サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 21件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2020/03/17
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波文庫
  • サイズ:15cm/310p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-312141-2
文庫

紙の本

けものたちは故郷をめざす (岩波文庫)

著者 安部公房 (著)

満州に育った少年・久木久三は1945年の敗戦、満州国崩壊の混乱の中、まだ見ぬ故郷・日本をめざす。故郷、国家…。何物にも拘束されない人間の自由とは何か。極限下での人間の存在...

もっと見る

けものたちは故郷をめざす (岩波文庫)

税込 924 8pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

満州に育った少年・久木久三は1945年の敗戦、満州国崩壊の混乱の中、まだ見ぬ故郷・日本をめざす。故郷、国家…。何物にも拘束されない人間の自由とは何か。極限下での人間の存在を問う、サスペンスに満ちた冒険譚。【「TRC MARC」の商品解説】

満州に育った日本人少年・久木久三は、1945年8月、満州国崩壊の混乱の中、まだ見ぬ故郷・日本をめざす。荒野からの逃走は、極限下での人間の存在を問う実験的小説であり、サスペンスに満ちた冒険譚でもある。故郷、国家…何物にも拘束されない自由とは何か。人間のあり方を描き出す安部文学の初期代表作(解説=リービ英雄)。【商品解説】

目次

  • 第一章 錆びた線路
  • 第二章 旗
  • 第三章 罠
  • 第四章 扉
  • 解説 安部公房の大陸……………リービ英雄

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー21件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (9件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

純文学としても、エンタメ小説としても、濃厚の一語

2022/06/22 22:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

数十年ぶりに読んだ『砂の女』のすごさに触発され、本書を読了。前半の脱出の道行きと後半のめくるめく展開、そして衝撃の結末と、純文学なのかエンタメなのか、両者が渾然一体となったド迫力ド熱量の一作。安部公房にとっての「満洲体験」の強度と深度をも改めて感得させられた作品でした。

「おれたちと一緒にいるのが、なんといったって、幸せなのさ。」(49頁)
「家はどこにでもあった。家があれはかならずドアがあり、ドアがあればかならずしっかりと錠がかかっている。ドアはすぐそこにあったが、その内部は無限に遠いのだ。けっきょく、あの人っ子ひとりいない荒野と、すこしも変りはしないじゃないか・・・・・・いや、もっと悪いかもしれない。荒野はのがれることをこばんだのだが、町は近づくことをはばむのだ・・・・・・」(252頁)

本書の主題を挙げれば、カバー裏にもあるように、人間存在と人生、アイデンティティー、故郷(単なる「日本」ではない)、国家、自由、差別や拒絶といったことどもになるのであろうが、一読、本書の世界は「砂の女、その後」ということでもあるように感じられる。(なお、176頁の「狼じゃないかもしれんが、犬でもないな・・・・・・そのあいだの、なんとかいう動物」という表現はかの「ジェヴォーダンの獣」を、久木久三と大兼保雄との出遭いは日嘉暢子と平良三郎のそれを想起させた(単なる私見)。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

けものたちは故郷をめざす

2024/01/28 10:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

国共内戦の最中、満州から日本に向けて脱出した主人公が、荒野を抜けて南へ向かう。一人では生き残るすべを持たない少年だが、同行する男の高は技術は持っていても信用ならない人物。限界を超えた飢えと乾きの末、たどり着いた町にも救いはない、という感じがすごかった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

現代によみがえる野性

2021/01/10 17:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

終戦とともにソ連軍がなだれ込んで来た北支地方で、同じ町の日本人達と一緒に帰国しそびれた青年が、ソ連兵の手伝いの仕事をして暮らしている。辺境の小さな町にはイデオロギーの波も及ばず、それなりに平穏な生活ではあったが、日本に帰りたい思いが募って脱走する。苦労して町を一歩出れば、そこは国共内戦下の中国になる。そのどちらに捕まってもスパイとみなされそうなのだが、勢力図がコロコロと変わっており、偽装のしようもない。そうして見えない敵に追われるようにして、極寒の荒野を飢えと疲労に苛まれて延々と彷徨うことになる。
とにかく広くて何もない。人がいたら敵。そんな中で同道することになったのは、どちらかの工作員で、どちらかからはお尋ね者らしい男。道案内には頼りになるが、彼とて日々流動的な勢力図については出たとこ勝負でしかない。協力しあって生き延びるしかないが、いつかは相手を出し抜こうとお互いに狙っている。
日本に帰りたいだけなのに、戦争は終わったのに、なぜこんな混沌の荒野に投げ出されてしまうのか。これではまるで逃亡劇のようだ。どこまで逃げれば安全になるのかもわからない逃亡。そんな死線を彷徨う経験によって、彼らは少しづつ野性を身につけていくようだ。
これを戦争の悲惨さとも言えるかもしれないが、戦争というだけでなくあらゆる過酷な状況に飛び込み、突き進んで行く人間の心象を書き表しているのではないか。人間同士は、個人、組織、国家と、あらゆるレイヤで争い続け、自然よりも人を脅かすが、それに立ちすくんでいるわけにはいかず、覚悟を決めて突き進むしかない。それが現代世界における、けもの的人間ということになるのだろう。
戦後大陸から引き揚げてくる人の話はいろいろあるが、ここでは日本人にとっての戦争というものが遠い風景になってしまっていて、誰にとっても荒々しさを育てるための培養装置のようだ。それは悲惨であるとも、非人道的であるとも言えるものだが、もたらされる野蛮さは無用のものだろうか。そして彼らはけものとなって帰ってきた。
現代社会においては、いわれなき悪意や不条理にも、ただ黙ってやられっぱなしになることが美徳なのかもしれないが、自分の力で戦い、身を守ることも時には必要ではないか。悪徳、悪趣味、野蛮、モラルからの解放、そういう牙を内面に飼っておくことの疑似体験というのが、この作品の位置付けになりそう。それは多様な価値観の間の対立が増すほどに、この世界では重要になっているのではないだろうか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2020/03/30 00:31

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/05/06 22:19

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/04/24 09:04

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/06/21 10:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/07/30 16:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/09/27 20:41

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/10/05 13:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2021/03/08 22:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2021/11/08 00:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/05/08 21:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/06/15 20:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/01/14 18:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。