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商品説明
平凡な生活から拉致され岐柳組組長となることを強いられた凪斗。最愛の男・角能がいれば何でも耐えられると思っていたが…?【本の内容】
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紙の本
蛇
2020/10/05 08:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
「蛇淫の血」の続き。
シリーズとしては蜘蛛の褥の後だったそうですが、
うっかり、こちらの方を先に読んでしまったです。
まあ、特に問題はない感じですけど。
このシリーズいくつか読んだ極道BLの中でも
秀作であると思います。
そして、このくらいの重さがある作品が好きです。
BLとしてしか成立しない作品だとしても。
これでもかの試練のオンパレードで
凪斗はよく戻ってきましたって感じ。
前作でしっかりきっちり四代目になれたかというと
やっぱり堅気で育った若造がいくら血筋と言っても
そう簡単にいかないっていうのは理解できる。
でも、ちょっと色々と多くて
もう少し絞っても良かったのでは?とも思う。
実質的な試練の描写の分を
もう少し精神的なゆらぎに費やしても良いかもとは思いましたが、
そこのバランスは自分的にも微妙なところです。
あ、数井についてはもっと書き込んでも良いかなぁって思う。
獅子身中の虫としてもっと描いた方が良かったのではないかと・・・
(あの兄と一緒に・・・まあ兄はジャンキーだけどね)
えげつないくらいに落とされて
その中で揺れ動きながらやっとその境地に到達する
(脱皮する?)
凪斗のあり様はこの本の肝だと思います。
最後の蛇シーンは秀逸。
ちなみに読む方も腹に力いれないとって感じの作品では
あったかと思います。
読む方にも胆力がいる、
そう感じさせる作品だったと思います。
折原くんが痛い目にあってしまったのと
(それでも前向きで何よりです)
桜沢さんが死にかけたのがちょっと痛かったです。
(ストーリーとは関係なく私桜沢さんが好みなのです)
個人的な嗜好ですが
プロローグは私の好み爆発な感じで
そこだけでもこの本買った価値はあると思ってしまいました。
私は刺青自体でなくて
彫り師が刺青入れるというシチュエーションが好きなのです。
なので彫滝さんの話も読みたいーって感じです。
(3代目でなくても!)
ちなみに刺青の文芸作品で神作品は
赤江瀑氏の「雪華葬刺し」です。
(赤江氏の作品は神!)
余談ですが
前回の時も若干そうだったのですが
桜沢と数井の苗字が視覚的に混同してしまって
読んでいる最中に若干の混乱をきたしました。
この作品はページにおける漢字率が高い(気がする)ので
視覚的に似ていると脳内混乱が起こるみたいです。
あまりこういうことないのですが、
今回どうしてもこの二人の名字が読みづらかったです。
漢字率多いのはわたし的には好きなのですけどね。
(ジャンル関係なく)
「蜘蛛の褥」読んでからこちらを再読すると
久禎と久隅も若干戸惑う感じに・・・。
(蜘蛛の褥は久隅がメインキャラなので問題ないのですが)
☆3.5評価の4です。
※
この後「蜘蛛の褥」読んでから
本書の身内が襲撃されて「久隅さんのイロが撃たれた」を読むと
わーーーってなります。
本編では凪斗コンビが出てくるので時系列の方が良いかとも思いますが
文庫版の書下ろしが「銃撃直後」なので、どっちから読んでも良いと判定します。
(書下ろし読む時のわーーーーー度が上がりましたので
わたし的にはこの間違った順番でよかったかも)
紙の本
旧版読んでます
2016/11/26 11:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「蛇淫の血」の続きです。平凡な大学生ながら不可抗力によって岐柳組次期組長に据えられた円城凪斗。平穏無事にいくはずもない。かわいそうになるくらい、凪斗は辛い目にあわされ、それでも自分が愛し欲しいと思った角能のために成長していくお話でした。苦悩して痛い目にあいながらも脱皮=禊して岐柳凪斗と円城凪斗が一つになった凪斗は今までとは別人でかっこよかったです。凪斗が内なる双頭の蛇との融合するシーンが流石です。