天皇の歴史9 天皇と宗教
大和王権の大王祭祀、皇祖神を祀る伊勢神宮や大嘗祭の起源を究明。古代律令制による神祇制度の変遷を辿り、宮中祭祀の諸相を解説。鎮護国家と天皇護持の役割を担った仏教はどのように...
天皇の歴史9 天皇と宗教
商品説明
大和王権の大王祭祀、皇祖神を祀る伊勢神宮や大嘗祭の起源を究明。古代律令制による神祇制度の変遷を辿り、宮中祭祀の諸相を解説。鎮護国家と天皇護持の役割を担った仏教はどのように受容されたのか。皇室における神祇信仰と仏教信仰の関係を究明。大日如来と一体化する即位灌頂を行った中近世から、明治維新による変貌、国体と結びついた戦前・戦中、そして敗戦で象徴とされるまで、天皇の核心を追及する。
目次
- 第一部 「敬神」と「信心」と
- 国家装置としての祭祀
- 鎮護国家と玉体安穏
- 「神事優先」と「神仏隔離」の倫理
- 天皇の倫理――象徴天皇制の原像
- 神武天皇の末孫として
- 第二部 宗教と向き合って
- 祭政一致の名のもとに
- 宗教のめぐみ
- 天皇家の宗教
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神道は宗教かどうかについて
2022/02/07 22:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代から現代までの天皇と宗教の関わりについて書かれている。その中で戦前に神道が宗教ではないとされた理由について国家神道として信教の自由の枠外に置くためにしたという従来の見方ではなく経典などの明文化された教えがない神道はそもそも西洋から輸入された宗教という新しい概念に当てはまらないというのが19世紀の常識だったという点が述べられており目から鱗だった。確固たる意志で決めたものではなかったことがいつの間にか国是とかしてしまい国体となっていく様がよくわかった。
天皇という存在を宗教との関りから描いた一冊です!
2019/01/27 16:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、天皇という存在を宗教との関りから描いた画期的な一冊です。古代より、我が国では天皇は神とあがめられ、時として神の代わりとして様々な神事を執り行ってきたことは周知の事実です。そうした神がかり的な宗教と天皇との関係をさらに一歩深めて考察したのが同書です。同書を読めば、天皇の存在とその意味付けが手に取るように分かってきます。