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紙の本
雲と鉛筆 (ちくまプリマー新書)
著者 吉田篤弘 (著)
人の思いを、いちばん正確に書き残すことが出来るのは鉛筆です−。屋根裏部屋に住み、鉛筆工場で働いているぼく。大きなことが書かれた小さな本を読み、鉛筆を削って、雲を描き、姉に...
雲と鉛筆 (ちくまプリマー新書)
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商品説明
人の思いを、いちばん正確に書き残すことが出来るのは鉛筆です−。屋根裏部屋に住み、鉛筆工場で働いているぼく。大きなことが書かれた小さな本を読み、鉛筆を削って、雲を描き、姉に手紙を書いて、人生を考える…。【「TRC MARC」の商品解説】
屋根裏の部屋に住み、鉛筆工場で働くぼく。大きなものが書かれた小さな本を読み、雲を眺め考える、人生で大切なこととは何か。【本の内容】
著者紹介
吉田篤弘
- 略歴
- 〈吉田篤弘〉1962年東京都生まれ。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作と装幀の仕事を続けている。著書に「つむじ風食堂と僕」など。
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紙の本
記憶の引き出しを開けるカギ
2018/09/30 22:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
取り留めのない思い付きを綴っているようでいて、物語の終盤には複数の焦点に向かって収斂していくようでもある。プリマー新書は特に行間が広く、そこに余韻漂うのも吉田篤弘作品の魅力をより高めている気がする。
夏の始まり、平日のまだ人の少ないプールに浮かんで空を見上げているような、ゆったりとした時の流れが感じられるような作品だった。
……鉛筆は4Bを好む。紙との触れ合い迄感じられる様な所が気に入っている。雲は、絹でも羊でも、或いは輝く入道でも見飽きない。山歩きに限らず、散歩の途中でも、ふと見上げれば立ち止まってしまう。そして空。雲に魅かれるのは空が好きだから。暑い日差しの中でも、星を散りばめた夜空でも……。
吉田篤弘の文章には、記憶の引き出しを開けるカギが無数に散りばめられている。
紙の本
「ちくまプリマー新書」はなかなかいいぞ。
2018/08/30 15:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの書店は文庫本コーナー、新書コーナーといったようにきちんと分かれている。
文庫もそうだが、新書もさまざまなレーベルが並んでいる。一体どれだけの数があるのだろう。
有名なところでは岩波新書、中公新書などがあるし、最近では文春新書、ちくま新書といったように各出版社には必ず新書レーベルがあるのではないだろうか。
若い読者向けでは岩波ジュニア新書が知られているが、筑摩書房が出している「ちくまプリマー新書」も2005年1月創刊ながら、いい作品が多い。
プリマー(primer)というのは「初歩読本、入門書」という意味らしく、確かに若い人たちがこの新書をきっかけにして、新しい世界で旅立つとすれば、その意義は大きい。
そのために、読みやすいように、一冊の分量も100枚から150枚程度と負担がかからないようになっている。
もう一つの特長は、装幀が一冊ごとに違うことだ。
しかも、その装幀は、クラフト・エヴィング商會が一人(といっても、これはこの本の作者である吉田篤弘さんと吉田浩美さんの二人組によるユニット名)担当している。
それはこの新書を刊行するに際して当時の筑摩書房の編集長だった松田哲夫さんと吉田さんたちが子どもたちに「リボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするイメージ」から生まれたアイデアだといいます。(この本の「あとがき」に書かれています)
それから、13年。
とうとう300冊めの新書が、この本です。
これもこの新書の特長ですが、この新書では小説も扱っていて、これは吉田篤弘さんの、ちょっと考えさせられる小説です。