仕事につながらなくても読書は楽しい
2016/01/28 07:35
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書には、ある程度訓練が必要だと思っています。
訓練をしないで、読書が苦手というのは当たり前です。訓練をして、馴れてくれば、読書ほど楽しいものはありません。
ですから、たくさん出版されている本の読み方とか読書の方法をあつかったものを手にするのは間違っていません。ちょうどこの本のように。
ただ、速読というのはオススメしません。
本とはじっくりつきあってもらいたい。
あるいは、読書は投資みたいな考え方も好きではありません。そういう割り切り方が好きでないということで、そういう考えもあって当然だと思います。実は、この本の中にもはっきり「投資」と書いています。好きではないことを書いてはいても、この本は読書の方法をあつかった本としてはとてもよく書けています。
タイトルにあるように、この本は「仕事につなげる読書」を説明しています。しかし、著者のいう原則のいくつかは仕事につながらなくても使える技術です。
例えば、読書には2種類あるという考え方。ここではビジネスパーソンとして必要となる読書と個性を形成するための読書です。どちらに比重を置くかは、読者の自由ですし、「投資」と割り切って本を読むことも必要になります。
ですが、個性を形成する読書を「投資」と割り切るのはどうでしょう。
あるいは、5冊読むより「1冊を5回」読むという原則も、「投資」と言い切ってしまうものではありません。「投資」というのは短期で儲けるだけではありません。著者はそういうことを理解していて「投資」という言葉を使っているのです。
この本ではビジネス書と教養書のそれぞれの読み方について言及されています。
その内でも教養書の読み方についてはとてもよく書けています。
「3回読み」読書術などなかなかできることではありませんが丁寧に説明されていますし、書店の歩き方や本棚の整理など細かいところにも目が行き届いています。
何よりも著者が作成した「ビジネス書マンダラ」さえあれば、何を読んだらいいのかと、もう困ることはない推薦図書一覧になっています。
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投稿者:kan - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで本は読むものの、自分の中に定着していなかった感があり、本書を手に取りました。
本から自分のモノにするまでのハウツーが細かく書かれていたのでとても参考になりました。
あとは実践あるのみです。
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投稿者:じろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
要素のつなぎ目に強い人材が少ない。
例えば金融とITそれぞれのスペシャリストは多くいるがそのつなぎ目となり新しいサービスを創り出せる人が少ないということであろう。
どうやって得た知識を忘れないようにするかよりも
どうやって忘れても問題が起きないような管理をするか
という考え方はすごく大事だと感じた。
ブックリストは興味深かった
2016/01/01 15:33
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投稿者:あひるさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
honto のクーポンがあったので、「立ち読み」で確認後、電子書籍購入。立ち読みの部分が良かったので買ってしまった1冊のひとつ(苦笑)
当たり前の事も活字で見ると、そうだなぁと感心、感心。逆にこうしたあたりが喜ばれるのは中高年がしっかりとした読書文化を伝えていないからか。読書を仕事につなげるのは自分のすることだけど、溢れかえっている本からピックアップしてくれているので、これが正解ではないけど一つの目安にはなる。
ある一つの読み方
2020/01/16 09:06
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本と - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者を知っていたが、偏りがある意見の本。本の読み方が書かれているが、ある研究ではこの読み方と逆の方が効率のよい読み方という結果を見たことがある。
本の読み方は自分に合うものを見つけるのが大切。
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タイトルに惹かれて購入。様々な業種のプロ達に対してどうやって価値のあるアウトプットを出すのかの一端を感じられるかと思ったが、そこまではなし。出口さんや藤原さんの読書に対する姿勢の方が個人的には共感。
響いたポイントは以下の3つ。
①読書は「株式投資」と考える
自分の時間を投資。サンクコストに踊らされず、もうよいと思ったら読むのを止める。う~ん、確かにね。
②ビジネス書マンダラ71冊
読むべき本として作成されたリスト。読んだことがある本はあるものの、これらはしっかり考えて読み込み、理解しておきたい。
③読書した内容を抽象化
事実から本質的なメカニズムだけを抽出して抽象化。そこから示唆を見出す(単なる物知りに終わらない)。
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ビジネス書は「規定演技」、教養書は「自由演技」という考え方にとても納得。付録として付いている「ビジネス書マンダラ」のためだけに購入しても損は無いと思います。まずはマンダラのコア分野の読了を目指します。
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第3章【ビジネス書×どう読むか】古典には読む「順番」がある…ああ、ここからが、この本の本編なのね。ここまでは序章「起」だったわけですね。
私は、この本に書かれていることを概ね実行できていると思うのですけれども、最も重要なことが出来ていないことに気付きました。それは「古典・原典に当たることによって、著者が展開している思考プロセスを追体験すること」です。私は、解説書ばかり読んでいるために、山口さんが仰る「経営の考え方やビジネスを考えるツボを皮膚感覚で学び取っていくこと」が出来ていないのです。逆に言うと、入門書や新刊のビジネス書は、それなりに読んで来たので、ようやく古典・原典を読む準備が整ったと、ポジティブに考えることにしたいと思います。
「本当に大事なのは、何度でも読みたくなるような深みのある本を見つけて、それを何度でも読むということです。では、こういう『読みがいのある本』を見つけるためにはどうすればいいのか?答えはシンプルで『たくさんの本に浅く接する』のです。」確かにそうですね。私も、それなりに本を読んできたので、選球眼は鍛えられていると思うのですけれども、次の課題は、この本のタイトルである『読書を仕事につなげる技術』つまりインプットした情報・知識を希少価値のある知恵に組み替えてアウトプットする技術ですね。頑張ります!
