寿命図鑑 生き物から宇宙まで万物の寿命をあつめた図鑑

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副題「生き物から宇宙まで万物の寿命をあつめた図鑑」
～動物は１年と少しのハツカネズミから100年のガラパゴスゾウガメまで／天体は数分の虹から10の65乗年のブラックホールまで～まあ絵本ですから、あちらこちらに目くじらたてるのはよくないけど、何をどう選ぶかは難しいよね。イラストは、やまぐちかおりさん

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生きものの寿命や、日本人や世界の人の寿命なんかはなんとなく想像できるけど、本の寿命ってわかりますか？本の寿命は紙の寿命なので350年だとか。ほかにも新幹線の寿命、台風の寿命、屋久杉の寿命、まつ毛の寿命・・・324個の寿命とそれにまつわるエピソードを集めた図鑑絵本。へぇ～！おお！？がいっぱいです。

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5:6 生き物の歴史に興味があるんだけど、長さの単位がいまいち実感できないでいたので、この本で寿命を知ることで、少し一日とか一年とかの長さが感じられたみたい。

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動物だけでなく、植物、食べ物、建築物、宇宙などのいろいろなものの寿命が載っている。寿命だけでなく、ちょっとした豆知識も載っていて面白い。人間の寿命が80年なのに歯の寿命が60年(うろ覚え)というのが悲しい。歯がない期間が20年…。

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思っていたより絵が可愛らしい。
S13が興味を持つかと思ったけど、可愛らしすぎかも。これならM9むけかなあ。
と開いてみたら、Mは見向きもせず、やはりSが食いついた。

動物、植物、虫の寿命から時代別に人間の寿命、洗濯機なんていうのもあったり。
大人もかなり楽しめる。

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嗚呼、死のミスリード。
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寿命図鑑。
最近図鑑づいているなあ。寿命って図で見られるのかなあ。

可愛いイラストで、カテゴリーごとの寿命が綴られている。
綴られているんだけど、恣意的というかミスリードというか。

肉牛。寿命2年。ほんとはもっと生きられます、というコピー付きのイラスト。
ゴールデンハムスター。寿命2.5年。お父さんには二度と会えない。
野良ネコ。寿命5年。寿命は飼いネコの4分の1。

…。肉牛のそれって、寿命っていうのかな？　肉牛のイラストは泣いている。
ハムスターも泣いている。野良ネコも。同じページのニホンノウサギやキクガシラコウモリは泣いていない。

なぜだ？
肉牛や野良ネコは天寿を全うできずに泣くのかとも思ったが、ハムスターはたぶん違うよね。
なぜだ？

飼い犬は、複数描かれているうちの、ゴールデンレトリバー的な犬だけ泣いていなくて、あとは泣いている。オオアナコンダは泣いていない。モリアオガエルも泣いていない。哺乳類だけ泣くのかと思ったが、アカハライモリが泣いていた(イモリって寿命22.5年だって。長生きだ！)

というわけで、涙にミスリードされた僕は、もうまともに受け止めることができなくなった。

脊椎動物でもっとも長生き、としてガラパゴスゾウガメが紹介されて、動物は終わり。

海の生き物も、なんと泣いているヤツがいるではないか。嗚呼、涙に騙された(可愛いんだけどね)。
海の生き物で最後に描かれているのが、サンゴ。5年〜数世紀、と書いてある。

あれ、ベニクラゲは？　寿命という概念すら打ち壊してしまうかもしれないけど、ベニクラゲをスルーしちゃだめだろう。

鳥。あれ、ペンギンは海の生きものに載ってたぞ。寿命1.5年のスズメ、やっぱり泣いてる。子育てがうまくいかない、というコピーで。なんだかこっちも泣ける。ラストはダチョウ、かと思ったらフラミンゴ。そんなに生きるんだ。

虫。ラストはミミズ。あれ？　よく見たら(昆虫に似た動物)と書いてある。似てるかなあ。ミミズの寿命、6年。17年ゼミとかスルーだし、ある種のシロアリの女王アリなんか何十年もいきると言うし。不満。

