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紙の本
皇帝と拳銃と (創元推理文庫)
著者 倉知淳 (著)
学内で“皇帝”と称される稲見教授は、来年の副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行する。犯行計画は完璧なはずだったのに…。死神めいた風貌の警部の鋭利な推理。倒叙ミステリ...
皇帝と拳銃と (創元推理文庫)
皇帝と拳銃と
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商品説明
学内で“皇帝”と称される稲見教授は、来年の副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行する。犯行計画は完璧なはずだったのに…。死神めいた風貌の警部の鋭利な推理。倒叙ミステリ全4編を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
私の誇りを傷つけるなど、万死に値する愚挙である。絶対に許してはいけない。学内で“皇帝”と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。そう確信していた。あの男が現れるまでは。全四編を収録した、著者初の倒叙ミステリ・シリーズ、待望の文庫化。〈刑事コロンボ〉〈古畑任三郎〉の衣鉢を継ぐ警察官が、またひとり誕生する。【商品解説】
収録作品一覧
運命の銀輪 | 9−76 | |
---|---|---|
皇帝と拳銃と | 77−172 | |
恋人たちの汀 | 173−309 |
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紙の本
読みやすく、かつ面白い倒叙モノ
2019/11/14 10:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫化を待っていました。
死神のような乙姫警部の話は、別の短編集で読んでいて、「この人のシリーズがあったら良いのに」と思っていました。実現するとは!
「運命の銀輪」は、過去の短編集で読んでいました。乙姫警部とイケメン鈴木の人柄が凄く出ていて、第一話としての再録にも文句なしです。
「吊られた男と語らぬ女」がかなり面白かったです。個人的に、この話だけでも本を手にする価値があったと思います。
倒叙モノの小説ですが、犯人の立場で、死神が担当警部だったら本当に嫌だろうと感じてしまいます。キャラクターの設定も、この本の上手いところだったと感じます。
それにしても、乙姫警部の様々な知識は、どこから得られたのか気になるところです。
紙の本
シリーズ続きはないのだろうか
2020/03/15 04:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ警察官探偵、登場。
と、帯にあるように、まさに『刑事コロンボ』のエピソードにあっても不思議じゃない倒叙物短編4編収録。ただし犯罪をあばく警部は乙姫という名の、見た目は葬儀屋のような、死神のような人物。
一編目の『運命の銀輪』というタイトルに、「アリアンロッド!」と思ったのは私だけだろうか・・・。二編目の表題作『皇帝と拳銃と』はともに「警部があやしいと感じたポイントが読者にも推測できるようになっている、正統派倒叙物」。
後半の『恋人たちの汀』・『吊られた男と語らぬ女』は“語り”に重きが置かれ、ちょっと違う雰囲気。
どちらかといえば私が好きなのは前半のタイプだが・・・全部同じ傾向だと飽きられるというか、手掛かりの見つけ方をこちらも取得してしまうからかな?
ただ、犯行の動機は比較的単純で、殺される側もまたダメな人で、そんなところもまたコロンボっぽいのだが、あまりに類型的すぎてもう一工夫ほしかったかも。
シリーズ化はするのだろうか。ただ乙姫警部には「この人のことをもっと知りたい!」と思わせるものがないので(なにしろ陰気で、“死神”と表現される以上のことがない)、微妙に盛り上がらない・・・。コンビを組む俳優ばりの美貌を持つ鈴木刑事も、そんなにキャラは立っていない。
倒叙物、というジャンルをシンプルなまでに突き詰めた結果がこれ、ということなのか。
でも意外に一気読み。
電子書籍
死神のような探偵
2021/04/13 07:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gonta - この投稿者のレビュー一覧を見る
死神のような見た目の乙姫刑事が活躍するミステリーの短編連作。
犯人が最初に分かっている「コロンボ形式」なのだが、不気味な雰囲気の乙姫刑事との対峙シーンは緊張感があり面白い。
電子書籍
悪くはないけど
2020/11/02 16:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪くはないけど、遊びの部分がないというか。
倒叙ミステリーなら、
大倉崇裕さんの福家警部補シリーズのほうがおもしろい。
あっちは、ところどころ笑える部分があるので。