帝国の陰謀
著者 蓮實重彦
純粋な「形式性」と起源なき「名前」の流通によって現実が作られる時代。それは、いかにして生まれたのか──。19世紀中葉、一組の義兄弟が陰謀を企てる。兄の名は、ルイ=ナポレオ...
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商品説明
純粋な「形式性」と起源なき「名前」の流通によって現実が作られる時代。それは、いかにして生まれたのか──。19世紀中葉、一組の義兄弟が陰謀を企てる。兄の名は、ルイ=ナポレオン。フランス皇帝ナポレオン1世の甥である。かたや父親を異にする弟の名は、ド・モルニー。「私生児」にして、のちの内務大臣・立法院議長である。権力奪取の計画は首尾よく運び、ここにフランス第二帝政の幕が上がることとなる。希薄で、シニカルな相貌をまとって……。ド・モルニーが遺した二つのテクストを読解し、マルクスが見落としたものを軽やかに描く、著者最初の書き下ろし作品。
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義兄弟の陰謀から生まれたフランス第二帝政を解説した画期的な書です!
2019/01/23 14:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、19世紀の中頃、フランスにおける一組の義兄弟の陰謀によって建設されたフランス第二帝政について書かれた画期的な書です。純粋な形式性と起源なき名前の流通によって現実が作られる時代を克明に描いた作品で、内容は少し難しいですが、19世紀の当時のフランスの状況がよくわかる非常に興味深い書です。