- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2014/10/10
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-377075-9
あとかたの街(2)
著者 おざわゆき(著)
偵察機を目撃したあいは、空腹も重なり、些細なことで班長や仲間を憎もうとしてしまった。戦争の足音が少女の純粋な心までも蝕もうとする中、昭和19年12月7日、名古屋を最初に襲...
あとかたの街(2)
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商品説明
偵察機を目撃したあいは、空腹も重なり、些細なことで班長や仲間を憎もうとしてしまった。戦争の足音が少女の純粋な心までも蝕もうとする中、昭和19年12月7日、名古屋を最初に襲ったのは敵国ではなく、大地震だった。さらに追い打ちを掛けるように、12月13日、三菱発動機に爆撃が。そこはあいの友達が働いているはずの場所。これが「名古屋大空襲」の始まりだった。
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考えさせられます
2017/12/25 13:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私たちの今の時代がいかに幸せかを実感します。彼女たちの幸せを思うと、続き読みたくないー!(;_;)
知らないことも多くて、勉強になります。
空襲警報の音が聞こえてきそうな画面
2015/07/22 16:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
太平洋戦争末期の名古屋を描いたマンガの第2巻は、昭和19年末から始まります。
米国の偵察機(?)が名古屋上空を飛ぶのを見た主人公が、その大きさなどから比して自分たちの行っている勤労動員や訓練のまずしさ、はかなさを感じてしまう話が印象的です。
そして、昭和19年12月7日の東南海地震です。
マグニチュード7.9と言われ、1000人以上の死者を出したと言われる大地震に遭遇した主人公一家の驚きと、切なさが描かれています。
私の両親や親族もこの地震を経験しているはずですが、なぜかあまり話を聞いた覚えがありません。戦時中でそれどころでなかったということなのでしょうか。たまたま私の親族はあまり被害に遭わずに済んだだけだったのでしょうか。このマンガで読むと、決して見過ごすことのできない地震だったと思うのですが、人の体験や記憶は本当に様々なようです。
第10話「音」の始めに描かれている名古屋市三菱発動機大幸工場というのは、私が幼い頃に住んでいた場所の近くだと思われます。そこに描かれている工場の姿は、私には某大学の建物として記憶にある姿とよく似ています。軍需工場が、戦後は大学の教室になっていたのかもしれません。それもまた、限られた人たちの記憶の中にだけあるものなのかもしれません。
話自体はそんな建物のことでなく、空襲警報が発令された時の状況を描いています。マンガから音は出てきませんが、これまでにテレビなどで何度も聞かされた空襲警報のサイレンや飛行機の音などが、このマンガの画面から出てきそうです。
後半には報道管制が敷かれていた状況で、何とか空襲の実態を知ろうとした主人公がなけなしの金で新聞を買って読んでも、知りたいことが知らされない歯がゆさや、そうした行動を非難する大人達の姿も描かれており、たかだか70年前のことでありながら、遠い昔のことのように感じてしまう一方、なんだか時代の雰囲気が今はまたそれに近づいているような気にもなってしまいます。
この作者にとり、また私にとってもある種身近な話として描かれ、読んでいるわけですが、ここに描かれている日本や日本人の姿は、名古屋だけでない、どこにでもあったのかもしれない姿であったように思えます。だからこそ、こうしたマンガが描かれるのだとも思います。
東南海地震に追い打ち
2022/11/01 17:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦時中に東海地方で東南海地震があったということは、何となく聞いたことがあったが、戦中に関東大震災に匹敵する被害があり、しかも追い打ちをかけるように米軍による空襲が始まったことまでは知らず、想像も及んでいなかった。
おざわゆきさんの取材はかなり行き届いていると感じる。単なる事実の描写ではなく、主人公のあいの目線で、右往左往する人々が描かれており、この時代の市井の人たちが抱いたであろう恐怖感が伝わって来る。
同級生が亡くなって
2017/06/07 18:04
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
同級生なら家だって近いはず。絶対聞こえてこないわけないよ。
主人公のあいが、現代の左翼主義者みたいな感じでヒステリックな被害者意識丸出しなのに違和感。