サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

アプリで立ち読み

hontoアプリの確認

立ち読みには最新の「honto」アプリ(無料)が必要です。

バージョンの確認はアプリの「設定/情報」から確認できます。

最新の「honto」アプリをご利用の方

立ち読みする

最新の「honto」アプリをダウンロードされる方

hontoビューアアプリ

ブラウザで立ち読み

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 673件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2003/12/25
  • 出版社: KADOKAWA
  • レーベル: 角川文庫
  • サイズ:15cm/262p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-372101-6

読割 50

読割50とは?

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

文庫

紙の本

バッテリー 1 (角川文庫)

著者 あさの あつこ (著)

【小学館児童出版文化賞(第54回)】【野間児童文芸賞(第35回)】【「TRC MARC」の商品解説】岡山県境の地方都市・新田に引っ越してきた12歳の原田巧。天才ピッチャー...

もっと見る

バッテリー 1 (角川文庫)

税込 572 5pt

バッテリー アニメカバー版

税込 550 5pt

バッテリー アニメカバー版

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ほしい本に追加(値下がりすると通知がきます)

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ
ブラウザ EPUB
iOS EPUB 3.7MB
Android EPUB 3.7MB
Win EPUB 3.7MB
Mac EPUB 3.7MB

バッテリー

税込 550 5pt

バッテリー

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ほしい本に追加(値下がりすると通知がきます)

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ
ブラウザ EPUB
iOS EPUB 5.1MB
Android EPUB 5.1MB
Win EPUB 5.1MB
Mac EPUB 5.1MB

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ 閲覧期限
ブラウザ EPUB 無制限
iOS EPUB 無制限
Android EPUB 無制限
Win EPUB 無制限
Mac EPUB 無制限

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

紙の本
セット商品

バッテリー (角川文庫)セット

  • 税込価格:3,52032pt
  • 発送可能日:1~3日

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

【小学館児童出版文化賞(第54回)】【野間児童文芸賞(第35回)】【「TRC MARC」の商品解説】

岡山県境の地方都市・新田に引っ越してきた12歳の原田巧。天才ピッチャーとしての強い自負を持つ巧の前に、彼とバッテリーを組むことを熱望する同級生の永倉豪が現れる。刊行当初より子供から大人まで圧倒的な支持を得て、数々のメディア化されたあさのあつこの傑作『バッテリー』。シリーズ累計1000万部に及ぶ大ヒットシリーズの、伝説の第一作!【商品解説】

目次

  • 1 おろち峠を越えて
  • 2 梅の家
  • 3 少 年
  • 4 空き地で
  • 5 勝 負
  • 6 ランニング
  • 7 夜明けのキャッチボール
  • 8 青波のボール
  • 9 池のそばで
  • 10 おろち峠に向かって

著者紹介

あさの あつこ

略歴
1954年岡山県生まれ。『バッテリー』で野間児童文芸賞、「バッテリー」シリーズで小学館児童出版文化賞受賞。主な著作に「NO.6」シリーズ(講談社)、「晩夏のプレイボール」など多数。

関連キーワード

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー673件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

バッテリーという関係

2005/03/30 02:34

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sagaga - この投稿者のレビュー一覧を見る

まるで恋愛小説だ。

天才ピッチャー巧とその球を受けるキャチャーの豪。
2人がバッテリーを組みだしてすぐに、そんな印象を受けた。
ああ、やっと、最高の伴侶を見つけた。
そんな感覚だ。

野球においてキャッチャーはピッチャーの「女房役」と言われるが、
この小説の豪はまさにそんな役にぴったりの、気が利く頼れる存在。
かたや巧は天才肌の選手で、そのプライドたるやエベレスト並み。
そんな一見ちぐはぐな2人が出会い、互いを認め合い、
相手の考えていることがわからないといっては悩み、喧嘩して、
それでも互いを必要だと感じている。
その感覚はまるで恋だ。
友達ではなく、親友というのともちょっと違う。
野球をやっている人間、それもピッチャーとキャッチャーという
限られた人間だけに許されるバッテリーという特別な関係。
そんな関係を心から羨ましいと思う。
熱くて危なっかしくて、どうしようなく真っ直ぐな2人の関係が
このままずっと続いてほしい。
そう願わずにはいられない物語だ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

