紙の本
ひきこまれました!
2021/09/29 10:56
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋さんで目をひかれ手に取ってみれば、三川さんの新刊としり、買いました。龍の住む古代風のファンタジー。重厚で独特の世界観にあっという間にひきこまれ、男装した主人公の過酷な運命にハラハラしつつ読み進めました。途中、あっというような展開もあり、最後まで一気に読んでしまいました。本当、おもしろい! もし古代、龍が神の眷属として存在していたなら、こういう感じなのでは、と畏怖を感じる描き方に想像がふくらみます。続きが気になる!
紙の本
骨太な和ファンタジー
2022/02/16 18:03
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代日本を思わせる世界で理想を胸に茨の道を行く皇子の物語。
差別がまかり通る世が本当に残酷。
聞こえるべきものが聞こえない、それだけで肉親からも同じ女性からも差別され、命を脅かされる。
それに否を唱える皇子は実は女性。そして本来なら差別される立場。
そんな皇子が高みを目指す。
皇子の二人の妻
月白がとにかく哀れ。
悠花のあやうさ
男女逆転夫婦は理不尽な世界を変えられるか?
続きに期待。
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表紙がヒロインとは思わなかったぜ……。凛々しすぎか。いや、ヒロインであってヒロインではないわけだが。
古代日本風ファンタジー。龍とタイトルにある割にはあまり出て来なかったので、次以降に持ち越しかな?
宝塚が似合うと思った。
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久しぶりに新作のファンタジーを読んで心からワクワクした。
理不尽な昔からの慣習に翻弄され、運命に抗い未来を手に入れる為に神すらも欺むく主人公2人。
この反骨精神の塊のような2人が出会った所からかま最高に面白い!
読み進めていく毎にもっと面白い展開がこの先に待っているはず!!
もっともっと凄い世界があるはず!!
そういうファンタジーの王道的ワクワクと期待感が凄かった。
早く2巻を読みたい。
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とても面白かった!
まさか悠花が男とは思わんじゃん……!すごい夫婦。これから恋愛に発展するのか!?
もう、最後の1行よ!これはちゃんと日織が皇尊になれたと解釈していいの!?いいよね!?
月白が悲しすぎる。月白……幸せになってほしかったのに……
この先展開がどうなってしまうのだろうかとハラハラしながら読んだ。
2巻が楽しみです。
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面白くて一気読み。
よくある設定だけど、ある意味それが読みやすさとなっていて良いし、展開も面白い。
悠花の正体も、月白の行方も今後の展開を考えるとなるほどー、そうするのがベストなのかと納得。
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龍が支配する国。
その国では女性が龍の声を聞こえなければ遊子と呼ばれ、男性が龍の声が聞こえれば禍皇子と呼ばれて、共に不幸な最後を遂げる。
その中で女であること、そして遊子であることを隠して生きる日織皇子。彼女は遊子であった姉のために、そして同じような人々のために次の皇位を目指す。
だが、それは国も神も欺くとりかえばやの始まりだった。
好きです♪ こういう話。(山本周五郎さんの「菊千代抄」とか浪漫ですよね)
連続作なのですが、よく歴史もしらべていて好感度は高いです。そして、やはり面白いですね。
続きが楽しみです✨
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地理的には十二国記の地図に似てる。但し舞台は中国っぽくなく、飛鳥か奈良時代の日本の風俗っぽいものが出てくる。
おまけに話は、十二国記の蓬山に似ているところで展開される。
男女逆転であり、必要とされない者達の逆転劇らしい。
とりあえず続編期待。話がどう展開されるか楽しみ。
なんか初回で邪魔な者全部消しちゃったんだけど、それでいいのかな。誰か残しといたほうが面白かった気がする。
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主人公の造形がよかった。男装の可愛い女の子、からの恋愛物語、というお話でなかったので大変よかった。月白は長生きしてもっと幸せになって欲しかったなぁ。
私が不津皇子なら、遊子の寺を幾つか囲い込み高等教育を施した上で他国の斥候として派遣するけどな。あと、奈良時代の天皇位は結構高年齢で受けるものだったようなので、そういう目線でいうと四十代以下の二人はたぶん対象外とみなされたのだろうなと思うのだった。
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古代日本の雰囲気漂う、龍のいる国、龍ノ原。
龍ノ原を支配する皇尊の一族に生まれた日織皇子には、幼さの残る愛らしい月白と病弱だが大変美しい悠花という2人の妻がいる。
日織は次期皇位を目指して妻たちを伴い皇尊選定の場・龍稜に入るが、この3人にはそれぞれ決して人に知られてはならない秘密があった。
久しぶりに時間を忘れて読み耽った。
皇尊を選ぶために候補者に出された問いというのが難題。どう答えを出すのか、気になりページを繰る手が止まらない。雲を掴むような問いに行き詰まりを感じ始めた頃なんと皇尊候補の1人が殺される。一体誰が、どうして。各々の秘密が明らかになり、そしてついに皇尊が選ばれる。
異端の者を区別したいというとき、問題は異端の者ではなく異端と決めつけ区別したがる者の方にある。立場の弱い者に"お前に問題がある"と糾弾して事を治めようとする醜悪さ。これは実社会においても見かける。
日織はそれに対して黙っていない。命を賭けて、神すら欺き、理不尽に反抗する。
一気読みしたくせに読み終わったのが悲しい。
早く続きが読みたい。
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書店で、中華ファンタジー好きにお勧めとして売られていた本。中華?と思ったけど、読んでみたら、やっぱり中華ではない…
設定は「後宮に星は宿る」、世界観は「八咫烏」ぽいかな。
明るいシーンはほぼなく、ただただ鬱々とした世界に主人公の日織だけが希望の光。
女装はいいけど、男装はな~とか思いながら読み始めたけど、続きが気になりすぎて一気に読んでしまった。登場人物少ないのに、次々と意外な展開で飽きさせないストーリーはすごい!