だんだん疲れてきた。

食べ物。
ケーキ。1日。こりゃ賞味期限だね。
魚の切り身。1〜2日。冷蔵。こっちは消費期限かもしれない。
納豆。二週間。腐っているから賞味期限をすぎても大丈夫、という人が多いけれど、腐っているわけではないので、期限を過ぎると本当に腐ってしまう、と書いてある。ちょうど今朝、二週間以上経っている黒豆納豆をおいしくいただいたところ。
食べ物の長寿は、アイスクリーム。溶けるまで、と。

モノ。
鉛筆。50km。おい時間の単位じゃないぞ。
電車の忘れ物。3ヶ月。これ捨てるまでの期間だよね。
トイレットペーパー。11日。うんこの回数によると思う。
本。350年。いや、本書の趣旨に沿ったら、半年ぐらいじゃないの？

天体。
虹。数分。なにか、もっと長い気がしてた。
台風。5日。たった5日なのに、その間はずっと気になってる。もっと長い気がしてた。
ハッブル宇宙望遠鏡。20年。虹や台風もさることながら、完全に天体じゃないと思う。
月、太陽、地球が、それぞれ100億年。太陽の膨張でみんなアウト、というわけだけど、太陽の膨張って、どのぐらいの時間をかけて行われるのかなあ。太陽のほうが寿命は長いんじゃないのかなあ。

感想。
僕の頭がカタいことがわかった。このようなツッコミをせずに楽しく眺める本なのだと思う。
だがそれでも、寿命という言葉を、あるときは天寿に、あるときは人為的な行為の結果に、ということを混ぜて見せるのは、大人ならともかく、子どもにはよろしくないのではないか。

動植物以外にも、モノとか建築とかの寿命を掲載するあたり、やはり人為によって異なる、ということが根底に流れているのであろう(肉牛とか、その典型)。

図鑑というのが、単なる目録ではないことを思い知った。図鑑に何を入れ、どう解説するか。それはそれで、ひとつの大きなメッセージなのだ。

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8歳息子と読了。
かわいい絵とともにそれぞれの動物や物の寿命と説明が書かれている。
息子も楽しんで読んでいたようで、特に無機物に寿命があるとは思ってなかったらしく、意外な事実に興味津々。
でもね、いつもだけどあんまり説明は読んでくれないよね。笑
でもキャッチーで面白おかしく表現してくれる本はとっても有難い存在。これを興味の入り口にしてくれたら十分かなと思う。
大人がよんでもへぇぇぇ！と思うことも沢山あり、かなりのボリュームなので読み応えあり。

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絵がかわいいし、見て楽しい。
読む、というより、暇つぶし的に好きなページをてきとうに見てたらいろんな発見がありそう！
子どもの時に見たかったな。
日本人の寿命、今が長いのが奇跡。
一昔前ならとっくに尽きてるわ…

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コンセプトは面白いと思ったが、読んでいるうちに違和感が。まず哺乳類の寿命が、野生動物も飼育される動物も、食肉となる動物もいっしょくたになっていること。「肉牛2年」「ハムスター2.5年」「野良猫５年」って、これ同列に比較できないでしょ。日本人の寿命のところでは「縄文時代15歳」「鎌倉時代24歳」となってるけど、これは平均寿命で、乳幼児の死亡率が高かった時代はそうなってしまうわけで、みんなが15歳前後で死ぬわけじゃない。でも、それまでの動物や昆虫の寿命は、あくまで成熟した個体の平均寿命で、産卵後、出産後の数から出したものではない。つまり人間同じ算出方法ではない。これについて何の説明もなく、子供にはわかりづらい。さらに進むと、食品の賞味期限や機械の耐用年数まで「寿命」というくくりで横並びに。
比較できないものを横並びにして一体何の意味があるのか。
まったく謎。
一番不快だったのは、死んでいく動物の絵に涙が描いてあること。虫にも鳥にも。動物と人間の死の受け入れ方は違う。安易に涙を描くのは間違っている。
こんな本だから、「昆虫の寿命」のところにクマムシや蜘蛛が入っているのはある意味小さな間違いのように思える。
可愛い絵で、オールカラー、ぱっと見よさそうな本だけど、作り手の誠意は感じられない。

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