『あさのあつこ』先生らしい青春本。

2007/04/15 08:20

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:砂原 時雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『あさのあつこさんといえば所謂801要素の含まれた本が多い。』
こんな印象が私にはあるのですが、皆さんはどうでしょうか?
No、6なんてモロに801系なんですが、このバッテリーも少々それらしき雰囲気です。
腐女子はうっふうっふです。 /笑
内容は野球の才をただ今開花中の原田巧と田舎少年野球チームのキャッチャー、永倉豪が巧の引越しをきっかけに出会い、バッテリーを組む、といったかんじです。
野球関係者の方々からもとても良く評価されています。
映画化も、今年されました。
漫画家もされていて、何気に少女漫画なのはやはり腐の世界にちょっぴり染まっているからでしょうか? /笑
この前立ち読みしてみました。可愛かったです。
さてはて。
実はまだ最後まで読みきっていない私ですが、先を先をとよんでしまいました。
2日で四冊読破です。急ピッチです。
風が駆け抜ける時みたいに、粘々せずにあっさりとしていて、すぅっと読んでいけます。
気付けばもう4巻?!ってカンジでした。
女性向けかもしれません。腐女子さんは読みながらあらん事を妄想しちゃって下さい。 /爆
一度は読んでおきたい本です。
読むなら早めに。主人公たちと同い年ぐらいが一番読みやすい時期ですからね。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

本から押し寄せるパワーに勝てるか?

2004/11/18 13:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る

魂が入っている本があるとすればまさにこの本であろう。
まだ1巻目だというのに、主人公の原田巧が引越して来て数日の出来事だけしか書かれていないのに、これから物語が色々な方向へ進んでいく予感に満ち溢れているのだ。
森絵都のDIVEを読んだときも最初は「スポ根」小説なんて…と思っていたのだが、DIVEもバッテリーも単純な「スポ根」小説などではなく、また単に少年達の成長物語だけでもない。
奥がとてつもなく深いのだ。
児童書コーナーにこんな名作が埋まっているとは児童書を侮ってはいけないものだと改めて反省。

この1巻で描かれているのは登場人物達の魅力。
今後彼らがどう関わりあっていくのか、どう変わっていくのか期待をせずにいられない人物ばかり。
天才ピッチャーとして己の才能に自信満々な巧、その女房役をやるであろう永倉、巧の弟で身体は弱いが野球を好きになる青波、そしてチームメイトになるであろう少年達。
また野球より勉強をと子供に強いる親や兄弟でも片方に気持ちが寄りがちにな親。
誰一人としてその描写に手を抜いてない部分は脱帽ものだ。

児童書だとなめてかかると痛い目にあう。
おそらく1巻を読んだ人はすぐに2巻目を求めて走るようなるだろう。
悪いことは言わない、手元に続きを置いて読むべし。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

巧と豪の関係が

2021/04/30 21:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

すごくいいです。野球をする上で、二人は不可欠の存在のように思います。ただ……それぞれの家庭の事情や、回りの人間との関係、そして、豪の将来を案じる母親……。これって、けっこう、あるある感満載!実際、ありそうなことばかり

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

小学生のころにはまった

2016/10/12 22:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る

小学生の時に、あさのあつこ先生にはまって、当時出ていたものほとんどを読みました。
そのブームのきっかけになったのがこの『バッテリー』です。
巧の自己中さとか、今となってはもどかしい部分も多いんですが、当時は、そのリアルな描写にすごく惹かれました。
そして、この本を読んでから、読書にも本格的にはまりました。
だから、これは私にとって人生の分岐点みたいな本です。
それくらいパワーのある、名作だと思います。おすすめです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

野球の話?ならいいや…というアナタにこそお奨め。

2004/10/05 22:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:happysad - この投稿者のレビュー一覧を見る

題名から野球小説と思いがち(え? 充電池の話だと思ったって? そいつは読んでみたいねぇ…)だが、そうでもない。キャッチボールやピッチング、バッティングくらいは出てくるが、何せ少年は足し上げても9人も出てこない。小説の時間も、入学式まで流れず、その手前で終わる。ごく短時間の物語である。

