青児さんは青児さんだね
2022/08/21 05:49
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
2を読んで作品全体のバランスの悪さが少し気になっていたのですが
3はそんなことなく読むことができました。
現世でのあれこれ(というのかどうか不明ですが)の末、
本格的な政権争い(これまたというのかなって感じですけれど)になるのかな?
って感じの巻
紅子さんの「カレ」に対する扱いはちょっと冷淡すぎるー
(「カレ」が気の毒すぎです)
紅子さんの正体に関してはわかっていたとおりのことをするりと…
あまりにするりとしているので
今まで隠していた理由が良くわからなくもあるのですけれどね。
途中の一志がかなり気の毒
一志父母こそが何らかの罰を受けるべきではと思うのですけれどね。
(一志父は…特に怖い)
青児さんの価値はじわじわと上がっていってます。
がんばり結果かと思います。
がんばれーって思わず言ってしまう感じ。
まあ青児さんは青児さんなのですけれど。
そして棘が…あまりに気の毒すぎる。
この人は毎回毎回痛い目にあって、
どんどんその酷さは増してきていて本当に気の毒すぎます。
ラストはまさに「つづく」って感じなので、
次巻は読まねばって感じです。
☆3.5評価の4です
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長崎の孤島事件の真犯人が有耶無耶だなぁっと思っていたら、何となく続きです。もちろん別件の事件。
今回、凛堂兄弟問題に発展しますが、棘くんはいつの間にか巻き込まれてる感があり、ちょっとかわいそう・・・。なにせ皓だから。
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シリーズ3作目も、周囲に壊された人たち…って悲しみにくれてしまいました。浅香家もだけれど、一志も悲しい。鈴さんも。。
浅香家の問題は一虎が全てな気がします。結界張ってまで西條くんを誘き寄せて消す事になってしまったし。一志と鈴さんはもう……
凛堂荊が本格的に出てきたけど、棘がアレなのは双子の兄に全部いってしまったからかな、と思いました。邪悪さが凄くて、こちらが神野の後継者ですねと納得しました。山本も神野も殺したようです。
西條くんは魔王になるには優しい、という青児くんの危惧は当たっていると思います。紅子さんの兄への冷淡さに笑いました。「しょせん魚」
これからは荊と魔王争いするのかな。続きも楽しみです。
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導入部が終了して、いよいよ本筋という感じになってきた。情景が目に浮かぶような描写がとても素敵で、ちょっと神秘的で不気味さを醸し出している。
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「牛鬼あるいは濡れ女」
彼等が招かれた先に居たのは。
最初から宿など無く感じた違和感は全て偽りの世界から感じた事であり、その時に一度引き返し情報を集めていたらこんな結末では無かったのかもな。
全ての人間が同じ力を得たからといい善に力を使うとは限らない訳であり、悪用する人間がいた場合とてつもなく対処が大変だと考えなかったのだろうか。
「火間虫入道あるいはスネコスリ」
彼女が探し続ける犬たちは。
何でこんなにも飼い犬の情報を聞いているだけなのに、複数の犬種の特徴が出てくるのかと思いきや真実を知った時に納得した。
認知症ではあったのだろうけれど全てを忘れてしまっていた訳でなく、彼との約束も覚えていたし自分が拾ってきた犬の種類も覚えていたからこそ余計に彼は辛かったろうな。
「子殺しあるいはエピローグ」
彼が潜伏していた先とは一体。
そんな事誰が予想しただろうかというぐらい近すぎる場所に居て、ずっと一緒に居た彼にすら違和感も感じさせないなんて演技が凄いとかの問題ではないのでは。
親を殺し彼は何をするつもりなのか、定かではないが野放しにすればする程どんどん収集の付かない泥沼に陥りそうな事件になりそうだな。
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今回は青児と同じく罪人が妖怪に見える女性に会いにはるばる奥飛騨の旅館へ。彼女は過去の通り魔事件で父を失っているがその事件には不可解な点が。事件の謎は一瞬で皓が解き明かすがある策略が動き皓が巻き込まれてしまう…。巻が進むに従って風景とかの描写がより雅に。紅葉に埋まる旅館の怪しさや蛇。後半棘が解き明かす老女の迷い犬の真相から生まれたスネコスリの不気味さ等浮かび上がり方が素敵。青児はワンコ扱われに拍車がかかっていて(不本意な理由で棘にまで!)にやり。でもせめて皓の心の拠り所になろう、と頑張った結果がある意味実を結んで良かった。ラストまた衝撃の展開だけど黒幕はやはり彼?
