電子書籍
よく見慣れた場所が…
2023/03/18 15:07
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピクニック、というタイトルと裏腹に、毎回生死の境をぎりぎり切り抜けるエピソードの連続で、2巻では表紙の通りの海水浴があったものの、海にたどり着く経緯を考えるとピクニック感が薄い気がした。
今回は裏世界への安定したゲートを設け、装備や手作りのお弁当まで用意してこれまででいちばんピクニックっぽいエピソードから始まる…と思ったらやっぱりヤバい展開にはなるんだけど(笑)。
とはいえ、話の剣呑さも巻を追うごとにエスカレートしてる。
それにしても東京の舞台がなじみのある場所ばかり。光景が目に浮かびそうだ。
紙の本
安定期?
2019/01/23 21:46
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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ3作目ともなると、話の筋も読めてきたりして、ドッキリもハッタリもなくなってきて、安定のストーリー展開になってしまう。
ある意味、裏切られたっていう感覚がない分読みやすいのかも知れないが、センスオブワンダーっていう感覚からは少々離れてきてしまったかな?
デコボコな女子2人の関係は近くなりそうで近くならなくて、もどろっこしいが、初々しさもあって良いと思う。
話の主眼である、怖さは少々なりを潜めつつあるが、気持ちの悪さは度を増しつつある。この後、どんな展開になるか楽しみだ。
物語最大の悪役である「冴月」の全貌はまだ明らかでないが、物語をどう着地させるのか、これからが作者の腕の見せ所だ。
ネットロアでどのくらいできるのか。どうか、びっくりするくらい怖がらせて欲しいものである。
紙の本
女子大生コンビの異世界探検第3段
2019/06/19 21:25
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投稿者:コンドル街道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
裏世界を出来る限り安全に移動出来る手段を手に入れたと思ったら、またまた洒落にならない怖い目にあう女子大生コンビ。
今作では鳥子がずっと行方を追っていた「閏間冴月」が本格的に登場。しかも閏間冴月を崇拝する女と彼女が率いる謎の集団まで。
裏世界ではなく、現実世界の出来事がクライマックスな回。
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色んな意味で最高だった。怖さマシマシ、キャラクターの関係性も掘り下げられて、元凶との距離がますます近くなってゆく。今後にも非常に期待が持てる。
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今回は裏世界だけじゃなく表世界でも戦う羽目に陥る。今までは裏世界に行った人達が協力し合っていたのに対して初めて敵対者が現れる。しかも因縁付きで。
キャラクターが魅力的で敵対者すら良く描かれている。女性ばっかりなのは気になるが、そろそろ着地点が見えてきそう。
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シリーズ第三弾はまだまだ物語が続く予感を見せて終わった。主要キャラの語られていない過去もありそうで。ただ今回はいわゆる裏世界滞在は短め。その代わり現実世界でのバトルが堪能できます。
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陰キャラ女子大生の空魚(そらお)とミリタリー女子鳥子のコンビが、裏世界からの怪異と戦うシリーズ第3弾。
今回は、鳥子の憧れのひと冴月(さつき)が怪異の元凶となってふたりの前に現れ、空魚と鳥子の関係に変化が……これからどうなっちゃうの?っていうお話。
自分的にはファイル10がお気に入り(^^)
内容はかなりグロいんだけど、空魚の大学の後輩カラテカ茜理とその幼なじみヤンキー夏妃の存在がいい感じで、全然グロさを感じさせないライトな話になっている。
ファイル11では、ついにラスボス的な冴月が前面に出てきたので、次回はいよいよ最終決戦になるのかな(できれば茜理と夏妃も活躍させてほしい)。
楽しみ(^ω^)
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異世界冒険物語。核心に迫る第三弾。
面白かったー。今までは主に異世界のわけわからん脅威との戦いだったけれど、はじめて今生きている生身の人間と戦ったのでは?という感じだった。
今までのネットロアを下敷きにした話もありつつ、後半はだいぶ物語の中核に迫ってきていた。とはいっても「そのもの」の正体や意図はさっぱりわからないし、鳥子側だけでなく紙魚が昔出会ったものの正体も全然触れられていないのでもっと続いて欲しいなー。
新キャラも出てくるけれどこれもなんか今巻で終わりそうな気配がしなくもない。
カラテカみたいにこのあと出て来て百合三角形になっても楽しいけれど。二人は二人の世界でいて欲しい派なのでどうかな。
紙魚が隠してきたことが暴かれる巻。とはいってもぐるぐるしてるのは彼女だけで、相方はわりとさっぱりしていた。鳥子がぐるぐるしてる時は紙魚がさっぱりしているので、良いコンビだなと思う。
なかなか紙魚が強かった。壮絶な体験してきてるだけはある。
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シリーズ第3作。空魚の後輩の茜理(あかり)が絡む「サンヌキサン」の話は怖い。最後のエピソードでは、ついに鳥子や小桜が探している閏間冴月が登場する。冴月を崇拝する潤巳るな(うるみるな)との攻防は、一気にアクション作品かと思わせるくらいの手に汗握る展開となる。ラスボスとの決戦のようだった。
本シリーズは一応区切りが着いたようだ。続篇が出るかどうかは不明だが、まだ裏世界でやり残したこともあるだろうし、ネットロアはたくさんあるだろうから、期待はしてしまう。空魚だけでなく小桜や鳥子の生い立ちも気になる。ぜひ続篇で明らかにして欲しい。
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キャラがますます生きてきてて読んでいて楽しい。大人になっても素直にワクワクドキドキできる冒険小説なんてなかなかない。冒険の舞台は危険な裏世界だけど!
