天才感染症 上
著者 デイヴィッド・ウォルトン
ウォール・ストリート・ジャーナル「ベスト・ブック・オブ 2017」SF部門 年間第1位!アルツハイマー病を患い引退した父にあこがれ、国家安全保障局(NSA)局員として働き...
天才感染症 上
商品説明
ウォール・ストリート・ジャーナル
「ベスト・ブック・オブ 2017」
SF部門 年間第1位!
アルツハイマー病を患い引退した父にあこがれ、国家安全保障局(NSA)局員として働き始めたニール・ジョーンズは、数学と暗号解読に絶対の自信を持っていた。南米から発せられた謎の通信を持ち前のひらめきで解読したニールは、NSA長官とともにブラジルへと赴くことになる。そこで目にしたのは、異常に高まった環境保全意識と、反政府組織の不自然な協力関係、そして突如として天才的な知能を発揮し始める人々だった。 一方、菌類学者としてアマゾンを訪れていたニールの兄ポールは、サンプル採取のさなかテロリストの襲撃に遭い、命からがら帰国する。アマゾンで罹患した真菌感染症のために生死の境をさまよったポールだったが、なんとか一命をとりとめた。だが回復したポールは、それまでにはなかった驚異的な知能の片鱗を見せ始める。 ブラジルの紛争と知能の向上という全く無関係に見えるふたつの事柄が、人を狂わす菌の力で絡み合い、アメリカ全土を巻き込んだ異常事態へと発展していく――。
著者について
■著者略歴
デイヴィッド・ウォルトン
David Walton
アメリカ、フィラデルフィア在住。2008年にフィリップ・K・ディック賞を受賞した『Terminal Mind』でデビュー。著作に、量子物理学を扱ったSFミステリー『Superposition』と『Supersymmetry』、“平らな地球”が描かれるSFファンタジー『Quintessence』とその続編『Quintessence Sky』などがある。昼間はロッキード・マーティン社で働くエンジニアとして、そして夜には7人の子供の穏やかな父親として二重の人生を送る。
■訳者略歴
押野慎吾
Shingo Oshino
東洋大学国文学科卒業。卒業後いくつかの職を経たのち、現在は新聞社勤務のかたわら、フィクション・ノンフィション作品の翻訳に従事している。訳書に『地獄の門』(小社刊)などがある。
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これはひょっとすると、傑作かも
2020/09/22 22:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
菌が人を操るってなあ、藤崎慎吾の「蛍女」とかあったよな。
最近では柴田勝家の「ヒト夜の永い夢」にもあったよな。
でもここまで人間を支配しようなんて菌はいなかったよな。
なんか、この小説、いいかもよ。
上巻読了。
2018/11/23 12:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的にいいと思ったのは、アルツハイマー病に冒された主人公の父親が『アルジャノーンに花束を』を読みながら泣いているところ。
それを見てしまった主人公の気持ちにすっと入り込める。
全体的にアメリカ人のアメリカ人によるアメリカ的物語、という印象を受けたが、さあ後半どうくるのか。
下巻を読むのが楽しみだ。