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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/03/26
- 出版社: 吉川弘文館
- サイズ:19cm/214p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-642-05897-1
読割 50
紙の本
中世の富と権力 寄進する人びと (歴史文化ライブラリー)
著者 湯浅治久 (著)
ものを譲渡する「寄進」は、中世においていかなる役割を果たしていたのか。在地領主や有徳人、宗教団体などを対象に、その実態に迫り、寄進によって生み出される新たな富や、組織・権...
中世の富と権力 寄進する人びと (歴史文化ライブラリー)
中世の富と権力
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商品説明
ものを譲渡する「寄進」は、中世においていかなる役割を果たしていたのか。在地領主や有徳人、宗教団体などを対象に、その実態に迫り、寄進によって生み出される新たな富や、組織・権力のあり方をさぐる。【「TRC MARC」の商品解説】
他者にものを譲渡する「寄進」という行為は、中世社会のなかでいかなる役割を果たしていたのか。神仏が圧倒的な迫力をもって人間社会と対峙していた時代であることを踏まえつつ、在地領主や有徳人、宗教団体などを分析対象に、その実態に鋭く迫る。寄進によって生み出される新たな富や組織を明らかにし、地域社会に形成される権力のあり方をさぐる。【商品解説】
目次
- なぜ、寄進と権力か―プロローグ/中世社会のなりたちと寄進(富が生まれるところ/荘園制をささえて/紛争解決行為としての寄進/神仏への帰依と寄進)/中世社会のひろがりと寄進(地域社会と寄進/有徳人の寄進/武士(在地領主)の寄進/「公方」の寄進と「百姓」の寄進/寄進と権力、保障と分配)/寄進をめぐる結社の成立(寄進の深化と矛盾の拡大/寄進をめぐる僧の結社/僧の結社と領主・大名/寄進をめぐる村の結社/結社のつらなりと地域社会)/戦国経済のなかの売買と寄進(地域経済の動向/東国香取社領の経済の展開/地域の金融コミュニティと寄進)/寄進をめぐる内と外―エピローグ
著者紹介
湯浅治久
- 略歴
- 〈湯浅治久〉1960年千葉県生まれ。明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。専修大学文学部教授、博士(史学)。著書に「中世後期の地域と在地領主」「中世東国の地域社会史」「戦国仏教」など。
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中世社会のあり方
2020/06/13 17:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
中世によく見られた寺社への寄進行為がどういう動機で行われたかが当時の社会のあり方から描いた本。内容は難しいが興味深かった
紙の本
国家と個人の中間に位置する権力に焦点を当てた社会史
2022/12/12 09:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
社寺への寄進が信仰心の証だけでなく、経済や社会活動の基盤として中世社会に広く浸透していたことは、宗教心が薄くなった今日の社会でも社寺との様々な関わりがみられることから、よく理解できた。
ただ、権力者である貴族や社寺が寄進によって荘園を広げて行けば、みずからの富は増大しても、国家に入る税収は少なくなり、政権の運営すら困難になると思われる。本書では、院政期に荘園が急速に増えた理由を、朝廷の財政政策の転換と関連があるとしているが、この説明はわかりにくかった。