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商品説明
1975年、広島カープ初優勝の年。三年連続最下位だったカープは、開幕十試合を終えて四勝六敗。まだ誰も奇跡のはじまりに気づいていない頃、やんちゃな野球少年のヤスと新聞記者志望のユキオは、東京から引っ越してきた“転校のベテラン”マナブと出会った。マナブは周囲となじもうとするが、広島は、これまでのどの街とも違っていた―。【「BOOK」データベースの商品解説】
1975年、広島カープ初優勝の年。まだ誰も奇跡のはじまりに気づいていない頃、野球少年ヤスと新聞記者志望のユキオは、東京から来た“転校のベテラン”マナブと出会い…。『小説現代』連載を大幅に加筆修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
著者紹介
重松 清
- 略歴
- 〈重松清〉1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て執筆活動に入る。「ナイフ」で坪田譲治文学賞、「エイジ」で山本周五郎賞、「ビタミンF」で直木賞を受賞。
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書店員レビュー
大変個人的なことですが・・・
文教堂 浜松町店さん
大変個人的なことですが、広島東洋カープの大ファンです。題名からしてカープの話ばかりの小説なんだろうと思ってこの本を読み始めました。ところが、戦争や原爆、家族や学校の話も詰まっていて本当に読んでよかったです。カープだけでなく広島という街がますます好きになりました。もちろん重松清も。このひとの書く物語は哀しくも温かい。老若男女全てのひとに受け入れられる数少ない作家さんなのでお客様にもおすすめしています。
戦争と原爆の悲惨さ、親の身勝手さ、淡い恋と転校・・・そのどれもが人間のしていることだけれど、どんなつらい状況でもあきらめず必死に生きているひとは素晴らしいし、素敵です。そして今も昔も彼らの夢と希望を背負ってがんばっている広島東洋カープを私も陰ながらずっと応援していきたいです。
お金持ち球団に4番打者とエース級のピッチャーをとられたって関係なく。お金に魂を売ることなく、安い年棒でもがんばっている一途な選手を応援し続けます。今年こそ優勝するぞ!!赤ヘル1975再び!!!
(評者:文教堂書店浜松町店 前田直希)
紙の本
野球少年の心
2015/11/23 16:10
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
重松氏は、なぜこうも子供の心が解るのか。わけても野球に取り組む少年の心が。その重松氏が、昭和五十年―1975年の広島カープ初優勝を背景に、野球少年の物語を書き上げた。この年のオールスターで、衣笠や山本浩二がグラウンドを駆け回り、マスコミは赤ヘル旋風と煽った。それが、お荷物球団の初優勝へ。カープの大ファンを自認する氏だが、すべての野球少年、いや、子供たち全員に読んでほしいと思う。野球を知らなくても、氏の情熱は子供たちに伝わる筈だ。いじめが問題視されている今、強い巨人だけが野球じゃないと言いたいのでは、そんな気がする。