その中で、自分の力だけを信じて生きてきた主人公の心の中の動き、母親や弟、地元の少年の様々な考えや事情、思いが交錯する。

児童文学という範疇にとどまらない名作と評判高い、成長物語である。ある種の新しい体験をし、新しい感情が芽生える、それに気づくというお話。しっかりした小説。

続編も買ったまま、きっかけなく本棚に眠っていたんだが、
読み始めたら、一日でした。

ムダ遣い日記

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ああ。君たちの時間は、とても濃密なんだねえ……

2004/07/09 06:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 野球の投手として「天才」といっても過言ではない資質と、それに相応しい矜持を持った少年、原田巧の一家が、一家の主婦、真紀子の実家のある新田へと引っ越してくるところから、物語が開幕する。とはいっても、この一冊で語られるのは、引っ越し前後のほんの数日の出来事。
 病弱だが、野球好きで、自分の意志を通す芯の強さを持つ匠の弟・青波、匠のことよりも青波のことを案じがちな母・真紀子、マイペースな父・広、真紀子の実父で、過去に高校野球の監督として何度か甲子園出場を果たしている洋三、過去にリトルリーグの試合をみて以来、投手としての匠に惚れ込み、匠とバッテリーを組むことになる長倉豪など、匠と同級生になる少年たち、などが主な登場人物。
 いってみれば、たかだか数日間、という限られた時間の中で、これらの人々が対面し、それぞれに相応しい応報を繰り返すだけ、の物語、でしかない、ともいえる。しかし、それぞれの人物の設定や心情の移ろいの描き方の細やかさが、尋常ではない。誰一人としておなざりに描かれている登場人物はおらず、その緻密さが、十三歳、という年齢に相応しからぬ矜持を持ってしまった主人公の少年、匠の、自負心と孤独とを、一層深く浮き彫りにする構造になっている。

酩酊亭亭主

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

かつては野球少年だったというあなたへ

2004/04/09 01:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あおいねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かつては野球少年だったあなたへ。もしあなたが野球好きでなくても、かつては少女だったとしても“大人なんて”と思ったことのある人ならお薦めの一冊です。
 主人公の原田巧は小学校を卒業したばかりですが、もはや大人顔負けの速球ピッチャーです。それゆえに自分に絶対的な自信を持ち、両親をはじめ周囲の大人達にいらだちを感じています。自分を理解していない両親、自分の才能をまだ子どもだからと軽んじる大人、野球をただの遊びとしか理解できない大人達。
 大人になってしまった私がとうに忘れてしまった若いエネルギーが、この物語にはあふれています。まるで、新芽が春になっていっせいに芽吹くように力強く、そして純粋で一途な。
 いつから自分が大人になってしまったのか、大人って何なのか。 
 かつての中学生だった頃の自分に出会える一冊です。 

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

少年の熱い日々

2004/02/17 23:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:本好きサラリ−マン - この投稿者のレビュー一覧を見る

半日で一気に読み終えた。よくあるスポ根ものではない。一応、少年野球を題材にしているが、少年達の心の成長が丹念に描かれている。それは少年とはこういうものだという浅い描き方ではない。大人の読者も充分楽しめる内容。作者は女性らしく、母親の優しい目で息子達の成長を注意深く観察して描いてる様子が伝わってくる。主人公の少年が天才ピッチャーで、クールでカッコウ良すぎるのは、やはり女性が作者だから?楽しめる一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

野球物語ではない

2008/04/04 23:36

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

バッテリー あさのあつこ 角川文庫 1巻~6巻(読んだのは5巻まで)

 出だしの引越し風景が自分自身の思い出と重なってなつかしい。それが読み始めた動機です。
 主人公「巧」はわたしの嫌いなタイプの個性をもつ人物です。弟として「青波(あおは)」がいます。
 「巧」は野球の天才です。彼の生き方は周囲を疲れさせます。ずば抜けた能力をもった者には悲劇がつきまとう。凡人は自分が力不足であることを納得しているから相互に協力する。才能と力に満ち溢れる天才は周囲の人と協力する必要がない。天才は周囲にいる人たちの運命を変えてしまう。
 彼がいなかったら他の人たちは平穏無事な生活を送っていただろう。彼を中心に置いて人間関係の苦しい葛藤が続いていきます。
 この本の不思議さは、作者は野球を知らない人だろうということです。加えて本作品を賞賛する読者とくに女性のみなさんも野球というスポーツのルールとか歴史とかを知らない人たちだと思います。作品中に野球のプレイに関する記事がほとんど出てきません。野球を軸に据えていますが、人間の心理描写が前面に出た作品です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

まずは2巻まで。

2008/01/28 17:48

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hachi - この投稿者のレビュー一覧を見る

2005年頃から話題になり、ラジオドラマ、
コミカライズ、映画、そしてドラマ化とさまざまな
メディアに触手を伸ばしている。
ハードカバーの1巻は、もう10年近く前のもの
だというのに、人気は未だ衰えてはいない。


天才ピッチャーの巧と、その相棒の豪をはじめ
2人の周囲の人物の、良いような悪いような、
正しいようなそうではないような、もやもやした
心理描写は絶妙である。
巧は高慢だが、時折見せる弱みのようなものには
はっとさせられるものがある。いくら天才で完璧に
みえる人でも、やはり人間だと思えてくるのだ。

