セックスと障害者
著者 坂爪真吾
「愛される」障害者から、「愛する」障害者へ障害のある人たちは、どのように自分や他人の性と向き合っているのだろうか。それらの喜びや悩みは、障害の無い人たちと同じものなのか、...
セックスと障害者
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商品説明
「愛される」障害者から、「愛する」障害者へ
障害のある人たちは、どのように自分や他人の性と向き合っているのだろうか。それらの喜びや悩みは、障害の無い人たちと同じものなのか、それとも違うものなのか。一般社団法人ホワイトハンズを立ち上げ、障害者の性の支援に長年携わってきた著者が、「純粋な天使」や「かわいそうな性的弱者」という画一的なイメージを取り払った上で、障害者の性の現状を8つのエピソードから解説。そこから、障害にかかわらず自尊心の基盤であり社会参加の原動力でもある、人間にとっての本来の性のあり方というものが浮かび上がってくる。
目次
- エピソード1 射精介助の現場から
- エピソード2 メディアと障がい者の性
- エピソード3 障がい者の結婚推進事業「ぶ~け」の挑戦
- エピソード4 きょうだい・子どもの立場から見る障がい者の性
- エピソード5 障がい児の性教育
- エピソード6 性犯罪の被害者と加害者
- エピソード7 障がいとLGBT(ダブルマイノリティ)
- エピソード8 性産業で働く女性障がい者
- エピローグ 生と性のバリアフリーを目指して
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丁寧に書いているが手軽に読める
2017/02/03 12:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルイージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史的なことから現在の実際の状況含め、丁寧に追われていて読み応えあるが、新書なのでサックリ手軽に読めて、好感もてました。
愛される障害者でいる必要
2019/08/29 23:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Lily - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある程度は「愛される障害者」でいる必要があると私は考えます。エピソード8には、未婚の状態で産んだ5歳の娘がいる軽度知的障害の女性が登場します。彼女の娘の世話を押し付けられていて、経済的かつ精神的な負担を負わされている彼女の姉に同情します。確かに知的障害が「不幸の磁石」として働いてしまったかもしれませんが、全てを仕方がないとは言えないと思います。「恋愛ができない」「セックスの相手がいない」「恋人がいない」「出会いが無い」といったファーストステップで悩んでいる人だけではなく、「恋愛は長続きしない」「セカンドヴァージンから抜け出せない」「セックスレスをなかなか解消できない」という悩みがある人もたくさんいることを知りました。しかも、後者の悩みは前者以上に相談しにくいことも知りました。ただ、後者のような悩みは、障害者だけが悩む内容ではないし、前者には贅沢な悩みに思えて同情できないでしょう。性生活に関して、女性側のピル服用による避妊をしているそうです。家庭内のごみ処理がうまくできていないことが何らかの異常発生のサインだという内容が勉強になりました。エピソードによっては、やや読みにくいと感じました。