紙の本
本棚の手前において繰り返し読んでます
2020/03/11 10:23
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投稿者:ひな - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷川さんのオビにひかれて、思わず書店で手に取り購入しました。「書物もの」にめっぽう弱い私ですが、これはまさに最初から最後までうっとりな写真集です。日本も出てます。特に御茶ノ水駅前(1960年代?)の写真には、なんか心を射抜かれました。手に取りやすいところに置いて、ふとしたときによくパラパラ開いてます。心が落ち着きます。
紙の本
とにかくいい、いい写真集です。
2021/01/11 13:51
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
何かを読むシーンだけを探して写真に撮った。それだけで、なんと慕わしい光景なんだろうと、ページをめくるたび胸が熱くなる。ひとりのシーンでも寂しくなく。大勢のシーンでも、ひとりひとりの存在感が際立つ不思議。何かを読むということは、必ず、文字の向こうに誰かが存在していて、そのひととの豊かな交流でもあるんだなぁ...と、一枚一枚の写真には、そんなことまで映し出されている気がした。
紙の本
本が読みたくなる本
2015/10/19 19:00
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投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る
写真家アンドレ・ケルテスが世界中で読むことに心を奪われた人々の姿を写真に収めた本。人々の熱中して読んでいる様はとても美しく心温まるシーンが沢山切り取られている。子供の読む姿はとても愛らしく微笑ましい。本書の木にもたれ掛かったり、ふかふかの落ち葉の上で本を広げて読む若者たちやの姿を見て、私もそんな風に本の世界に浸りたいと思った。
紙の本
やつばり、印刷媒体
2022/05/01 10:34
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハンガリー生まれの写真家の代表的な作品集。デジタルとかオンラインとか、世間はやかましいが、やっぱり本は印刷したものを読むものと、この本は教えてくれる
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文字という伝達手段が確立してから
活字は常に時代の中心にある。
それがアナログからデジタルに代わろうとも
活字は輝かしい。
活字を読むという作業は、時代を超えても色褪せないと、感じた。
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装丁を見て衝動買い。
帯を取っても、もちろん帯をつけても佇まいがいい。
冒頭の谷川俊太郎さんの詩も素敵だし、やっぱり写真がいい。
あらゆる場面で、様々な人たちが、思い思いに本を読む姿…。
時代を越えて、国境を越えて、無心にページをめくる姿は物静かで、いい。
癒される写真集。
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長年本を愛し続けている方から贈られた。
「読む」ということを内容ではなく、行為としてファインダー越しに見つめる。読むことに没頭する姿は、国は違えどいつかどこかで見た風景。彼らの「読む時間」がまた見る者に豊かな時間を分け与えてくれる。
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本を読む人々のいろいろな瞬間を切り取った写真集。子どもも大人も、庶民もお金持ちも、西洋人も東洋人も、みな同じようなスタイルで本を読んでいる。こうして客観的に見るとすごく隙だらけだけど、読んでいる本人は本の世界に入り込んで楽しいんだろうなあと感じました。
また本が読みたくなった。
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図書館で目にして気になっていて、今年のTIBFで第48回造本装幀コンクールに入賞した本だと知った。
そろそろ個人的に写真集が必要な時期なので、図書館で借りた。
1915年~1970年の間の、色々な人々の「読む時間」をそっととらえた写真集。
巻頭詩は谷川俊太郎の詩「読むこと」。
とびらの写真と詩を読んで、これはあたりだなぁと予感した。
私が本を読んでいるとき、誰かも本を読んでいるという、当たり前なのに不思議なことを改めて意識する。
数日間にわたって少しずつ眺めて、よみおわって、ほうっとする。
そして、巻末の作品一覧で年代と場所を確認しながら、もう一度ざあっと見返す。
すると、また少し違う感覚になる。
「サーカス」や「カーニバル」などの写真からは、本番前なのに本を読むのだ、という本の引力を感じられる。
屋外で読む人たちが多いのもすてきだ。
私は直射日光が気になって、この本を読むのも机だったのだけれど。
誰かがどこかで本を読む、この世界から少し離れて違う世界を覗く。
この『読む時間』の読者は、間接的に読む自分を見られる。
だから隠し撮りじゃない、ということに。
「新版へのまえがき」も親切だった。
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公園のベンチで、路上で、電車の中で---本を開いて読む人たちの姿をとらえた写真集です。子どもからお年寄りまで、無心に読む人たちはなんて魅力的なのでしょう。1915年から1970年までに撮影された写真ですが、時代も場所もこえた個人的かつ普遍的な読書の歓びを見せてくれます。巻頭の谷川俊太郎さんの詩も◎。
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誰かが何かを読む姿ばかりを集めた写真集。
その集中する姿は、得も言われぬ空気感をまとい、
わたしを虜にします。
幼き子らが、頭を寄せ合い1冊の本を覗き込む写真は、
自分の役割を全うしろと諭してくれました。
「この本は、このお店にあったほうが良いと思うから」と
ちょうどよい温度で置いて行って下さった女性は、
言葉の向こうの心を読むのが本当にお上手。
わたしもなれるかな。
※榎本建設(株) 榎本 麻子さんよりいただきました。
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#booklog
白黒の写真集。熱心に本や新聞を読む姿が撮られている。こちらに視線がむいている写真はなく、「読む時間」のテーマに沿った写真ばかり。
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まず冒頭の谷川俊太郎氏の詩で、読書家の心をガッチリ掴んだところで、世界各国老若男女の読書家が、読書にふける姿を捉えた写真集。人間が読むことに夢中になるのは、いつの時代も場所を変えても変わらないのだと妙に納得。知的探究心旺盛な人間に生まれた幸運に感謝。
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ハンガリーで生まれ、パリを活動拠点にし、1985年に亡くなった
写真家アンドレ・ケルテス。有名なのは歪んだヌード写真かな。
本書はそのアンドレ・ケルテスの写真集である。それも「読む」を
テーマにして撮影された写真集だ。
やっと新装版が出たことを長らく知らず、先日、やっと入手した。
洋書専門の古書店で初版を探していたのだけれど、なかなか
出回ってなかった。
撮影期間は1915年から1970年まで。人はいろんな場所で、いろんな
物を読む。本であるとは限らない。新聞であったり、メモであったり、
書類であったり。
本が山積みされた広い書斎、街角のカフェ、ベンチ、ベランダ、屋上。
歩きながら読む人だっている。
何かを読む。それはとても孤独な作業だけれど、至福の時でもある
のじゃないかな。休日にゴロゴロしながら本を読んで、疲れたら
うたた寝ってすっごく幸せだもの。
今なら本や新聞を読む人よりも、携帯型端末の画面を見ている人の
方が圧倒的に多いのだろうな。これは私の偏見なんだけれど、「読む」
と言えばやっぱり紙媒体を読んでいる姿の方が被写体として考えて
も絵になると思うのだ。
さて、本書。本当に様々な場所で、様々な物を読んでいる人の姿が
ずっと続く。モノクロで撮られた作品の美しさにうっとりとする。
冒頭に掲載された谷川俊太郎氏の詩「詠むこと」がまたいい。永久
保存版の一冊だ。
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人が本を読んでいる姿になぜこんなに惹きつけられるのか、
自分でもよくわからないままページを捲る手を止められなかった。
本と向き合っている時には国籍も貧富も関係ないのだと、改めて思い知らされる。
特に厳しい環境の中でも本を手に取る子どもの写真には、たくさんの希望を感じたなぁ。
冒頭の谷川俊太郎さんの詩もとてもいい。