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紙の本
足利義満 公武に君臨した室町将軍 (中公新書)
著者 小川 剛生 (著)
公家社会と深く交わるなかで王朝文化に精通し、明国の皇帝には日本国王の称号を授与され、死後、朝廷から太上天皇の尊号を宣下された足利義満。新史料にも光を当て、公武に君臨した唯...
足利義満 公武に君臨した室町将軍 (中公新書)
足利義満 公武に君臨した室町将軍
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商品説明
公家社会と深く交わるなかで王朝文化に精通し、明国の皇帝には日本国王の称号を授与され、死後、朝廷から太上天皇の尊号を宣下された足利義満。新史料にも光を当て、公武に君臨した唯一無二の将軍の足跡をたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小川 剛生
- 略歴
- 〈小川剛生〉1971年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程中退。同大学文学部准教授。著書に「武士はなぜ歌を詠むか」「中世の書物と学問」など。
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室町殿の体制の成立
2022/02/24 20:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
足利将軍が、事実上公武を併せた体制の主導者となる体制が、いかに成立したのかを、足利義満の生涯の事跡を通して理解する一冊。
結果として尊号の一件は回避されたものの、将軍家の権威は向上し、公家衆も以後は幕臣的扱いが通常となっていくことからも、足利義満の権威・権力の拡大は、足利家にとっては無意味ではなかったことがよくわかる。
また、尊号回避について、概説書として初めて、推測ではない経緯を詳細に史料を明示して説明している。
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歴史の教科書に必ず出てくる、有名人。
2013/03/03 17:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の教科書に必ず出てくる、有名人。
ですが、その実態はあまり知られていません。
よく知られていることとしては、中国の明とのやりつりの中で使われた「日本国王」の称号を巡る様々な疑惑についてです。すなわち、武家の棟梁である「将軍」を超えて「国王」になろうとしていたということ。
国の統治に関しては、その時々の権力者がそれぞれの地位に基づいて行われていましたが、変わらないのは天皇という存在です。
義満が死後に”太上天皇”の尊号の宣下を受けていますが、このことから、彼が自ら天皇になろうとしていたとする説が出てくることになります。
本書は、謎に満ちた義満のキャラクタに歴史的な資料に基づき解説してものです。
生まれながらにして将軍であったものの、足利幕府の権力基盤は弱く都落ちすることもありましたが、義満の様々な行動により次第に権力基盤を固めていく様子が分かります。
態度は常に傲慢。しかし、裏では色々策略を練り実行していく、したたかな面をみることができます。
本書は物語ではなく研究書に近い形式で書かれているため、通読するのにはやや骨が折れますが、歴史的な資料から推論していくのはなかなか楽しいものです。
新書ですが、読むのには時間がかかる一冊です。
龍.