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成果を出すには「2種類の読書」が必要
ビジネス書:規定演技、ビジネスパーソンとしての基礎体力をつくるための読書
教養書:自由演技、ビジネスパーソンとしての個性を形成するための読書
読書の「アイドルタイム」を極小化せよ
本は10冊以上を同時進行で読む
「今の気分」に合う本を絶え間なく読む
「古典の解説書」は「古典」の代わりにならない
古典・原典で著者が展開している思考のプロセスを追体験することで「経営の考え方」「ビジネスを考えるツボ」を皮膚感覚で学び取っていくことにこそ意味がある
「抽象化」できない人はただの物知り
忘れてもよい「仕組み」をつくれ
仕事への「示唆」を書き出す
①面白かった箇所
②ビジネスや実生活に対する示唆
③具体的なアクションの仮説
判型ではなくテーマごとに「棚」をつくる
発想を変えたければ本棚の配列を変えよう
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昼休みと移動中で読了。周さんの本は全部読んでるので重複するところもあるけれど、包み隠さず書いてくれるこの素晴らしさ。共感する。専門書ばかり読む人に読んで欲しい。独断と偏見と言ってるけど、完全に合意できることばかり。感性、哲学がある。いつもこの人の言葉では、耳が痛いこともあるけれど、背中を押される。ビジネス書マンダラ目的ではなくちゃんと読んで欲しい。マンダラ記載の本は2冊しか持ってなかったので取り急ぎ数冊買った。投資して運用(知的生産に活かす)し、人生を豊かにしたい。
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要素のつなぎ目に強い人材が少ない。
例えば金融とITそれぞれのスペシャリストは多くいるがそのつなぎ目となり新しいサービスを創り出せる人が少ないということであろう。
どうやって得た知識を忘れないようにするかよりも
どうやって忘れても問題が起きないような管理をするか
という考え方はすごく大事だと感じた。
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これだけ読めばいい本(ビジネス本)を紹介してあるので、読んでみようという気になった。ただし、本をノートのように使い破棄するしかないというやり方はお財布的に厳しいな、と思った。
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ーーーーー山下2017/4/27ーーーーー
【概要】
読書を仕事につなげるための記録の残し方、ビジネス書は何を読むべきか、ビジネス書とリベラルアーツの読み方の違いを解説した本
【評価】
80点
【共有したい内容】
・5冊読むより「1冊を5回」読む
広く浅く読んで「読みがいのある本」を見つけたらそこで深く潜る。そういう、いわば「T字型の読書」を通じてこそ知的なストックは厚みを増していくことになります。
・新刊のビジネス所に書いてあることのほとんどは、古典的名著といわれるビジネス所に書いてあることを、事例や業界を変えて繰り返し説明しているにすぎない。
・知識を仕事の成果につなげる方法
リベラルアーツの読書を仕事の成果につなげるために、やらなければならないこと。それは「抽象化」です。
抽象化とは、細かい要素を捨ててしまってミソを抜き出すこと、「要するに○○だ」とまとめてしまうこと。
・転記は「エバーノート」が最強。
・転記するだけでなく仕事への「示唆」を書き出す。
読後も「ああ面白かった」で終わっては意味がありません。本を読んで面白かったのであれば、自分がなぜそう感じたのかを少し踏み込んで考えてみる。
整理の仕方は、
①面白かった箇所
②ビジネスや実生活に対する示唆
③具体的なアクションの仮説
【読んだ方がいい人】
入社2,3年目
【自由記述】
SRAでは月5冊が課されているが、この本ではまさに5冊よりも同じ本を5回の方が重要だとされている。
読んだ本の記録はブクログにて行っているが、ブクログを読み返すことは少なく、ブクログのレビューの検索もできないためエバーノートに記録する方法が優れているなと感じた。
また、SRAにはビジネス書、税法関係の本は多いが、知識教養の本は少ないため今後増やしていきたい。
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読書を習慣化しようと決めてから、定期的にこの類の本を読んで、読書のモチベーションをあげています。
類書と比べて際立っている特徴は、リベラルアーツ系(哲学、歴史、心理学、医学/生理学/脳科学、工学)の読書を推奨しているところでしょうか。※医学/生理学/脳科学、工学はリベラルアーツではありませんが。。
曰く、リベラルアーツの本を読んでおくと、他人と違うインプットにより他者との差別化に繋がりやすくなるそうです。将来どう役に立つかわからなくても、興味や関心のある情報をインプットしておくと、思わぬところで別分野の知識と化学反応を起こし、良いアウトプットに繋がるというのは、有名なSteve JobsのStanfordでのスピーチにある"connecting the dots"の考え方に近いものがありますね。また、何度もくり返し読む本とそうでない本を切り分けて、それぞれ異なった読書方法を採用すること等は他の類書にも記載されていることなので、誰もが認める効果的な読書方法なのだと思います。あと個人的には、巻末の推薦本リストが一番嬉しかったです。
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☆ビジネススクールで体系的に経営学を学んだことがない著者が独学でどのような本をどのように読んだか書いてある。
・経営学を独学するのであれば必ず古典・原典に当たることが重要。簡易版の解説書をいくら読んでも経営のリテラシーは高まらない。理由は、古典・原典で著者が展開している思考のプロセスを追体験することで「経営の考え方」「ビジネスを考えるツボ」を皮膚感覚で学びとっていくことこそ意味がある。
・「新刊ビジネス薯に書いてあることのほとんどは、古典的名著と言われるビジネス書に書いてあることを、事例や業界を変えて繰り返し説明しているのにすぎない」と批判しているが、古典を土台にして学問は進化しているのではないかという気がしてならないのだが。
・何度でも何度でも再読する。
・ビジネス書マンダラ71冊の紹介