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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2015/02/01
- 出版社: 水声社
- サイズ:20cm/187p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8010-0083-4
紙の本
地平線 (フィクションの楽しみ)
青春時代の思い出の断片から浮かびあがる亡霊のようなシルエット。かつての恋人の足跡を求めて、パリの街を彷徨するひとりの男。かすかな記憶の糸が、四十年の時を経て、恋人の生まれ...
地平線 (フィクションの楽しみ)
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商品説明
青春時代の思い出の断片から浮かびあがる亡霊のようなシルエット。かつての恋人の足跡を求めて、パリの街を彷徨するひとりの男。かすかな記憶の糸が、四十年の時を経て、恋人の生まれたベルリンへと誘う…モディアノらしさと、今までになかった新鮮さを味わえる記憶と夢想の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
かつての恋人の足跡を求めて、パリの街を彷徨するひとりの男。かすかな記憶の糸が、40年の時を経て、恋人の生まれたベルリンへと誘う…。ノーベル文学賞作家パトリック・モディアノによる、記憶と夢想の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
パトリック・モディアノ
- 略歴
- 〈パトリック・モディアノ〉1945年パリ近郊生まれ。作家。2014年ノーベル文学賞受賞。著書に「暗いブティック通り」「八月の日曜日」など。
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紙の本
パリで生きる気楽さと孤独...
2016/02/22 15:17
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投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族という拠り所を持つことのできない人たちの物語。モディアノの作品では、常に、このような人物が登場するが、この作品には、その他のモディアノ作品に見られるような切迫した空気が流れていない。暗い過去を持ちながらも、生きることを続けることで、切り離すことはできないまでも、どこか、達観し、明るく強くそして、なんとも軽く生きるという、そんな、パリジャンの姿が浮かび上がる気がした。
パリという街で生きる気楽さと孤独が、よく表わされていて、親近感を感じさせる物語のように思う。
また、結末に至り、過去と現在が、あいまいに織り交ざるうちに、春の日差し(物語のなかでは、〈冬の春〉という表現)の下で腰掛けている主人公に同調するように、読後、ふわふわとした暖かさと軽さが、心地よく残った。
過去の思い出に結末を見出そうとしてきた主人公が、あいまいな結末のなかで、心地よくまどろんでいるような終わり方が、素敵でした。