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紙の本
再雇用警察官 2 いぶし銀 (徳間文庫)
著者 姉小路祐 (著)
定年後、雇用延長警察官としてもうひと踏ん張りする安治川信繁。ある日、高校時代の先輩から、歳の離れた若い婚約者が失踪したと依頼を受ける。結婚詐欺を疑った安治川だったが、思い...
再雇用警察官 2 いぶし銀 (徳間文庫)
再雇用警察官 いぶし銀
05/02まで通常803円
税込 562 円 5ptこのセットに含まれる商品
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商品説明
定年後、雇用延長警察官としてもうひと踏ん張りする安治川信繁。ある日、高校時代の先輩から、歳の離れた若い婚約者が失踪したと依頼を受ける。結婚詐欺を疑った安治川だったが、思いもよらぬ殺人事件へと発展し…。【「TRC MARC」の商品解説】
先輩は後妻業の被害者なのだろうか? 再婚の約束をした若い許嫁が失踪した--高校時代の先輩から相談を受けた大阪府警消息対応室の安治川信繁。消息を追うと、女の過去にはあやしい影が。第二の人生への夢を語る先輩に真実を話すべきか否か悩む安治川。だが、女のホステス仲間だった女性の水死体が淀川で発見されるや、一転、連続殺人事件へと発展。やがて、失踪中の女も死体で発見され、捜査の過程で先輩やその一人息子にも犯行動機があることも判明。そんななか浮かんできた有力な被疑者。その鉄壁のアリバイを崩しにかかる安治川…。定年を迎えたからいうて、能力がゼロになったわけやない! 培ってきた経験と勘で底力を見せつける再雇用警察官の活躍!【商品解説】
定年退職後の再雇用警察官、行方不明人捜査官・安治川信繁。給料半減だが、真相解明力は衰えず。辿り着く真相は、いつも切ない。【本の内容】
定年退職後の再雇用警察官、行方不明人捜査官・安治川信繁。給料半減だが、真相解明力は衰えず。辿り着く真相は、いつも切ない。【本の内容】
著者紹介
姉小路祐
- 略歴
- 1952年生まれ。社会派ミステリーを数多く手がけ、二時間ドラマの原作においても、西村京太郎、山村美紗に劣らぬくらいの定番である。著書多数。朝日岳之助シリーズ 司法書士・石丸伸太シリーズ 刑事長シリーズ 北白川晶子シリーズ 東京地検特捜部シリーズ 非法弁護士シリーズ 庭師・松原桜子シリーズ 警視庁サンズイ別動班シリーズ 署長刑事シリーズ 七曲風馬シリーズ 岬剣一郎シリーズ
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電子書籍
前作に続き好調な作品
2021/05/16 00:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ化されるのかどうかは分からないけれど、前作からの続編。今回も足でコツコツ地道な捜査の積み重ね。いいですね。シリーズ化されると、だんだん面白くなくなるけれど、2作目は前作同様に面白い。
人情もあり、意地もあり読んでいて面白い。
柔らかな大阪弁もよし!地元の人は、より一層身近に感じるのでは。
今後も、質を落とさずにシリーズ化してくれるとうれしいな。
紙の本
安治川さん
2020/06/08 10:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
安治川信繁は雇用延長警察官として四天王寺署の消息対応室に配属されている。ある日高校の先輩が突然失踪した婚約者を探して欲しいという依頼を個人的に受ける。
その依頼を進めていくうちに先輩の息子や別の関係者が殺害される事件が発生する。二つの殺人事件の真相を探るうちに過去の老女の死亡事件にかかわりがあることも判明した。
交換殺人ならぬアリバイ交換の内容には驚きを隠せなかった。
紙の本
事件のストーリーを明快に
2020/07/09 15:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
姉小路祐という作家の作品である。タイトルからすると、警察を定年になった後、再雇用されて警察官として働き続けている警察官の話である。60歳になり、定年退職したが、65歳まで雇用を延長されたというベテラン警察官の物語である。姉小路祐は他の作品を見ると、警察官に関する小説を書いている警察小説を得意分野としているようだ。
よく見ると、この再雇用警察官には前作があり、前作は単に『再雇用警察官』であるが、本作品は『いぶし銀』という副題が付けられている。つまりシリーズものの2作目であった。主人公の安治川巡査部長は大阪府警生活安全部消息対応室に詰めている。刑事の経験もあるが、親の介護で内勤の総務部門で働いた後、定年を迎えたという経歴である。消息対応室は行方不明者に関する捜査を行う部署である。
高校のラグビー部の先輩に声を掛けられ、婚約者の行方が分からなくなったので、探してもらえないかという依頼があった。本来は民間の調査会社に頼むべき依頼であるが、世話になった先輩の依頼なので上司と相談の上、届を近隣の警察署に提出してもらうことにした。
婚約者は先輩と30歳以上も年齢に差があったが、調べていくうちに、先輩の財産目当てであることが明らかになった。息子もこの結婚には大反対し、家族内でもめていたようである。行方は一向に分からず、調査するうちに徐々に関係者が増えていく。
定年後の再雇用という今では法令でも継続雇用を望む者には、定年の延長、定年の廃止などの措置を取ることが義務付けられている。安治川巡査部長は今までの束縛から逃れ、自分のやりたいように仕事をすることに意義を感じていた。これが本来の高年齢者の雇用を生かせる環境である。経験を生かして若手では追い付かない知恵を発揮し、業務を推進していくこと、これが法令の本来の目的であろう。
本書では安治川自身がそういうセリフを吐いている。一方、依頼者の先輩は企業戦士であったが、会社で派閥争いに敗れ、悲嘆のうちに退職となり、不満が重なっていたところに、若い婚約者と出会い、目が眩んだようだ。
本書では、安治川のやっていることは消息対応室の範囲を大幅に越えて、殺人事件にも首を突っ込んでいる。他府県警との連携は昔の人脈を生かして順調に運び、捜査は進展する。それだけに捜査の細部にわたって警察内部でのやり方がよく理解できる。しかし、役所である警察内部では本来このように円滑にはいかないであろう。まるでテレビドラマ『相棒』の特命係のようだ。
登場人物もやや過多で、動機なども複雑に絡み合うので、図解などの手段を取らないと読者の頭に入らない恐れがある。事件は解決するのだが、結局誰が犯人だったかについては、あまり明快であったとは言えない。定年退職者の心情はよく分かるのだが、肝腎の捜査についてはもっと丁寧に説明して欲しいものだ。