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地獄代行業シリーズ?第三弾。
地獄代行業を生業とする皓に飼われて・・・
いや、助手兼ただ飯ぐらいとして同居10カ月。
( ̄へ ̄|||) ウーム
何でもありとはいえ、ストーリーの先が気になって
読んではいたけれど、推理が絡んでくると非情にわかり難い。
文章の流れがどうしても気になるというか、ぶっ飛びすぎ。
デビュー作なら許せるけれど3作目。
さすがについて行けない・・・
好きな人には申し訳ないけれど、続きはもういいや・・・
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青児以外にもあの目の持ち主がいようとは。
計画的に鏡を撒かれたようだが、今後その犯人や意図も明かされるのだろうか。
紅子さんの正体が実に自然にしれっと明かされて(思わずそのままスルーしてしまいそうなほど)いいのかと思った。
しかも「彼」のことに関しても登場してしれっと退場しちゃって、その扱いでよかったのかと本気で心配になった。
まあそりゃ皓が退場する筈はないと思ってはいたけど、「彼」の扱いの雑さよ。
何より紅子さん自身が「彼」に対して随分酷い扱いをされていたので……いいのか。
(ネタバレに大いに配慮した結果、意味の分からない状態に)
未だかつてない皓の危機に対して、すっかり懐いたペット……もとい青児が単独で彼のために行動。
相変わらず馬鹿っぷりは色々な場面で炸裂はしているけれど、忠犬度合が上がってきた気がする。
逆に雑魚度が上がってきているのが、探偵の彼。
なまじラスボスとも言えるキャラが振り切れてるからなあ。
1巻ではあんなに活躍していたのに(当社比)今回は役に立ってない……何たる。
ラストも非常に不穏な感じで終わって、この後も落ち着きそうにない。
無事に皓が帰ってきてもこれでは。
いつもの調子で、いつもの三人で乗り切ってくれと祈るばかりである。
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前作の2巻で面白さがグッと落ちた印象だったが、盛り返した。と、いうより作家の個性が出てきた感じがして面白くなった。
そもそも1巻の時点で「簡易京極堂」(知識も読み口もページ数もライトで読みやすい)という評価で、作品のオリジナリティというよりも既存の妖怪とミステリ要素をいかに上手く繋げて話を作るか(=京極堂テイスト)に期待していた作品だったので、2巻ではオリジナリティの部分が中途半端に現れてきて邪魔に感じていた。ミステリー部分やストーリーが合わなかったのかもしれない。
本巻では「妖怪を見誤る」という新しいギミックを入れてきたり、青児の成長(葛藤、足掻き)や、地獄落としをされるキャラクターにも同情を誘う複雑な背景を加えて正義に対するジレンマを喚起するなど、これまでとは違う試みがなされ、深みが増したように感じる。
それでいて、青児や皓の会話は軽妙でフッと肩の力が抜けるような、ホッとするような感覚のままで、過度に重くなりすぎてはおらず、読みやすさは変わらない。
本巻が2巻と同じ、あるいは劣るような感想ならこれ以降のシリーズの購入をやめようと思っていたが、本巻は充分楽しめたので今後のシリーズも購入しようと思う。
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お、お、棘さーん!結構毎回苦労人の棘さんが結局苦労した、の回。あの人…報われなさそうで…応援したくなる…
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本来の地獄代行業が影を潜め、何やらお家騒動に進みそう。
話が大きく広がらずに、もう少し青児との代行業務が見てみたかった。
本筋とは違う一志の話が切なかった。罪と罰の重さを考えさせられる。
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#読了 あまりにも棘さんが苦労人すぎて心配になる巻。最初はいけすかねえヤロウだ!と思っていたのにな。荊さんの方が魔王っぽさ確かにある。今後は皓vs荊になるのだろうか。
皓のピンチにまさか初登場のお兄様が活躍されるとは思わず、けれど確かにずっと匂わされてはいたものね。そしてさらりと明かされる紅子さんの正体。びっくりしたけど、ですよねって感じ。
地獄代行業の話より、魔王争いの方にシフトしてしまうのだろうか。もう少し地獄代行業読んでいたい気持ちもあるから、
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お、おもしろすぎる。地獄がきっちり地獄であるとこ、関係者のバックボーンが詳細に描かれるところが読み応えある。
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まぁ、生きているだろうな、とは思っていたが。ただ、紫苑さんの扱いがなんとも悲しい…。というより紅子さんの紫苑さんに対する言葉があまりにもで、もう少し青児を慰めるにしても言い方はなかったのかと。さすがに紫苑さんの復活はないだろうか。
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皓にオカルト雑誌のライター鳥辺野佐織から連絡が来る。奥飛驒の旅館に青児と同じ目を持つ女性がいる、そしてそこでは当時謎の通り魔殺人が起きたと…。皓と青児はその旅館に向かうことにした。
これまでは何があっても皓がニコニコ笑顔で解決する事案ばかりだったが、今回はそもそも最初からはめられていて大ピンチ。なんのかんの言って心のある弟・棘と違って冷酷魔神な兄の荊。確かに本物の後継者はこっちだなと思わせる追い詰め方だ。一方で棘は気の毒だ。長い時間兄を想い心を痛め、実は子どもや年寄り、動物に優しいということも分かり読者の意識が変わったなに…と思った。
そして今回の頑張ったで賞の青児。ほんの少し自分で動き始めたその姿はなんだかはじめてのお使いのようだ。毎回皓の言われたことには従っていた青児が初めて拒否したり、違和感に気づいて指摘したり、犠牲者を出さないために奔走したりと成長を見せている。これは皓じゃなくてもよしよししたくなる。今後の成長に期待だ。
ちなみに今回初めて登場し密かに亡くなった紫苑さん。紅子さんの態度が皓を気遣うあまり酷くも見えた。だが、金魚は500~5000コも卵を産むのだからその内の一匹が死んだ時の気持ちの整理の仕方は人と違うかもしれないと思えた。それに今回紅子さんの素性も明らかになり、おいおい紅子さんのお話は書かれる気がするのであっさりすませたのかも…。