界と繋がっていること、もう帰って来ないばーちゃんや、たくさんの人々が繋いでくれたこと、そういったことが我々にとって一番の希望なのだ。
プルトニウムという物質を踊り子サロメの姿で表した物語では、我々人類が原子力の火に託した希望と欲望、そして半減期という永遠に近い暗黒が語られる。
10万年に一度と言われた事故、それがチェルノブイリ、スリーマイル、福島と、3度起きている。僕らはサロメの誘惑に抗いきれないのだろうか。
原子力は、テクノロジーや政治の問題ではある。だが事故の有無にかかわらず日常の暮らしに密接し、我々の思考の根本を構成する問題であることが示唆される。そして未来を志向する子供たちにとってこそ重要であることが。
サロメや銀河鉄道、広大な菜の花畑、そういった様々なイメージが、子供たちの日常と未来をまた繋ぐものになるだろう。愛が懐かしさが激情が彼らの内面をえぐるだろう。見るのは悪夢かもしれないが、震えて眠る夜に育まれるものがたぶん必要なのだ。