またそれとは関係なく、仲間達とじゃれあったり
コントのような会話を交わすシーンは、なんだか
可愛らしくてどこかほっとする。


本来なら、全巻お勧めするのがファンなのだろうが、
私は「興味があるのならとりあえず2巻まで」
という進め方をさせていただく。

理由としてまず一つあげられるのが、盛り上がりの山
が2巻までのように思えるからだ。
3巻以降は急に下り坂を降りて、平坦な道を歩いて
いるような、ストーリー展開になっているように感じた。
たしかに、今後の展開で重要な役割を果たす、
他校のクセの強いキャラクターが出てきたりはするが、
会話シーンや、自問自答などのシーンが何か行動を起こす
シーンよりも多いように感じた。

もう一つの理由としては、その会話の内容が
一つや二つの話題に対して、会話の時間が異常に
長いように感じた上に、何度も同じ話を意味なく
繰り返しているように感じたからだ。

理由としてあげた二つは、作者が意図としてやったこと
なのかもしれないが、さすがに少し長すぎるのでは、と感じた。



しかし、数少ない小学校高学年~中学生向けの児童書では
対象の年齢の子供から、大人まで楽しめる内容になっていると思う。
キャラクターが少女漫画っぽいという話もあるが、
だからこそ、根拠のない自信に満ちた巧が格好良く見え、
そんな巧を支える豪が、輝いているように感じるのだと思う。


間違えなく、悪い作品ではないのでやはりまずは2巻まで。
それ以降はハマってから読んでも遅くはない。
多少読む人を選ぶようなキャラクターも出てくるが、
青春小説のもやもやした感じが好きな人は、気に入る
のではないだろうか。


また、文庫版には書き下ろしの短編が巻末に載っており、
すこしお得な感じもする。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

野球少年たちの純朴な野球魂。震災以降の追記を少ししました。

2011/03/20 07:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 デビュー作とはどこにも書いていないが、あさのあつこさんのデビュー作は何かもどこにも書いていない。なんでだろう。少なくとも、バッテリーで‘メジャー’ デビューをしたことは間違いない。
 バッテリーで野間児童文芸賞、バッテリー2で日本児童文学者協会賞、バッテリーシリーズ全体で小学館出版文化賞となっている。これは大変なものだ。児童系の賞ばかりだが、俗にいうヤングアダルトに分類される作品である。

 巧と青破の兄弟がいる。巧は小六の卒業生、青破は次期四年生で、残雪が残る春先の設定だ。父の仕事の都合で岡山の市街地から新田市という田舎町に行くことになった。そこには母方の実家があり、一人で住んでいた爺ちゃんと同居することになる。巧は野球が非常に得意で、小六最後のシーズンにリトルリーグの中国大会の準決勝まで勝ち上がっていたのである。
 爺ちゃんとはしばらく疎遠になっていたと思っていたのだが、爺ちゃんはその中国大会の試合を新田市のリトルリーグの少年を連れて観戦していたのである。そんな爺ちゃんは、昔、新田高校を率いて十回甲子園出場しているという地元では名のある監督だった。爺ちゃんと一緒に観戦していた子は豪といい、ポジションはキャッチャー。そんな巧と豪のバッテリーの物語だ。もちろんチームメートも出てくる。

 野球を題材に、子供たちの純朴な葛藤が描かれている。お母さんたちは子供を勉強に向けさせるため、野球から卒業させたがっているし、子供たちは目一杯野球の世界に没頭したがっている。大人とは呼べない。でもいつまでも子供でいられる訳ではない。そんなジレンマに陥っている子もいる。巧たちは、野球を通じていろいろな思いをぶつけ合っていくのである。
 春先の話で終わっているので、最初からシリーズ化が見えていたのかもしれない。大きい世界の扉を開いた気がした作品だった。当然、シリーズ全作を積読済みである。

 震災以降の追記をする。プロ野球の開催が議論されている。難しい問題だ。全員一致は難しいけれど、一番いい答えが見つかることを願っている。少なくとも、電気を大量消費するナイター開催が当分あり得ないことは、みんな分かっているよね。デーゲームじゃだめなのかな。単純中止はさびしい気持にもなるしね。
 ところで、bk1さんでポイントを日本赤十字社経由で義援金化してまとめてくれている。私の持っていた分は大して多くないけれど、寄付させてもらった。本当にありがたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

巧と豪の

2021/02/11 19:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

関係性がすごく良いと思います。10代の少年の野球に関する思い入れと、周りを取り巻く大人達の気持ちの微妙なすれ違い。そして、アニメーションならではの映像についても……

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

魂のキャッチボール

2018/05/02 10:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

天才的な才能を秘めたピッチャーと、彼の球を受けるキャッチャーの絆には心温まるものがありました。正反対の性格を持つふたりが、お互いへの想いをぶつけ合うシーンが良かったです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ナイフより鋭い

2017/06/24 18:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

不安定な思春期ゆえの少年たちの関係性を作者特有の視点で斬る物語です。少年期とはかくも鋭いものか。目が離せません。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。