0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ひたい」と読んでしまったので、どんな怖い話かと思ったら額縁を作り出すような芸術的なお話なようで、興味が湧いてきた。
しかし不幸な過去のある人の話なようなので立ち直っていく様も感じたい。
紙の本
額に飾りたいもの
2019/06/27 05:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kurage - この投稿者のレビュー一覧を見る
額と言えば、絵を飾るもの、という認識しかなかったので、絵以外の様々な物を飾るために額をオーダーメイドする、というのが新鮮でした。
人それぞれ、額に飾りたい物が様々で、色んな想いがあるんだなあ…としみじみしました。出来上がった額を実際に見てみたくなったので、映像作品化してくれないかなと思いました。
紙の本
谷さんの本ということで
2021/01/19 18:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さやや - この投稿者のレビュー一覧を見る
異人館画廊、思い出のとき修理します、を読んで面白かったので、同じ作者の過去作に手を出してみました。普段何気なく見ている額装と人についての緒話で、世界の見方が代わったような気がします。
電子書籍
意外な展開
2020/07/18 09:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:匿名希望 - この投稿者のレビュー一覧を見る
店主とその周辺にの人々と顧客の
エピソードという設定はよくありますが
冒頭の主人公が
何かを耐え忍んでいるイメージで
後半の展開が意外でした
著者にいい意味ではめられた
と思って読み終えました
投稿元:
レビューを見る
登場人物それぞれが心に傷を持っていて(中心人物3人はかなり深めの)、それと関係のある物を額縁に納める事によってそれぞれの区切りをつける。軽めのお話かと思い読み始めたのですが、なかなか読み応えありました。
今までは絵を見ても額縁には一切目が行かなかったのですが、額縁も込みで絵画は成立するのかもしれないな。
これはシリーズ化するのでしょうか?彼らのその後が気になるので、シリーズ化希望です!!
投稿元:
レビューを見る
額縁から命をふきこむお仕事。とても素敵な物語がちりばめられていたけれど
夏樹や純や池畠さんの抱えていたものが重すぎて読んでいてとても辛かった。
引きずりすぎていて読後感もすっきりとしない。
5年で独立してこんなに素晴らしいお仕事できるのかがちょっと疑問に感じてしまった。現実味がうすかったかな。
投稿元:
レビューを見る
額自体には興味は無いのですが、毎度色々な本を読んでいるとそのたびに興味が湧いてくるので不思議な事です。読んでいるうちに家に飾ってある娘の絵に額縁を掛けてやりたくなりました。絵に合う世界観の枠を得ると確かに輝きを増しそうです。この本では絵よりもその人の思い出を額装するものが多いので、実際どんな風になっているのか見てみたいです。立体でもいいなら自分では何を額装して貰うかなあ。ギター?でも弾けなくなるしなあ・・・。
ほんわかお仕事系かと思ったら、登場人物の境遇が重めで予想外でした。額装して貰うだけで色々人生ほじくられるのは勘弁だなあと読みながら思いましたが、概ね興味深く読みました。重さに比してぐいっと心に食い込んでくる強さは無いですね。
投稿元:
レビューを見る
額装師夏樹の元には風変わりな依頼が舞い込む。
完成した額装を立体で見てみたいと思った。
夏樹、純、池畠の中には、人の死の記憶が色濃く残っていてもがいているのだが、それを形にすることで一歩を踏み出そうとする前向きさが見えてよかった。ただひとつの依頼であれだけ相手を深く知るというのは、意外ときついと思う。
投稿元:
レビューを見る
乗り合わせたバスが崖から落ち、彼氏を亡くした奥野夏樹は額装師として彼の仕事を継いでいる。そんな彼女のもとにはさまざまな仕事が舞い込んでくる。彼女に興味を抱く表具額縁店の次男坊、彼女の行きつけのカレー食堂の店主、そして風変りな仕事を依頼する人々。過去の出来事や思い出から逃れられない人々が織りなす人間模様が切なく迫ってくる。
投稿元:
レビューを見る
谷瑞恵さんの小説は2つのシリーズ物(時計、画廊・図像学)を読んでいたので
著者で選んだ本。
額というのは今まで注目していませんでした。
賞状や絵のような平面のもの向けだと思っていたけれど、
立体的なものもあり、
中身と一体で一作品となる、というのは考えたことがなかったので、今後は額にも注目しようと思います。
オーダーメイドの額を作る、額装師が主人公。
中に入れるものだけでなく、置く環境や、その物への思いなど、
深掘りというか、ほじくるというか…?
推理的要素もあります。
読み物としてはいいですが、
もし私が額装依頼者目線で読むと重いです。
メインの登場人物3人の境遇も重いです。
登場人物の境遇紹介的なものが終わって、今後もシリーズ化されていくのでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
額を作る人について考えたことがなかったので新しかった。
色んな人にそれぞれ大切なものや思い出があって、それを飾る額もまた大切なものなんだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
「切り離すわけじゃないからだよ。
ふさわしい場所をつくって、そこにしまうの。
いつでも見られる場所に」(286 ページ)
誰にも見せたくなくて、
傷だらけの、無価値なものだけど、
自分にとっては捨てることも忘れることもできない何か。
はっきり主張しながらも、周囲に溶け込む存在で、
静謐な空間をその内側に抱え込む額縁屋。
誰もが平等に、光を浴びる機会をーー
ただ、その一心の思いで、彼女は今日も額を紡いでいく。
投稿元:
レビューを見る
絵だけでなく、色々なもののために額をつくる女性のお話。苦しかった思い出も額に入れて飾ることで形を変えるというのはなんとなく分かる。
2019/4/23
投稿元:
レビューを見る
事故で亡くなった婚約者 柴崎弘海は額装師だったが、残された奥野夏樹はその仕事を継いである街で工房を開いた.その街にはカレー食堂を営む池畠がいたことを知っての場所選びだった.いろんな物を額に納めてという依頼があるが、「宿り木」では宿り木、「小鳥鳴く」ではセキセイインコの鳴き声、「毛糸の繭」では薄汚れたピンクの毛糸玉.くおん堂はその街で表装などを手広く商っているが、その店の次男の久遠純とはカレー食堂で出会い、夏樹を支えてくれる.宿り木を持ってきた柏田ゆかりだがその木の秘密を探る夏樹.標本アーティストの塚本涼子の支援で見事な額ができる.饒舌な純、寡黙な池畠、対照的なキャラクターをうまく配置している.純の臨死体験、弘海のバス事故で乗客だった池畠、それぞれの秘密を取り混ぜて物語は展開する.純の絵を額装することを描く「水底の風景」.池畠の幼年期の思い出の品 ソースポットの額装に絡んで彼の幼い日の辛い思い出を辿る「流星を銀器に入れて」.余韻の残る5つの短編だった.
投稿元:
レビューを見る
額をつくることでいろんな人にかかわり、
心を揺さぶられる。
職人さんが実際ここまでするかはわからないけど
物語り最後に夏樹さんが過去を受け入れ、前に進もうとしていて
よかったなと感じた。