ホラー好きならオススメの二冊
2017/01/07 22:38
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
『蛇棺葬』の後編というべき今作は、更にホラー感が増した感じで、是非映像化してほしい作品。密室の謎も謎自体は面白いのにトリックがイマイチに感じたことを含め、ミステリーより、完全にホラー小説ですねー。個人的には好きなのでめっちゃ楽しめました。でも、この手の小説にありがちな、ラストの特に、三津田と龍巳の関係の持って行き方が強引に感じたのが、やや残念。ホラー好きには、オススメの一冊、いや、二冊です!
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投稿者:jikei - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭にも書いてありますが、蛇棺葬を読んでるかどうかで、面白さが格段に違います。
蛇棺葬読んだのが、ノベルズ出たての頃だったんで、正直もっと早く読んでればという感じ。
でも三津田ワールド全開なんで、読んで損はないと思います。
蛇棺葬との間が開いてしまったので、★★★。
ボクが三津田で三津田が辰巳!?
2020/08/07 18:05
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪談だけに落っこちた主人公とヒロインが入れ替わっちゃう系のオッサンラブコメである。
『蛇棺葬』から読めと指図されるが本作は読まなくても問題ない。
“作家三部作”の一編だそうだが冗長に感じた。
自著の宣伝あり、よく分からないホラー作への批評あり、有名作家と面識あるアピールあり、毎度の三津田メタフィクション。
出だしでホラー作における記憶喪失・意識消失をくさしておきながら、本作も記憶錯誤が頻出で微妙ではある。
『蛇棺葬』の出来が凄まじいだけに、後日譚的な性質を持ちミステリ仕立ての本作は終章の副題の通り“蛇足”の面が強い。
怪異を追っていた三津田は失踪したのに、その後『シェルター 終末の殺人』でしれっと登場している。
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『蛇棺葬』の後編に当たる1冊。
次々と起こる怪異や死体消失について、一応の合理的な決着がつけられる……が、ラストの『蛇足』と題された章が素晴らしい。
この短いパートが恐怖をかきたてる。
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伝染していく怪異に終始背筋が寒い。どんどん恐怖が膨れ上がるのを実感する。
もっとゆっくり怖さを味わいたかったけれど、ページをめくるスピードを最後までとうとう緩められなかった~。
想像もできないオチには「えーっ!」と心の中で絶叫。謎が全て解決とまではいかないモヤモヤも残るが、これもまた三津田ホラーの後味だと噛みしめた。
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キング、ラブクラフト好きにはたまらない一作。
作家シリーズはこれで打ち止めなのだろうか?
まだまだ続いて欲しいと心底思う。
百々山が死者を生者に換える装置で生者がそこへ登ってしまったために
起こることは、メイン州の田舎町のルイスクリードが猫を埋葬した場所
でも起こりえるかもしれないと思い一人にやりとしてしまった。
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怖かった〜。本当に怖かった。夜、後ろを振り向けなくなった。ラストの結末の恐ろしさにブルブル震えた…。
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『蛇棺葬』を作中作とした続編。前作で積み残された伏線が回収されることで、さらなる恐怖が……。何気ない日常が徐々に怪異に侵食され、過去と現在、現実と幻想が入り乱れていく酩酊感に酔いしれる。508〜509ページなんて反則レベルの厭さだよ。
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蛇棺葬の続編。いやぁ、面白かった。全ての謎が解かれるわけでも、結局科学的には説明が付かないことも色々あるんだけど、面白い。最後は、そう来るかー、とやられた感があり。個人的には前半が特に怖かった。例のアレが忍び寄ってくるところの描写が堪らなく怖い。
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本作を読破した後、お風呂に入ったら、案の定目をつむるのが怖くてシャンプーが目に入りまくりました<○><○>カッ
安定の三津田作品です。夜中に1人で読まないほうがいいと分かっているのに、一度ハマるとやめられない止まらない。あーあ、また御不浄いけなくなるよ知らないよ〜\(^o^)/と、何故か他人事で済まそうとするけど、勿論そうはいかない今日この頃です。
長編ホラー小説・蛇棺葬の続編にして回答編である今作は、
「今回は謎解きメインだろうから、前作に比べたらホラーの部分なんてきっと軽くいけるわ〜ε=ε=ε=┌( ^o^)┘うほほーい」
と考えていた甘ちゃんな私の予想の遥か上をいってくれました。
シャンプーが前作に増して目に染みます、三津田先生!
