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紙の本
九十九藤 (集英社文庫 歴史時代)
著者 西條奈加 (著)
江戸の人材派遣業、口入屋。縁あってその女主人となったお藤は、祖母仕込みの人を見る目と持ち前の胆力で、傾きかけた店を繁盛させていき…。己と仲間を信じて人生を切り開くお藤の波...
九十九藤 (集英社文庫 歴史時代)
九十九藤
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商品説明
江戸の人材派遣業、口入屋。縁あってその女主人となったお藤は、祖母仕込みの人を見る目と持ち前の胆力で、傾きかけた店を繁盛させていき…。己と仲間を信じて人生を切り開くお藤の波乱万丈の半生を描く時代長編。【「TRC MARC」の商品解説】
江戸の人材派遣業、口入屋の女主人となったお藤。商いは人で決まる──その信条を胸に、行き詰まった店を立て直すため、仲間と共に前代未聞の大勝負に打って出る。感動の長編時代小説。(解説/中江有里)
【商品解説】
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紙の本
商いも恋も成就を
2018/11/06 17:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
口入稼業に知恵を出し、新しい時代にあった人材紹介を行なう「藤」。
良いところに目をつけ、しっかり教育して送りだすしくみは、現代の派遣業でもやってほしいものだ。
蔦にからみ取られていたのを助けてくれた黒羽の百蔵とは片手でおつりが来る程度しか会っていないのに、心を通わせている。
黒羽の百蔵は、目を見れば心の中まで見えるらしい。
もしかしてこんな結末じゃあ悲しすぎる!?と思ったら救いがあった。よかった。
紙の本
女性の活躍に爽快感
2023/08/03 19:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性陣の気風や男性陣の懐の深さ、関わる人々の頭の良さ、反骨心や、様々な関係でのお互いを信頼する深い愛。
商売にも恋にも、ハラハラドキドキする、一気読みする展開のお話でした。
時代小説ですが、違和感なく、現代の小説の様にストーリーに入っていきました。
いつの時代でも「人が大切」だと改めて感じました。
女性の活躍に胸の空く爽快感と共に、男性陣の懐の深さに、現代の問題も解くヒントが有るのではないかと思う、元気の出るお話でした。
紙の本
女性が活躍する時代小説でした
2023/06/27 14:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
幾多の困難も乗り越え、口入屋を切り盛りする主人公の心の動きが何とも切なかったり、努力だったりを刻む時代小説でした。ハッピーエンドになって良かった。
紙の本
お藤さん
2021/01/25 09:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸で口入屋を引き受けたお藤。左前になった店を立て直すために新たな秘策を考えるも、店の従業員に受け入れられず、孤軍奮闘する。今までの武家屋敷の中間の仕事を減らし、商家への仕事を始めるが、またもや大きな壁が・・・。
今の時代も新しいことを始めると既存の慣習が邪魔になるように、江戸時代でも同じようなことがあったのですね。勉強になりました。
電子書籍
途中までは引き込まれるように読んだのだが
2020/03/03 00:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shiroyagi3 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は口入れ屋の商いを中心に話が進む。その筆致が秀逸で引き込まれるように読んだのだが、途中で突然百蔵と一夜を共にするところでえっ?!えっ?!となる。そしてしまいまで商いの話は経過報告程度しかなく、いつのまにか百蔵との恋路の話がメインにすり替わっている。
そのあたりのお藤の心情が前半そこまで踏み込んで描かれていなかったので、いきなり恋仲になるときには唐突感が拭えなかったし、何より前半であれだけ丁寧に描いてきた商いの話があまりに中途半端に終わってしまったのが残念でならない。商いと恋の話と、両方描きたいならもっと腰を据えて、両方しっかりと描き切ってほしかった。前半の商い話がとても面白かっただけに、余計残念でならない。