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紙の本
人生の節目で読んでほしい短歌 (NHK出版新書)
著者 永田 和宏 (著)
結婚や肉親の死、退職、伴侶との別れなど、人生の節目はいかに詠われてきたのか。明治から現代までの珠玉の名歌を、当代随一の歌人が自らの体験をふんだんに織り交ぜて綴ったエッセイ...
人生の節目で読んでほしい短歌 (NHK出版新書)
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商品説明
結婚や肉親の死、退職、伴侶との別れなど、人生の節目はいかに詠われてきたのか。明治から現代までの珠玉の名歌を、当代随一の歌人が自らの体験をふんだんに織り交ぜて綴ったエッセイとともに紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
珠玉の名歌が教えてくれる生き方のヒント! 明治から現代までの100首以上の名歌を取り上げながら、当代随一の歌人が自らの体験をふんだんに織り交ぜて綴った、心熱くなるエッセイ&短歌鑑賞入門。【本の内容】
著者紹介
永田 和宏
- 略歴
- 〈永田和宏〉1947年滋賀県生まれ。歌人、細胞生物学者。京都大学名誉教授。京都産業大学総合生命科学部教授。「朝日歌壇」選者、宮中歌会始詠進歌選者。「饗庭」で若山牧水賞、読売文学賞を受賞。
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人生は節目に満ちている
2015/09/04 07:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生の節目、転機にはいくつかの型がある。例えば肉親の死などは予期していなかった転機だろうし、結婚は自分自身が決断して生じさせたものだ。正常な人生の通過点として生じるものもある。定年退職はその部類だろう。
もっとも会社勤めを辞めるにしても、定年退職というものもあれば、リストラや倒産というものもあり、これなどは予期しないものになる。
いずれにしても、その転機を乗り切ることが肝心だし、そこからもたらされる変化を受け止めないといけない。
そのために、短歌を読むことを薦めているのが本書である。
著者は自らも歌人の永田和宏氏で、永田氏といえば亡くなった河野裕子さんは奥さん、二人の子どもたちも歌人という歌家族である。
永田氏は歌を読むことで、その転機を人がどのように捉えようとしていたのか、それをどのように乗り越えていったのかがわかるという。
自分固有の転機もあるだろうが、実は多くの転機はすでに何人もの人が迎え、それに立ち向かって乗り越えているのだと知ることだけでもちがう。
本書で取り上げられている「人生の節目」は、恋の季節、青春の日々、卒業、結婚、出産、労働、子の死・親の死、退職、ペットロス、老い、病気、介護、死の直前などだが、その時々にさまざまな歌が詠まれていたことがわかる。
子の死・親の死という重いテーマであっても、詠まれる情景も違えば動く感情も違う。だからこそ、学んでも学んでも正解などないし、それが人生の面白さともいえる。
本書は単に歌の解説だけが載っているのではない。1947年生まれの永田氏の半生の情景もしばしば現れてくる。自分史を語るように、永田氏は書き進めている。
「突っ張っていたのです。そんな時代だった」。これは、「卒業」という単元に書かれた永田氏の述懐だが、こういう言葉にはっとさせられもする、そんな一冊といえる。
「結婚」という単元の中で、永田氏はこうも書いている。
「家族が家族としてもっとも強いつながりを感じるのは、そのような時間の記憶を共有していることを実感する時である」。
実は、転機を支えるのも、家族というのが大切な要素であることはまちがいない。
紙の本
人生の節目って確かにある
2021/05/23 21:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゼルコバ - この投稿者のレビュー一覧を見る
退職して仕事をやめたとき、一羽飛び立つ雁に例えた句があった。
組織から離れ、一人になってみると組織のありがたさがわかる。逆にスッキリした気分になることも体感できる。
あ、この思いは自分に通じるって思うことが、たくさんあった。じっくり読める本ですね。