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紙の本
ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女 (講談社学術文庫)
著者 竹下節子 (著)
ジャンヌ・ダルクはなぜ魔女として死に、聖女として甦ったのか。英仏百年戦争の政治的背景、お告げの「声」や聖女の系譜など、神秘が息づく中世ヨーロッパ世界から光をあてて、華麗で...
ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女 (講談社学術文庫)
ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女
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商品説明
ジャンヌ・ダルクはなぜ魔女として死に、聖女として甦ったのか。英仏百年戦争の政治的背景、お告げの「声」や聖女の系譜など、神秘が息づく中世ヨーロッパ世界から光をあてて、華麗で過酷な運命を背負った少女の全体像を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
痛快で、やがて悲しい――。ジャンヌ・ダルクの生涯を一言であらわすならば、このようになるでしょうか。
時は15世紀、英仏100年戦争の末期。フランスを二分する未曾有の国難のなか、パリを追われた失意の国王シャルル7世のもとに彗星のごとくあらわれたのが、ジャンヌ・ダルクです。甲冑を身にまとい馬上の人となった彼女は破竹の勢いで敵方を打ち破り、またたくまにシャルル7世をランスでの戴冠に導きます。しかし華々しい栄光もつかの間、ジャンヌはイギリス軍に引き渡され、異端者として生きたまま火あぶりにされてしまうのです。「声」に導かれるまま生まれ育った村を旅立ったのが16歳、火刑台に立たされたときには19歳でした。
本書は、100年戦争の政治的背景から、中世におけるお告げや聖女の系譜など、彼女が生きた当時の世界を浮かび上がらせることで、ジャンヌ・ダルクの全体像をあざやかに、しかも親しみやすい筆致で描きだします。
名もない羊飼いの娘だったジャンヌを突き動かした「声」、ついにはシャルル七世をも動かし、フランスを熱狂させたものとは、いったい何だったのでしょうか。カトリックの聖人は数多くいますが、異端者として火刑にまでなりながら、500年後に聖女として認定されたのは彼女だけです。「普通の女の子」が国を救い、国家意識を創ることを可能にしたヨーロッパ中世とは、そして彼女を「守護聖女」として今なお現役で生かしているフランス人の心性とはいったいどのようなものなのでしょうか。異端にして聖女、華やかで苛烈なジャンヌ・ダルクの世界に、あなたも飛び込んでみませんか?(原本:講談社現代新書、一九九七年)
【本書の内容】
プロローグ
序 章 ジャンヌ・ダルクとはだれか
第1章 ジャンヌ・ダルクの先駆者たち――カリスマと聖女
第2章 神の「声」を聞いた少女
第3章 中世の政治と宗教――少女戦士はいかにして誕生したか
第4章 戦場の乙女
第5章 ジャンヌの最期
エピローグ
あとがき
学術文庫版あとがき
おもな参考文献
【商品解説】
目次
- プロローグ
- 序 章 ジャンヌ・ダルクとはだれか
- 第1章 ジャンヌ・ダルクの先駆者たち――カリスマと聖女
- 第2章 神の「声」を聞いた少女
- 第3章 中世の政治と宗教――少女戦士はいかにして誕生したか
- 第4章 戦場の乙女
- 第5章 ジャンヌの最期
- エピローグ
- あとがき
- 学術文庫版あとがき
著者紹介
竹下節子
- 略歴
- 比較文化史家・バロック音楽奏者。東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修める。著書に『フリーメイスン』、『戦士ジャンヌ・ダルクの炎上と復活』など多数。
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一人の救世主との呼ばれるジャンヌ・ダルクの全体像を丁寧に描いた一冊です!
2020/02/28 11:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、15世紀に突如現れた救世主と呼ばれるジャンヌ・ダルクについて、彼女の全体像を丁寧に描いた一冊です。ジャンヌ・ダルクは中世のヨーロッパに彗星のように現れ、未曽有の国難を救ったことは誰もがご存じのことだと思います。その彼女がなぜ、火あぶりの刑によって処刑されなければならなかったのでしょうか。また聖女としてどのようによみがえったのでしょうか。同書は、英仏百年戦争の政治的背景、お告げの声や聖女の系譜などをもとに、神秘が息づく中世ヨーロッパ世界に光を当てて、一人の少女の全体像を明らかにした画期的な一冊となっています。
紙の本
「ジャンヌ・ダルクとはだれか」
2024/02/01 14:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
序章に「ジャンヌ・ダルクとはだれか」とあるとおり、「神の声を聞いた」というだけで二十歳に満たない少女がフランス軍を率いる英雄となりえるのか、非業の死までの彼女の波乱万丈の人生、読み終わってもやはり私は「ジャンヌ・ダルクとはだれか」と思わずにはいられない
紙の本
十字架にかけられた彼女
2020/04/26 09:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスとの戦争のシンボルとして利用され、犠牲になったジャンヌダルクの運命が痛切です。意外なほど宗教的に淡白な、当時のフランスの権力者たちも浮き彫りになっています。
電子書籍
ジャンヌ
2019/09/06 13:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスのジャンヌダルクは、女性という立場で戦いに出て数々の勝利をフランスにもたらし、最後には見捨てれれて処刑される悲劇の女性。
紙の本
ジャンヌ
2019/06/13 20:10
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランスのために戦って捕らえられたとこには見捨てられて、悲劇としか言いようがない人生で、悲しくなりました。