大名屋敷「謎」の生活
著者 安藤優一郎
「江戸は町民が主役!」と言うけれど、実は江戸の面積の七割は武家地で、さらにその大半を、参勤交代で全国から集まる殿様と家臣たちが住む“大名屋敷”が占めていた――。本書は、大...
大名屋敷「謎」の生活
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商品説明
「江戸は町民が主役!」と言うけれど、実は江戸の面積の七割は武家地で、さらにその大半を、参勤交代で全国から集まる殿様と家臣たちが住む“大名屋敷”が占めていた――。本書は、大名屋敷の圧倒的広さ、超豪華庭園、巨大な経済効果、利権を狙う御用達商人、軍事機密で謎に包まれた殿様の生活などから、百万都市・江戸の知られざる実像に迫る。大名屋敷なくして、“江戸の繁栄”は成り立たなかった! 【本書の内容】●第一章 謎の空間! 江戸藩邸――「対照的」だった大名と藩士の生活 ●第二章 江戸の高級サロンだった大名庭園――贅をつくした「おもてなし」 ●第三章 「御用達の座」をめぐる争い――生活物資の納入から汲み取りまで ●第四章 幕末の動乱が「江戸経済」を活性化させた!――戦争という特需 ●第五章 寂れていく「江戸の大名屋敷」――幕府の消滅とともに ●第六章 「首都」東京と消えゆく大名屋敷――荒れ野からの再生(目次より)
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大名屋敷をめぐるビジネス
2019/08/15 14:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書のタイトルからは、大名屋敷内の庶民とは縁遠い生活ぶりの紹介書籍を想像してしまうが、本書の大半は、江戸の大名屋敷を取り巻く御用達の座をめぐる争い、庭園整備に関わるビジネス、馬飼料調達ビジネス、汲み取りビジネスなど、江戸の経済活動の一端について詳細に知ることができる内容である。また、大名屋敷とは直接関係ないが、ペリー来航による江戸湾警備に伴う輸送用馬の確保、清国の第二次アヘン戦争では日本が英仏軍の兵站基地と化し、江戸周辺における大量の馬の調達、参勤交代の緩和により江戸や大名屋敷が急速に寂れていく様子等江戸の歴史を側面から垣間見るのに、相応し一冊であると思う。
大名屋敷「謎」の生活
2019/04/17 08:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて大名屋敷を取り上げた書籍を読みましたが、江戸は大名屋敷で栄えていたと感慨を新たにしました。
江戸の面積の七割は武家屋敷で大半が大名屋敷で占めていたとは余り知らなかった。
参勤交代がもたらした効果は江戸の繁栄に貢献した。それだけ諸藩の出費も大変であったが、士農工商の生活も成り立っていた。
しかし参勤交代の縮小や廃止、大政奉還や廃藩置県、明治新政府の新施策等で東京の大名屋敷も取り壊され人口が地方へ流出し、東京は草原へと変貌して行く、そこで桑畑や茶畑へ変じて生糸や茶の増産を目指すも失敗に終わる。
そんな中、福沢諭吉は島原藩の三田中屋敷だった土地を政府から安価で払下げて貰う。現在の慶應大学三田キャンパスである。
現在の東京一極集中は江戸時代の参勤交代時代とよく似ていると思いました。
これからは地方創生に方向転換すべきではないかと感じました。