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紙の本
日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制 (中公新書)
著者 渋武 容 (著)
大競争時代のエアライン、熾烈な開発競争を繰り広げる完成機メーカー、魅力を高めようとする空港、安全を追求する整備や管制など、航空に関連する産業の現状と課題を広く取り上げる。...
日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制 (中公新書)
日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制
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商品説明
大競争時代のエアライン、熾烈な開発競争を繰り広げる完成機メーカー、魅力を高めようとする空港、安全を追求する整備や管制など、航空に関連する産業の現状と課題を広く取り上げる。東京大学の人気講義を基に書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
ずいぶん身近になった空の旅。それを支えているのはどんな人たちだろうか。大競争時代のエアライン、スペースジェットをはじめ熾烈な開発競争を繰り広げる完成機メーカー、インバウンドの受け皿として利便性の拡大を図る空港、そして何よりも安全を求める整備や管制等、航空関連の業種の現状と課題を幅広く概説するとともに、今後の日本のモノづくりの指針を示す。東京大学工学部の人気講義をもとに書籍化。【商品解説】
航空機の開発から、エアラインの経営、空港の運営や管制の仕組みまで、航空の現状と展望が一目でわかる。東大工学部人気講義の書籍化【本の内容】
著者紹介
渋武 容
- 略歴
- 〈渋武容〉1973年大阪府生まれ。東京大学法学部卒業。公共政策大学院特任教授(兼:総括プロジェクト機構・未来ビジョン研究センター)。
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紙の本
東大工学部の人気講義をもとに書籍化された我が国の航空機産業について分かりやすく概説された入門書です!
2021/03/05 10:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「航空機産業をめぐるビジネス」、「航空技術認証取得体制の構築に向けて」、「航空機産業育成への先行国の産学官連携した特徴的な取り組み」といった論文を発表され、航空機の研究をされてきた渋武容氏の作品です。同書は、近年ずいぶん身近になった空の旅ですが、それを支えているのはどんな人たちだろうかということをテーマに航空機産業を様々な側面から描かれた一冊です。同書は、大競争時代のエアライン、スペースジェットをはじめ熾烈な開発競争を繰り広げる完成機メーカー、インバウンドの受け皿として利便性の拡大を図る空港、そして何よりも安全を求める整備や管制など、航空関連の業種の現状と課題を広く、分かりやすく概説すしているとともに、今後の日本のモノづくりの指針をも示してくれます。実は、同書は、東京大学工学部の人気講義をもとに書籍化されたものです。
紙の本
航空機にまつわる多くの産業について俯瞰的につかめる1冊
2021/06/17 16:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
航空に関わる産業と言われると、航空機を製造するボーイングやエアバスなど機体本体を製造する産業を連想しがちですが、本書の書名は”日本の航空機産業”ではなく、”日本の航空産業”となっています。機体本体を製造するメーカーはもちろんですが、旅客機を運用するエアライン、運航を支える管制や整備、空港運営といった幅広い産業についての全体像がつかめる内容となっています。
これだけ幅広い産業について新書1冊に収めているので、それぞれの分野に関してはそれぞれ総論的な扱いですが、それでも興味深い情報がたくさん含まれています。中でも興味深く感じたのは、航空機製造に関わる”型式証明”の部分です。
航空機の中でも旅客機製造に関しては、新たに開発した機体の安全性を確保するために、製造国だけではなく引き渡し先の国での安全性の証明がもとめられ、最も大きな市場であるアメリカでの証明取得は必須となります。ところがこの型式証明には、極寒・酷暑下での試験や、実際に定められた気象条件における飛行データなど、現地(アメリカ)でなければ取得できないデータなども含まれます。非常にレアな状況を想定した試験などは、試験設備がアメリカにしかないケースもあり、結果として試験機をアメリカに持ち込んで、様々な試験を実施することになります。また、基準に適合するには”どのような試験方法で実施するか”、”どの程度の数値基準が必要か”などについても製造メーカー自身が証明する必要があり、これにはアメリカの航空当局や標準化団体の方針などの最新情報を常に把握する必要が出てきます。
三菱が取り組んでいるスペースジェットの開発が大幅に遅れていることは新聞でも報道されていますが、その裏側には日本の技術が未熟なのではなく、このように旅客機開発に携わっていなければ経験できない各種のハードルが存在することがよく理解できます。
本書が執筆されたのはコロナウィルス感染拡大直前です。世界の旅客機需要が年数%の勢いで拡大を続け、今後も拡大し続けるという状況下と、現在の状況とは隔世の感があり、その辺の需要に対する見解はちょっとズレを感じますが、その点を除けば本書の書名どおり”航空産業”の全体像がつかめる手ごろな1冊という印象でした。