「奇妙な男が語る実話怪談」という体裁を取っていた前作に対し、今作はその実話怪談を聞かされた「作家・三津田の周囲を襲う怪異」と、「怪談の中で語られた不可思議な人間消失現象に対する合理的な謎解き」がメインです。人ならぬ物が平気の平左で(古)ウヨウヨズルズルしてるのに、この部分は本格推理小説しちゃうのね、ってのは毎回思うことなんだけど、本作では一入だったなあ、いつにも増して怖すぎたから(笑)。
前作の少年の目を通して描かれる不気味な家族や因習も恐ろしかったですが、ある日突然、自分と同じ話を聞いた人々が次々と消えて行き、やがて風景の片隅や建物の暗がりに人ならぬ物を見出してしまった主人公の視点を追うのも、ひたすら怖かった。
肝心の謎解きは、ものすごく乱暴なトリックが物語中盤で一案として出てきた時は思わず閉口してしまいました。
が、その後の怒濤の恐怖描写に惑乱されたかと思うと、直後に提示された意外に呆気なさすぎるトリックの真相と、物語の核を根底から覆すような事実が明らかになったところで、「あ、人間消失トリックがメインじゃないわこりゃ」と遅まきながら確信に至ったのでありました。…なんか文の区切り方へったくそで申し訳ない…(°_°)
最終章で「逆転」する立ち位置。
そして、その後の「蛇足」と銘打たれた章の最後の一文で示される驚愕の真実。
でもって、解説の柴田先生の悪ノリ!(笑)
相変わらず、終盤で畳み掛ける三津田先生の剛腕に、今回もただただねじ伏せられるのでありました。
…「三津田信三」は、ずるっ、果たして、「どちら」だったのか?…ずるっ…おっと、誰か来たようd
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不可解で恐怖に充ち満ちた現象を無条件に受け容れるのではなく、その謎を理性的に解明しようと試行錯誤する その上で合理的で科学的な説明と対処法が存在しないという事実に気づいてしまう残酷で恐ろしい結末に打ちのめされる 怪異に対する解釈を二転三転させながら展開するミステリー小説的な謎解き要素があるからこそ、この作品に纏わる怪奇現象の怖さが際立つのだと思う 例の一面アレの見開きの部分は、他の小説でもあるような少し安易な表現方法なのかもしれないけど、物語にのめり込んでいた分突然の視覚的な仕掛けにぎょっとした ”蛇足”のあの人物の言葉にうすら寒さを覚え、後味の悪さが残される ……勘弁して下さい、怖いです、としか言いようがない
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蛇棺葬から繋がる謎と怪異の解決編、とは言いにくい解決編。
「蛇棺葬」は作中作みたいな位置付けだった。
「蛇棺葬」を読んだ編集者やその友人達にも怪異が侵食してくる感じは禍々しく怖いし、ホラーミステリーとして優れた作品だとは思うけど、「蛇棺葬」ほど引き込まれず何というか読んでいて楽しくなかった。
私には合わなかったようです。
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蛇棺葬から続く怪異。
二転三転する結末。
ホラーとミステリの融合というよりも、そうとうな上質のホラーです。
単なるホラーではなく、怪異は怪異ですが、解決もつくようなつかないような。
不思議な感覚です。
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『蛇棺葬』→『百蛇堂』と順番に読んで、まとめて2冊分の感想。
蛇棺葬は百蛇堂へ至るための物語(作中作)の扱いですので、純粋に怪異に翻弄される主人公を愛でながらホラー作品として楽しむ感じ。
百蛇堂は、ミステリ的な解釈が入る解決篇に当たるわけですが、(目次をみれば気づくと思いますが)探偵役の「飛鳥信一郎の推理」が入るのが作品の真ん中辺り…というわけで、その後も三津田作品お得意の二転三転、解釈のつかない事も多々盛り込みつつ、物語は開いたまま終わる…という感じ。ホラー寄りの締め方で、こういうのも良いですね。
「蛇足」としてエピソードを纏めるところも、この「蛇」にまつわる物語の締めとしてはとても良い言葉選びで、ニヤリとしちゃいますね。
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単純なホラーではないことは確か.真相に迫っていると思いきや恐怖のどん底に叩き込まれ・・・.ホラー好きは本書を手に取ることをおススメします.そして本書を読む前には必ず前作の「蛇棺葬」を読んでからです.
以下あらすじ(背表紙より)
作家兼編集者の三津田信三が紹介された男、龍巳美乃歩が語ったのは、旧家、百巳家での迫真の実話怪談だった。数日後、送られてきた原稿を読んだ三津田と周囲の人々を、怪現象が襲い始める。もうひとつの怪異長編『蛇棺葬』から繋がる謎と怪異が小説の内と外で膨れあがるホラー&ミステリ長編。全面改稿版。