紙の本
私も、今度生まれたら
2021/02/19 11:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すぎやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
内館牧子さんの本を購入するのは、エッセイを含めて8冊目です。
老人3部作で、これが一番面白かったです。
私も、家内に、
「今度生まれかわっても、俺と結婚するか?」と、聞いてみようかと思いましたが、
やはり自信が無いので、やめておきます。
紙の本
高齢者には勧めづらい本
2022/11/26 10:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
園芸の才能がありながら猫をかぶってエリートサラリーマンと結婚した女性が70歳になって、やっぱり手に職を付けておけばよかったと後悔し、50代でエリートコースから落ちてケチなじいさんになった夫との生活や今後の自分の生き方を見つめ直す本。よくありそうな高齢者の姿が抉り出されていて、特に高齢の女性には勧めにくいほどでした。「今度生まれたら」と現世での高齢生活を諦めて来世を夢見るより、若いうちからチャレンジしていくべきなのかなぁと思いました。逆に、主人公が選ばなかった人生を選んで平穏な主婦生活を選ばなかった女性にも何らかの後悔がありそうなので、そういう女性を主人公にしても小説が書けそう。
紙の本
強いね、女!!
2021/08/10 19:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
70歳になり、フトあの時ああしていたらどうなった?と考えて今の自分と比較。
幸福な人生を夢見て結婚したものの、計画通り行かなかったり、うまくいっていると思っていた仲良し夫婦が思わぬ事で離散したり、と歳を重ねるとそれなりに困難も加わる。
とは言え、あらゆる苦難にも女は強し。
ちょっとは振り返った後ろだが、結局は前向きに歩む姿はご立派。
投稿元:
レビューを見る
人生は選択の連続。
もしあのとき違う選択をしていたら、という分岐点は誰にでもあるだろう。
「今がいちばん若い」というありきたりな励ましは具体性に欠ける。
今を生きることに弱気になっているとき、人は昔話をよくするようになる。
「今度生まれたら」なんて考えずに、今の自分の人生をどう生きるか現在進行形で生きていきたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
2021/05/06Kindleで、第1章だけ読んでしまった…まだ図書館の順番は回ってこないのに。
早く読みたい!
以前、「終わった人」を読んで面白かったので、同じシリーズと思い読んでみた。
夏江(70)は、新聞紙上に(70)と書かれたことに大変な衝撃を受ける。
69と70は全然違うのだ、と。
そこでここまでの自分の人生を振り返る。
学力的にもいけそうで、何より好きな園芸を学べる大学へ進学を勧められたのに、女の幸せは結婚、それにたどり着く最短ルートはお嬢様短大を出て、さっさとエリート候補を見つけ、落とす。その男に養われ生活するのが安泰な一生だと思い込んで、うまく落とす。
ところが、エリートと思われた男は、飲めない酒の席でも大失態をして、海外勤務がなくなり窓際に追いやられる。
そんな時、この男は高卒で将来もない、そう見くびり振った男がテレビに出ていた。
今や世界的に有名になった園芸家、旧姓小野、現在は山家を名乗る有名人になっていた。そしてもちろん妻がいた。
その席に座るのは自分だったかも、と今頃になり後悔する…
人生の分岐点は一つではないし、分岐してもその先にもいくつもある。
今度生まれたら、そんなことも考えるけど、そして人生の決断を失敗したと内心思うこともあるけど、でも無理矢理でも、
「選んだ道を正解にする」
これを呪文の言葉のように唱えている今日この頃。
大好きなジェーンスーさんが、よく言ってる。
そして年齢を重ねたら本当に好きなこと得意なことを生かす。それが回り回って、周囲の人をも幸せにする。
何年か後にこの本を読んだら、また違う感想を持つのかもしれない。それもまた楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
