紙の本
タイトルすごいけど、中味には納得
2020/12/20 14:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の大きな柱のひとつは、「会社員の給料」が、カール・マルクスの『資本論』を元にどのような仕組みで決められているかということを解き明かすこと。難しいことを非常に易しく噛み砕いて解説するというのが、この著者の持ち味で、経済学の古典を基に、鮮やかな解説がなされる様はみごと。そして、もうひとつの柱が、「給料の決まり方」を理解したうえで、どのように努力をしてゆけばいいのかということ。
読後感は、働く意識が大きくシフトされたような感じ、しかも、幸せに働ける方向にシフトしてもらったような...そんな感じ。
投稿元:
レビューを見る
どのような考え方の人が、一生、安月給のままなのかが、その理由と共に紹介されている。
たとえ、高給取りであっても考え方が安月給の人のままでは、今以上の昇進やステップアップの転職は難しいかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
私たちの給料には「ルール」があり、そのルールに基づいて支払われています。スポーツでも、ルールを知らなければ、戦略を立てることもできないので、勝つことはできませんね。
本書は、知られざる「給料のルール」について詳しく解説し、そのうえで、収入を増やして生き残るための方法についてまとめた一冊です。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=473
投稿元:
レビューを見る
私には「自主連」が足りない、と思った。昔は努力を厭わなかったのに、最近、努力してないなぁ、と実感。みんな、睡眠時間を削って、時間管理をしながら努力している。継続的にキャリアアップしていくためには、努力、「自主連」が必要。
投稿元:
レビューを見る
・資本論で解説されている理論には、いくつか重要な柱があります。そのひとつの主張が以下です。
①商品には、「価値」と「使用価値」がある。
②受容と供給のバランスがとれている場合、商品の値段は、「価値」通りに決まる。
「使用価値」とはそれを使うメリットという意味です。資本論の中では、「価値」は労力の大きさという意味で使われています。
…労働の使用価値とは、「労働力を使ったときのメリット」です。日本企業に勤める労働者の給料は、「出した成果」ではなく、「生活費」「経験で形成される基礎力」が考慮されて決まります。
「使用価値」が高い場合、それを選択する理由にはなるが、それが=値段になるわけでは無い。
・僕はリクルート社に転職し、ベンチャーキャピタル業務をしていました。非常にやりがいがあり、没頭できる仕事だったため、期待されている成果も出すことができました。そのため社内からは、高い評価をもらえていました。しかしそのとき、外部からは「一目おかれる人材」ではありませんでした。ある企業の経営者から、ぞんざいに扱われていることに気がつき、それを社内で冗談交じりに愚痴りました。すると、当時の上司から「小暮はアピールができてないんだよ」と厳しく諭されました。ふだんはほとんど怒らない人だったので、厳しく言われたことに正直驚いたとともに、ここで「アピール」の重要性を痛感しました。
投稿元:
レビューを見る
なんでアイツの給料が高いんだ? とか、つい考えがちだが、僕らの給料がきちんとした決まりにのっとって決められていて、それをただ知らないだけということがよくわかった。この本は、高校生、大学生のうちに読んどくべきだな。
投稿元:
レビューを見る
内容は納得する部分もあるが、ちょっと待て!といいたくなるところもある。
参考程度にするのが良い本です。
投稿元:
レビューを見る
給料の仕組みを知ることがとても大切なのはわかるが、だからと言って知りすぎてもなにも良いことはない。
この世の中がお金という物を中心に回っていないとすれば果たしてこの内容うまく通るのだろうか。通らないだろうお金をたくさん稼げるからよし、その逆だから落ちこぼれだという考え方があるうちはとうていこの世の中うまくいくとは思えない。
まず考え直さなければいけないのは自分が給料が安いと思い込むことこの一言だけだと感ずるそしてどうしてもそれを拭い去ることができないのなら即刻自分が搾取する側に回るべきではないだろうか。
できるものはますますできる。それがこの世の中の仕組みである。
投稿元:
レビューを見る
なかなか衝撃的な内容でした。
でも納得できる。
給料はどうやって決まるのか。
「価値」と「使用価値」の違い。
物価が下がると給料も下がる。
安月給の人の考え方を知る。
給料を上げるにはどういう方法があるのか。
この手の本は最後の2割の内容が、いつもいまいちなのはなんでなんだろうか・・・。
投稿元:
レビューを見る
この本は最初に、現在の多くの企業の給料は次の日も働けるようなギリギリの生活費を基準にして設計されていることを述べた上で、現在の給料額をアップさせるにはどうすべきかを具体的に13項目の質問を通して述べられています。更に、「安月給の人」の8つの思考法を紹介しています。
世の中には何となく、能力給・業績給が徐々に広まりつつあるという雰囲気のある中で、キッパリと、現在の日本はいまだに年齢給がベースで、業績の差は給料の差に直接影響してこないと言い切っているのは見事だと思います。そんな現実を見据えた中で、更に給料を上げるにはどうすべきかという視点からこの本は書かれています。
この本は社会人生活をある程度経験した30歳前後の人が読むのに最適だと思います、長期的な視点から、自分はどうありたいかを問いかけるために参考となる材料が多く含まれています。
