決定版 日本のカモ識別図鑑

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ビバ水禽の世界（笑）。いままで文字で書かれたタイプのものばっかり読んでいたので、こんなにカラー写真がたくさんあるとんでもなく親切なフィールドガイドはほんとうに日本ならでは、細やかに気配りのできぐあいに感動の涙がでそうです。雌の雄化個体だとか雑種のページなどはマニアックでたんに眺めているだけでも笑えてきます（あははは）。

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【農学部図書館リクエスト購入図書】
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB20079321

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鴨本多しといえど、画のクオリティ•解説において、こちらが最高峰と思います。鴨へのより深い理解には、お勧めの本です。

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日本で確認されたカモは46種、それに加えて絶滅種と未記録を1種ずつ加えた48種を掲載した、カモ決定版。

著者は25年前に『カモメ識別ガイド』を出版後、カモの図鑑を作りたいと思い続けてきたというカモマニアである。

そして、いわゆる学者ではない。親子の共著であり、親子とも鳥類画家である。

図鑑というと、横から見た絵が一点出ている、というのがお決まりだが本書は違う。冒頭にカモたちの、オスメスそれぞれを横から見た絵がある。これは普通だが、ページをめくると同じ種類が飛翔状態にある絵が描かれている。飛んでいる時と浮かんでいる時のカモは当たり前だがぜんぜん違う。同定しようと思ったらどちらの絵もほしいのは自明だ。

さらに種別ごとに、生殖羽(繁殖期の、ようは見た目重視)、エクリプス(地味めな羽)、雛、幼羽など、いろんな段階が描き分けられている。

カモ46種、といったがカモは自然環境下でも交雑しやすいそうだ。そんな雑種の絵まで紹介されている。

鳥の名前を知っている人になりたい、と思っているのだが道は険しい。今のところ「カモの仲間」ぐらいが精一杯だが、それもあっているかわからない。僕の職場のそばには湖があって、そこにはカモらしき鳥がたくさん見られる。せめてそれらの名ぐらいは覚えて、いいカッコしたい。いや、いいカッコだけでなくて、やはり生き物の分布を身をもって感じてみたい。種別だけでなく年齢識別も楽しみたい。

そんなライトなユーザーではあるが、やはり特定の生き物に突っ込んだ本とその著者、というのは魅力があるのだ。