70を過ぎてから気がつくこと。
もっとやりたいことをやっておけば良かった、という後悔。
そこで皆さんカルチャースクールに通い始めるが、その結果老人ばかりのサークルになる。主人公は自分が初老にもかかわらずそんな風潮に反発。そんな時にいきなり恋愛をしてしまう旦那さんに翻弄され。
結局なんだかんだと自分が若かりし頃に出来なかった仕事に人生の価値を見出す。
内館さんの年齢そのものの主人公なんですね。内館節という感じでの主人公の毒舌も面白い。
投稿元:
レビューを見る
12/19 王様のブランチ
(70)のテロップに衝撃を受けた主婦が、過去のターニングポイントに思いをはせて、ひたすら後悔するのかと思って辟易したけど。それだけではなくて。
自由人な私は人の言うことなんて聞かずに好きなこと、自分がこれと思うことをしてきたけど。
いちばん嫌いなのは、自分が選択しなかったことを人に責任なすりつけて「なんで俺にそうさせたんだよ(させなかったんだよ)」というやつ。
ほんとに嫌い。
自分で選択して自分で責任とるしかないんだよ。
うまくいってもだめでも、過去のある地点には戻れないし、そうする必要もない。
気持ちがわかる面もあって、旦那に子育てを理由に就職させてもらえなかったとか。ありえない。
それを受け入れるしかない現実もある。どれをとるかになってくるけど、自分が後悔しないように思い切りやるしかないとおもうけどな。
周りの意見や細かい環境の調整は、あとでできる。
どうにもならなくなるとこまで、やりたいならやるだけ。
あとは、人生に残り時間が少なくなってきたとき。
なんのために生きるのかっていう問いは、そこまでの人生とつながっている、よね?
好きなことや、大事な人のためのことに時間を使いたい。
大事な人が変わってくる可能性も、大いにあるね。この本のようにね。
投稿元:
レビューを見る
前半から展開が早く、かなり引き込まれた。私は息子娘世代だが、ドンピシャの年齢の母にぜひ読んでもらいたい。
投稿元:
レビューを見る
老人3部作。脚本家出身だけに引き込むの上手だけど、あまりにドラマチックな佐川一家。結論は一度は諦めた趣味をブラシアップして社会貢献?学校に行こうか。「今度生まれたら」より今なのだ。何があるか分からない先々のために今を犠牲にするほどバカなことはない。ただ動く!前に出る!
投稿元:
レビューを見る
こういう話あるあるって、ついうなずいてしまうことが愉快。私なら、こうしたいと、解決策が爽快。こうきたか、と感心するのみ。読んだ後、さっぱりしました。
投稿元:
レビューを見る
既婚、23区内の一軒家で出来の良い息子2人を育て上げ、2年ほど義母の介護も経験し、今は夫と二人暮らしの(70)の女性が主人公
心の中で毒を吐くのに、安定を求め本心を押し殺し忖度発言で上手く世渡り。なのに人生に不満が残り、「たられば」に縛られて迷走気味
世代は違うが、自分にも思い当たる節がたくさんあり、そうなんだよねー、と言いながら一気に面白く読めた
人生を振り返るなんて誰にでもあること
主人公と同世代は元より、彼女らの子ども世代、孫世代の方も共感出来る部分が多いと思います
自分も初心に戻り、やりたい事に挑戦してみようと思わせてくれました
前作2冊より、今回の主人公が好きです
主人公と同世代の母も早速楽しみながら読んでます
投稿元:
レビューを見る
裏表があまりにも違うので、読んでいて嫌な気分になるけど、それでそれで…と一気に読めてしまう。さすが内館さんだ。
投稿元:
レビューを見る
前作の期待を受けてのこの作品。上品に纏まっていて、盛り上がりに欠けるなと思っていたが、後半にやっぱり波乱がありました(笑)
また、NHKでテレビドラマ化希望。70歳の女優さん、誰になるのか楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
『残りの人生の中心に趣味を置きたくない』って別に社会貢献とか仕事とかじゃなくてものんびり過ごせればいい。
投稿元:
レビューを見る
元気な高齢者 3部作?
どれも 皆面白かった。「今度生まれたら」は少し中弛み的な感じもあったけど ラストに向けて又一波乱で盛り上がり。年寄りくさくなく でも 張り切り過ぎず 読み終わって清々しい気分。
ドラマや映画化期待します。