ギルドの系譜 下
著者 ジェームズ・ロリンズ(著) , 桑田健(翻訳)
◎待望、〈シグマフォース〉シリーズ第7弾! ギルド、エシェロン、星の一族様々な名で呼ばれ、遥か昔から世界を司る謎の“組織”。最大の秘密とされている〈真の血筋〉に、ついに辿...
ギルドの系譜 下
商品説明
◎待望、〈シグマフォース〉シリーズ第7弾! ギルド、エシェロン、星の一族様々な名で呼ばれ、遥か昔から世界を司る謎の“組織”。最大の秘密とされている〈真の血筋〉に、ついに辿り着く〈シグマフォース〉とグレイソン・ピアース。組織の黒幕は果たして誰か? そして、セイチャンとグレイの関係は?◎神の創りしもの、人の創りしもの。エデンの園には二本の木があった。一本は〈知識の木〉、そしてもう一本は〈命の木〉。〈知識〉を手に入れたアダムとイブ。しかし神は、ふたりに“ 定めのない時を生きられる”命の木の実を与えはしなかった……。◎不死は我々のすぐ近くに来ているのではない――既に我々の手の中にある。2011年『タイム』誌の表紙を次のような文字が飾った。「2045年、人間が不死になる」人類にとって最も新しく最も“禁断”の領域……「永遠の命」。それは人類の叡智の結晶か? 神への冒?か?◎世界を裏で操る〈組織〉の歴史……それはテンプル騎士団から発する。時の流れの中を生き延びるために、〈組織〉は様々に名を変え姿を隠してきた。果たして闇の組織の中心、〈真の血筋〉は、現在、誰に受け継がれているのか……?◆科学的事実に関して――不老不死は、すでに〈現実〉である 二〇一一年二月二十一日、『タイム』誌の表紙に次のような文字が掲載された。「二〇四五年、人間が不死になる」――ありえないと思われるかもしれない。しかし、同様の説を唱える科学者たちがいる。ロナルド・クラッツ博士は著書の中で「大事故や殺人事件に巻き込まれることがないと仮定すれば、人間は今後五十年ほどの間に永遠に生きられるようになるだろう。それは決して夢物語ではない」と述べている。医学、遺伝学、科学技術をはじめ、様々な分野の進歩が人類にとっての最も新しい領域=「永遠の命」に挑んでいる。それはどのように実現し、どんな形を取るのか? 本書の中で、読者の皆さんはその答えを知ることになる。本書で提示した概念は、事実と広範な調査に基づいており、冷戦時代にソ連の科学者によって行なわれた研究を参考にしている。しかし、皆さんがページをめくる前に、先に述べた驚くべき内容について、一つ訂正しておかなければならないことがある。実を言うと、その予測はあまりにも控え目すぎる。“不死”は我々の手が届くところにまで来ているのではない――すでに我々の手の中にあるのだ。◎〈あらすじ〉アマンダ救出作戦が失敗に終わったシグマフォースに閉鎖命令が下る。しかも、不妊クリニックの調査に向かったキャットとリサは行方不明のままだ。ペインターはグレイがもたらした起死回生の切り札――アマンダはまだ生きているという事実を使って、捜索を継続する。グレイたちはドバイ沖合の島にあるギルドの本拠地へと乗り込んだ。だが、アマンダの救出には成功したものの、不思議な遺伝子を持つアマンダの子供はギルドに奪われ、グレイとセイチャンも囚われの身になってしまう。迎えた七月四日の独立記念日、壇上に立つギャント大統領をグレイのライフルが狙う。グレイは大統領暗殺犯になってしまうのか? 不死の力の入手と、恒久の支配の確立を目指すギルドの計画は、着々と実現に近づいていた。
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またまたしっかりと期待に応えてくれました。新登場人物のタッカー・ウェインとケインの新シリーズもグッドです。
2016/12/12 10:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
またまたしっかりと期待に応えてくれました。
遂に科学的知見はネタ切れか。代わりに、冒頭から興味深々の活劇・追撃戦の連続。出産間近のアメリカ大統領の娘;アマンダ・ギャント=ベネットがソマリア海で誘拐される。アマンダの生還を願い、秘密裡にシグマが作戦出動するが、何故かその行動は全て敵に筒抜けで、作戦は失敗。シグマはその責任を問われて閉鎖される。しかし、作戦失敗直後に、アマンダ死亡は敵の欺瞞工作だとの報告をグレイから受けたシグマ司令官ペインターはその事実を隠して独自の救出作戦を続行する。敵=ギルドへの情報漏洩を防止するためである。孤立無援の作戦を展開するシグマ隊員たちであるが、敵地に潜入したリサとキャスリン(キャット)は敵に捕らわれ、一方何度も危機を切り抜けながらドバイの敵地へアマンダ奪還のために潜入したグレイ、セイチャン一派も苦難の状況。ところが、上巻から下巻に差し掛かる辺りから、何故犯人一味がアマンダに拘るのかが、急速に進歩した医学技術と冒頭に出てきた「テンプル騎士団」の系譜とに関わる遺伝子学的なことにあるらしいことを示唆し始める。さて、上巻の中頃でギルドに通じた悪党が何と、ギャント大統領の兄で国務長官でもあるロバート・リー・ギャントらしいことが示唆されるが、下巻中頃でついにその正体を明らかにする。上巻後半から下巻にかけては危機また危機の読みだしたら止まらない展開です。何しろシグマ側は絶体絶命の危機に何度も陥り、活路を見出したと思うとすんなりいかずにまた危機にといった展開なのだから止められません。しかも、敵も国務長官:ロバート・リー・ギャントと読者に信じこませておいて、何とその裏に真の悪党が控えておりそれが何と大統領夫人テレサ・ギャントだったというどんでん返しもあり(P-362)。しかも、セイチャンが国務長官:ロバート・リー・ギャントの娘であり、母親は身を隠して生きているというおまけ付き。さて、遂に科学的知見はネタ切れかと思っていたら、何とこちらも不死の技術に関するネタ(三重螺旋構造のDNA,PNA、ヘイフリック限界など)や、ロボット工学に関するネタをしっかりと用意してあったです。ただ残念なのは、これで“ギルド“は実質的に壊滅したとなると、今後の展開が危ぶまれるが、そろそろシグマシリーズも終焉に近づいたのかな。
ところで、本作で注目される新登場人物でタッカー・ウェイン(元米軍大尉、ケインのハンドラー)と、ケイン(軍用犬少佐;タッカーの相棒)が実に魅力的である。当然、レギュラーメンバーになるのだろうと期待していたらあっさりと消えてしまった。アレ?と思ったら、何とこのコンビを主人公とした「タッカー・ウェイン・シリーズ」として既に2作目まで刊行が決まっており、シグマは彼らに協力する形で出てくると言う。また楽しみなシリーズの誕生です。