特に、私にとって目からウロコだったのは、資本論で言われるところの「使用価値」と「価値」(p50)を混同していたことでした。価値の大きい(それを達成するために多くの労力、時間を必要とする)仕事をするべきなんですね。使用価値を高めても、価値が小さくなれば給料は上がらないということも納得できました。
以下は気になったポイントです。
・社食を激安にすることで、会社は社員の給料を安く抑えることができる(p1)
・成果を出したから給料を上げて欲しいという要求は、筋違い(p6)
・個々の従業員が出した成果は、わずか4.1%しかない、すると一番できる人とできない人では、8.2%しか変わらない(p7)
・正規雇用者の給料は一般的に、労働者の勤続年数の長さに応じて高まる、同一企業に長く働いている人のほうが給料があがる(p30)
・あなたの給料は、あなたの努力や成果で決まっているわけではない(p39)
・資本論でいわれる「価値」と「使用価値」は全く異なる意味、使用価値とは、それを使うメリット、それに対して「価値」とは、労力の大きさ=多くの労力がかかっている、それを作るのにどれだけ手間がかかったか、を測る尺度である(p50)
・時間をかけて作ったモノは「価値」が大きい(p52)
・あなたの給料を決めているのは、あなたの労働力を作るために必要な要素の合計(p65)
・給料は、あなたが明日も働くために必要な経費(生活費、経験で形成される基礎力)で決まる(p70、84)
・生産効率が高くなるとは、その商品ひとつを作るのにかかる労力が減る、つまり商品の価値が下がること、技術進歩が給料がさがる原因となる(p102,103)
・中世でも現代でも同じ、技術進歩は人間の生活を楽にし仕事も楽にするが、同時に労働者を苦しめる(p107)
・給料が上がりやすい会社、1)高くても売れるサービスを持っている、2)技術進歩が起こらない業界、3)参入障壁が高い業界(p111)
・会社選びとして、客観的かつ普遍性が高いポイントとして、1)社員数が増えている、2)転職者が多い(p136)
��学歴でチャンスを失うのは、ある意味「自然なこと」(p159)
・会社の経費で落ちるかどうかをいつも気にしていると、自分でお金を投資できなくなる(p161)
・給料を上げるうえで最も重要なのは、「労働力の価値を高めること」、自分という労働者をゼロから作り上げるときにできるだけ高いコストがかかるようにすることが最も大切、企業があなたの代わりを連れてこようとすると非常に高くつく(p172)
・自主レン=自分の本業に関わる勉強をつねに行うこと(p175)
・「こうなりたい」という目標(長期目標)だけでなく、日々の行動目標を設定する(p178)
・もし将来はこうなりたいという想いがあるなら、それに達成するまでは「ワークライフバランス」は考えるべきではない(p191)
・成功者はみんな若い時、がむしゃらに走っていた、長時間労働・睡眠不足・精神的に極限状態まで追い込まれて続けている(p195)
・仕事の報酬を、次の仕事(チャンス)で受け取るのが、労働の再投資をする考え方(p206)
・自分がこれまで打ち込んできた仕事の成果は、からなず自分の中に何等かの資産として残っている、それは自分で見つけるしかない(p229)
・給料よりも大切なものとして自己内利益(労働者の幸福度)=売上(給料・収入)-費用(それを得るのに費やしたもの)、がある(p231)
・10年かけて何かを成し遂げようとする人は少ない、だからあなたはそれをすれば「代わりがいない人材」になれる(p238)
2013年11月10日作成
投稿元:
レビューを見る
年俸制でも残業が多すぎる場合は支払わなければならない。
価値は人の労力がかかっていればいるほど、大きくなる。
給料を決めているのは、労働力を作るために必要な要素の合計。
専門的な知識や長年の経験が必要な仕事はそのために必要な知力を身に着けるのに莫大なコストと労力がかかるから給料が高い。
労働の使用価値があれば、企業に選んで漏れる、継続して雇ってもらえる。
自分ができるのであればそれをアピールする必要がある。それを発信していかなければならない。
投稿元:
レビューを見る
給料は価値と利用価値の2点で決まる。
価値を上げるには、育成コストの高い人材になるべき。スキルセットの組合せ、かつブランドがあること。
複利的再生産を常に意識すべき。家計でもキャリアでも。単純再生産では、スケールしない。報酬を仕事でもらう考え方。
t型キャリアの方が良い?
投稿元:
レビューを見る
前著に記された著者の哲学にガツンと衝撃を受け、手にした2冊目。なんとも学び大き一冊。
今は会社員の私。今後、起業?自立?今の安定?と考えている中。どの道を選ぶしにても働き続ける以上、ベースとして認識しておくべき事項盛り沢山。そして本著は安易な自営の勧めや企業本、ノマドライフの勧めとは全く次元の違う、自分という人間でお金を稼ぎ生きていきたい人にぴったりな一冊。
ボロボロになるまで読み込み消化吸収し血肉にする予定です^_−☆
投稿元:
レビューを見る
当たり障りのない本
一生懸命働いてるのに給料が低いと感じてる人は読むと腹落ちするとこも多いだろうが、啓発にはたどり着かないと思う。
部分的に実践してもいいかと思う部分は後半に隠されているかも。
ネタバレとしては、給料に関して納得することと、気落ちしかない気がする
投稿元:
レビューを見る
給与の決まり方を知らないがゆえに成果をあげても給与が高くならない理由がわかった。業績・成果給は全体の4.1%だから年間数万円しか変わらない。
職務・能力給は41.2%。能力とスキルはちがう。
「職務・能力給」の「能力」とは具体的な成果をだすためのスキルではなく、社会人としての基礎力・地力のこと。具体的な仕事の内容がかわっても成果をだせる能力のこと。p82
「自己内利益」。収入が多くなっても時間・体力・精神的エネルギーの費用が大きくなったら、自己内利益は減る可能性がある。p232