電子書籍
技術開発と政策提言のバランスがよい
2018/08/28 09:24
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投稿者:tomoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンサル本はありあまる中、すでに名の知れた著者ではあるが、その発言がもっと目だち影響力をもってほしいと思う一人だ。
この著者によるAIの本だからすぐに買った。
AIの本は、技術的な解説や人間の働き方がどうなるか、という内容が多いように思えるが、この本の特徴はタイトル通りAIとBI=Basic Incomeという社会(保障)政策を半々で論じている点だろう。
AI技術で何ができるようになるか、人間の働き方はどうなるかも大事だが、それを政策的にどう位置づけるかはもっと重要ではないかと思う。そうでないと技術とそれを持つ企業に社会や人間が振り回されるからだ。
こういう議論がもっともりあがってほしい。
紙の本
BIいいかも
2018/10/08 02:34
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
BIについて誤解していた。生活保護の一種と思っていたのだ。収入や所得に関係なく一律に配布するのなら大賛成だ。だいたい福祉行政には無駄が多すぎる。わずかな生活保護や年金を配布するのにどれだけの手間をかけているのだ。それはつまり官僚の利権になるからだ。どれだけの裁量を保持して利権に結び付けるかを官僚は考えている。というかそれしか考えていない。一律配布ならどれほどの経費削減になるか。不公平だというなら税金を増やせばよいだけのことだ。AIが発達して失業者が増えるのであれば,解決策はBIしかないと確信した。そしてそう考えるに至ったリバタリアンの自分にひどく驚いている。
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AIとBI、すなわち人工知能とベーシックインカム。ダジャレなタイトルですが、こらからの近未来社会についてなかなか考えられた内容でした。人工知能とベーシックインカムについてそれぞれ知りたい人にも役立つ内容だし、それぞれについてある程度知識がある人にもその関連性について、そして、これからの社会について考える良い機会を提供てくれていると思います。未来の予測については客観的な内容というより、著者の希望的観測だとか本書を作るためのこじつけも強い気もしますが、AIを活用し、高い税金とベーシックインカムの導入された社会を生きている間に体験してみたい気がします。
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BIがいかにほとんどのポジションの人にとって馴染み得る概念かがより納得できた感じ。実際の過去の事例も見る限り、やはり導入の余地はあるなと
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AI ディープラーニングにより認識、学習、判断のレベルが上がり汎用性の高い知的パワーの代替えとなる。産業革命が物理的パワーで汎用性が高かったことに似ている。今後、ビックデータの活用と5G通信による同時性の高さで自然な使いやすさを実感するようになる。
BI 市場経済の生み出す格差、資本家への富の偏在を解消する。フィンランドで社会実験。
どちらもアイデアレベルから実用にシフト。
AIではすぐには代替えされないもの
経験や知識に基づく直感
情動や感情に基づくコミュニケーション
感覚や感性に基づく身体性
BI導入の合理性と自治体の役割
共同体主義 平等性の重視
自由主義 国家介入の極少化
新自由主義 市場機能の尊重
財源や官僚の反発はあるが社会保障制度改革と格差是正を考えると選択肢としては上位
キーワードは再分配
AIが生み出す富の再分配とAIが生み出す時間の有効活用にはBIが合理的。再分配がないと消費の減退により経済が崩壊。
労働以外の活動を行うために生きる社会。価値創造のための空間やまちづくりの視点が必要。
取得できる財貨の量ではなく、やりたいことをやれる自由度の大きさが豊かさの指標となる。
これからの職能
人の心に訴えるクリエイティブ、
人の気持ちを束ねて動かすマネジメント、
人の心に寄り添うホスピタリティー
仕事の種類
労働 金銭 受動 単純
仕事 金銭や成長 能動 高度
活動 実現や貢献 能動 交流
労働的仕事はAIが行い単価が減少
活動の先には遊びがある 純粋な楽しみ
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AIの発展した未来、BIに対する疑問、それぞれで自分なりに漠然と考えていたことについて、また読みすすめるうちに湧く疑問について、ちょうど良いタイミングで答えてくれる構成だった。
- クリエイティブ系、マネジメント系、ホスピタリティ系
- 働かなくても良くなった社会で、人間はどう生きれば豊かな人生を送ることができるのか
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AIにより多くの人が収入を失う。その対策として考えられるものがBIである。
BIの導入で多くの人が働かなくなる、という考えは正直言って強く、実現されることはないと思ってしまう。でももし導入されれば世界は今とはがらりと変わる。そういう世界を見てみたいと思った。
自分の場合は、BIが導入される・されないに関係なく、50歳くらいには仕事を辞めたい。
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2019/12/04:読了
217ページ
再分配というキーワードで結びつくAIとBI
がこの本のエッセンスかな
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AIとBIに関する歴史と考察が構造的に書かれており、素人にもとても理解しやすい。
未来の描写もかなり筋が良い、リアリティのあるものだと思いました。
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図書館で見かけて読んだ。AI(人工知能)とBI(ベーシックインカム)の組合せが社会を新しいステージに導くって話。まあおもしろかった。もし本当に「働かなくても食って良し」になって、嫌な仕事はやめて好きなことやり始めたらどんなすごい社会になるんだろうか。いや実はもうこの50年くらいで徐々にそういう方向に進んでるとも言えそう。問題は自分で好きに遊べるか。
「何をやるのかを自発的に決める/選ぶためには、遊びにおいてすら経験と修練が必要になるのだ。」(p250)
民主党政権の子ども手当はBIに似ているというのがなるほど。いきなりガラッと変えるのでなく少しずつ置き換えていく手もあると思った。
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50年後、”幸せ”ですか?
AIに仕事を任せ、BIに収入を支えられ、自らの存在意義を何とするか。
やりたいことを見つけられないのなら、ただ息をして100年過ごす、肉の塊になる。
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主張に対して私が思いつく反論について、さらに説明があってよかった。想像以上に足元から議論が積み上げてあって参考になった。
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AIとBIはいかに人間を変えるのか 波頭亮 幻冬舎
人工知能とベーシックインカムの併用で
社会に何が起こり人間の暮らしをどう変えるか
優秀な人工知能とロボットが第三次産業革命
と言うよりも第一次意識革命とも言えるだろう事件が
人間の視野を広げ次元の変化をもたらすというお話である
AIブームの歴史から始まり
哲学的な意味や
理解できないことへの不安や
成長の過程としての通過点であることや
A I に強みと弱み長所と短所に付いてや
労働という生きるための手段である経済性から
解放された人間が戸惑いながらも
そもそもの目的に目覚めて何をやりだすかに付いて語る
又社会的な価値観も大きな変化を迎えることで
不安に陥りながらも大きな自由自在性を得ることで
お互いの多様性を認め合う対等観を
手に入れるだろうことにも気付くはずだ
A I とB I の発展の過程を愉しみ
全ての人間がそれぞれの方法で
自らの人生を自ら選び
遊びという冒険に駆り立て
真理の追求や美の探検や表現活動に
全力を上げて挑戦するだろう
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タイトル秀逸。とても大事なヒントを、各所各所で得られました。じょーじさん、ありがとう!
今年は小説以外の本、意外と多いかも。
2018/11/28読了
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AIによる知的労働価値暴落と感情労働価値向上の時代、BIによる働かなくても食ってよしという規範が、格差や貧困という構造問題に対する解決策として、資本主義と民主主義を救う処方箋となる。
最初、ゴロ合わせ的なBIってナニ?と思いましたが、本文を読むとなるほど、AIとBIはセットであるべきだなぁと納得しました。