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不思議な話だった。
読後感は悪くないが、言葉にするのは難しい。この物語を読んでいると、男だとか女などとかは些細なことに思えてくる。
そもそも人間は皆同じで、男女の性差も「個性」であり「特性」なのだろうか。男であること、女であることは、その人を形作るあまたの要素の一つに過ぎないのかもしれない。
壮大なスケールで、展開される物語りは日本のはるか昔、古代神話時代を彷彿とさせる。
女性ながら男として天皇に即位した主人公。「彼」が妻として娶った先代の皇女が実は男だという設定は、とりかへばや物語を思わせた。
先が読めないと書かれている方がいたが、それはあまり感じられなかった。が、夫婦のこの男女逆転劇だけは私も衝撃を受けるほど意外だった。
内容はかなり深刻なものなのだが、淡々とした筆致からかえって重厚かつ緊迫した雰囲気が伝わる。
手に汗にぎるという感じでもないのに、不思議な吸引力で気がつけば魅せられて読み進んでいるといつた感じだ。
語彙の乏しい自分としては、何とも不思議な世界へ導かれた感じとしか言いようのない読後感だった。作品としては、大変良く考えられ作り込まれた世界観を持つといえる。
先が気になるという点でも、魅力的な作品なのでは。
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造り込まれたファンタジーの上に、ひとつの能力を以って異端と言えるのか?異端だったとして、排除されても仕方がないのか?という問いが重なって、濃厚で面白かった。
女性ながら妻を二人娶り、しかも年下の愛らしい娘とミステリアス美女という贅沢な取り合わせで、ヅカファン的にも楽しかった。過酷な運命なれど……
これからがいろいろあるんだろうなと思われるので続刊楽しみ。
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骨太のファンタジー小説。
神話時代の日本を彷彿とさせる龍ノ原では、龍の声を聞けない女は遊子としてひどい扱いを受け、龍の声が聞こえる男は禍皇子として処刑される。
皇位を巡って三人の皇子が、龍鱗を探すことになる。候補の一人である日織皇子は実は女(遊子)だった。同じく遊子の姉を殺された復讐、そして世を正すため皇位に就こうとする。その過程で、無邪気な妻・月白が実は遊子で酷な目に遭っていたことや、先代に託された妻・悠花が男(禍皇子)だと知ったりと、その使命を増幅させるかのように突き動かされていく。
龍の声を聞こえるか否か、しかもそれが男女によって解釈が違う。人々は根拠もなく遊子を殺したり慰み者にしたり。部外者から見れば愚かしい差別だが、この国では絶対だ。龍がどう出るかわからない、ここは神話の国だから。
その根本に切り込んでいく主人公・日織が凜々しくて魅力的。性別を偽り世の中に挑む、日織の鏡のような存在である悠花もいい。そして、月白が切ない。彼女は夫・日織が女だと気づきながら秘密を守り続け、そして命を落とす。
即位した日織はこの国を変えることができるのか、次巻も楽しみだ。
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世界の成り立ちとしてら、十二国記を感じざる得ないが、ファンタジーとはこうゆうものだろう。
世界観がしっかりしており、続きが気になる。
ただ、なかなか漢字の、読み方が特異で、慣れるまで読みにくかった…