都市伝説ではなく実話会談に意味を見出す空魚ちゃんの心情や、友情の中に嫉妬が生まれる感覚。丁寧な書き方。
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どんどんおもしろくなってきた
夏妃ちゃんが好き 両親が事故にあったりひどいことになってるのにあんまりめげてないとこがいい
困ってる人の問題を解決したり沙月さんの正体が少し見えてきた?かんじとか、いろんなパターンの話で楽しい
最初の宇宙服の視線?の話、最後でウワーッてなった
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ついに百合SFが確立されたシリーズの3巻である。
この巻は色々な意味で一つの区切りが打たれた巻だった。
内容的にもバランスが取れた巻であり、物語性と恐怖、大きな物語と個別のエピソードの面白さが両立した良質な巻である。
章立ては以下の通りになっている。
ファイル9 ヤマノケハイ
ファイル10 サンヌキさんとカラテカさん
ファイル11 ささやきボイスは自己責任
怪異は「ヤマノケ」「サンヌキカノ」「地下の丸穴」「山の牧場」などがモチーフに採られている。
形式的には「自己責任系」と称される怪談の一形式などもファイル11では取り上げられている。
危害を加えてくる物も多く、不気味さもさることながら危機回避の面でも恐る恐る読むべき一巻だ。
構成的には、ファイル9でこのシリーズの本領と言うべき「裏世界ピクニック」の王道が描かれている。
ファイル10は茜理の友人・市川夏妃が体験した「サンヌキカノ」と対峙する現実世界でのエピソード。
そしてファイル11で、潤巳るな率いるカルト集団による誘拐を発端にして、ついにあの閏間冴月と邂逅する物語が描かれた。
構成的にバランスの良い様は、アウトラインだけでも見て取れるだろう。
中でもファイル11は150ページ近くを要して書き下ろされた重要なエピソード。
実際的には上下話にすべき内容を、一話で書き切っているのが特徴的だ。
このシリーズに一つの区切りを付ける物語であり、百合要素を同定する物語でもあり、その衝撃的な展開はまさに「裏世界」に相応しいもの。
大変読み応えのある内容であった。
ピクニック要素も色濃く取り入れられている点も合わせて、星七つ程度で評価したい一巻である。(星は五つが最大なので、カンストということで)
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シリーズ第3弾!
ファイル9では本当にピクニックみたいにお弁当を持ってのんびり……出来るわけないですね笑
お弁当食べてまったりしていたらあっという間に日が暮れて、怖い怖い闇の世界へ
乗り物も無くなってたり、そしてやっぱり襲われて
ファイル10は現実世界!
カラテカ少女とそのお友達からの相談事
歯が…歯が抜けて…!?
何も知らないで怪異に出会って歯が取られたら怖くて私ならトラウマもの
ファイル11は宗教と閏間冴月と裏世界と…
冴月さんのことが見えてることを鳥子ちゃんきバレてしまい、これは焦るヤツ
目ん玉潰されちゃったり冴月さんを妄信的に愛する子を顔面崩壊させちゃうし、この巻の中では1番怖くてドキドキとしてしまう
表世界に戻れて良かったね
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SF。ファンタジー。ホラー。シリーズ3作目。
久々に読むシリーズ。
相変わらず、ストルガツキー兄弟の『ストーカー』を思いっきりライトノベル風にしたシリーズという印象。
読了後に何か心に残るような作品ではないが、読んでいるときは楽しいのは確か。
カラテカさんが良いキャラですね。
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空魚と鳥子の裏世界探索も順調に進み、さらに農機AP-1を導入して探索の充実化をはかる2人。相変わらず裏世界案件に踏み入れたり、巻き込まれたりを繰り返す。
裏世界での移動手段も手に入って裏でどんな都市伝説と出会えるのかと思ったら、表の案件が裏世界関連という展開だった。
今回のヤマノケとサンヌキカノはこちらが何もしていないのに巻き込まれる系でリアルでも遭遇する可能性はないとは言い切れない。1巻の猿夢やチャイムの訪問者など万に一つの可能性が自分にもあると想像してしまう。ましてや空魚と鳥子のようにどちらかに何かあってもどちらかが冷静に自分の出来ることを考え対処出来るとは思えない。
一方、ウルミルナの最初自己責任系はほぼ悲惨なことになるのがお決まりだがその通りで都市伝説より人が怖い。
今回またカラテカが出てきたが個人的に善意の塊で友好的なのに結果的悪意を含んだかのように何か厄介事を持ってくる人が苦手だ。空魚の気持ちがよく分かかる。