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いい本ですが
2022/10/27 09:42
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
何故か写真が、あまり、ありません。料理関係の本というと、ほとんど写真ばかり、みたいな本が多いのですけど。その代わり、色々と土井善晴さんの料理への情熱が伝わってきます。これは、じっくり、読んでいかないとだめですね
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まじめな本
2024/02/22 03:05
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投稿者:するめ虫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビでおなじみ土井善晴先生の真面目な料理理論の本です。
お料理の歴史、晴れの日の料理、一つ一つに理由があって
土井先生のお料理に対するまじめな考察や理論
料理人としての姿勢や視点が語られています
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料理への関心深まる
2023/01/04 01:43
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投稿者:study - この投稿者のレビュー一覧を見る
土井先生の『料理』についての考えについてから始まり、ずぶずぶハマる内容です
いちばん生活に密接に関与している分野なのに、
全く知らない世界なのでゆっくり読んでいきたいです
紙の本
哲学書、です。
2022/05/30 16:46
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投稿者:ふくろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
間違いなく、よい本。
ただし、じっくり、じっくり読み必要があり、わたしには、静かな時間と環境、が整ったシチュエーションでしか手に取れない。
ほぼ全て字ですので、、、、、あぁ、先生の料理の写真が、白黒でももっとほしい。。。。
紙の本
日々の料理のありがたさ
2022/01/31 21:15
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投稿者:aki - この投稿者のレビュー一覧を見る
『NHK学びのきほん』シリーズのひとつ。
料理研究家の土井善晴さんがそもそも料理とは何かやさしく解説したもの。
第0章 料理の全体を広く見る
第1章 料理の進化の変遷を知る
第2章 料理には「日常」と「非日常」がある
第3章 和食を考える
第4章 料理が暮らしを作る
第5章 「作る」と「食べる」は重なる
第6章 料理の利他性
の7章からなる。
日々の料理がありがたく戴けるようになる。
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土井先生の博識さに驚いてしまった……
料理という信仰の話。
「信仰」というと現代日本に生きる私たちはドキッとして身構えてしまうけど、カルト宗教とかそういうのではなく……。
自然があって、人間はそれをいただく。
その淡いにあるのが料理。
料理は人間が世界(自然とか、他者とか)と向き合うための、最も基本的な手段だ。
だから伝統的な料理というのは、自然と上手くやっていくための知恵が散りばめられている。
一見なんでもない儀式のような行為でも、ちゃんと意味があったりする。
和食なら徹底的に「清める」ことを重視。
これは水資源が豊富で、清めることで食の安全が守られるから。
だから沢山おかずが作れなくても、「清める」ことは忘れずに、「くらし」をやっていきましょう
という、優しくて易しい料理入門でした!
……という本を、とっちらかった部屋で読みました!
ごめんなさい清めます!!!
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この本は、『料理を通じて、持続可能な家族のしあわせ、この地球で心地よく生きていくための道筋をみなさんとともに考えていきたい』という目的を持って執筆されたものです。
料理というものから、こんな壮大なテーマが設定できるのか、と驚きました。
持続可能な家族のしあわせ、という言葉が今の私にはぴったりで、一緒に考えたいテーマだと思いました。
わたしは勝手に、料理研究家は、レシピを考案するのが仕事なのかと思っていました。
この本を読んで、この認識が誤っていることに気が付きました。
土井義晴先生は、テレビで料理をしているところを拝見するか、SNSでの情報発信をしているところしか知りませんでした。
こんなにも、料理についての深い愛を感じられる著書に出会うことができ、うれしかったです。
一汁一菜でよいという提案もあわせて読みます。
覚えておきたいことメモ
_____
・おいしいという結果を求め、プロセスの意味を忘れた料理は苦しいもの。
・家庭料理をしている人を尊敬するから、時短や手抜き料理の提案はしない。勧めたいのは、手を抜くのではなく、「要領よくやる」「力を抜く」こと
・伝統を守るだけでは経済は発展しない。だから芸術的な料理は伝統を否定してでも進化し続ける。伝統と新しさは別々に評価すべきもの。
・西洋は、日常と非日常が地続きだが、日本は全く異なるもの。
・そもそも和食には、油揚げや豆腐や納豆が献立に入ることで、タンパク質は食事の中に少しずつ織り込まれているもの
→肉か魚は必須だと考えていたけど違った。目から鱗!
・和食の特徴は「和える」こと
・『食事の場をきれいに整えてください。それは、料理の楽しみの世界に入る扉です。簡単な料理をゆっくり作って、ゆっくり食べてください。一人で食べる時もきれいに整えてください。』
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土井善晴先生は博学だ。料理というものを説いた本書であるが、随所見られる各方面の知識量が半端でない。つまり、料理というものはヒトのコミュニケーション、生活、文化、季節感、全てに根差しているということであろう。料理を語る上ではこのようにたくさんのものと関わっている。作る人は自然と対話し、食べる人のことを考え、きれいにし、整える。食べる人は作った人に心を重ねる。作る人は美味しいを追求せず、食べる人に「任せる」。作る人ばかり負担になってはいけない。料理を食べることで家族性を持たせる。この言葉でふっと、楽になる。楽になれば余裕が生まれるから、料理から生まれる色々な「対話」ができるのではないかと思った。読んだ後は読む前より少し、キッチンにたつのが嫌ではない気持ちが生まれた。
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一汁一菜でよいという提案の真意を知ることができた1冊。
震えました。
穏やかなのに、圧倒的に力強い。
#Campion食堂
#土井善晴の和食
#土井善晴
#学びのきほん
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「くらしのための料理学」、読みました。このNHK出版の「学びのきほん」シリーズ、いずれも珠玉ですが、また素晴らしい一冊が加わりました。
おいしさは思いがけないご褒美、「整える」こと、「ふつう」はいつもと違う、移ろうことなどなど、ハッとする言葉が散りばめられていて、これは料理学といいますか、哲学の書だと思いました。柳田國男、和辻哲郎、柳宗悦、ハンナ・アーレントと挙げられる思想家の名前をみるだけでも、この書の奥深さがわかります。ありがとうございました、こういう本を出版していただいて。
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一汁一菜で良いという提案も泣いたが、こちらも泣いた…私が心を打たれた箇所を記載してみました。
☆もの喜びする人でいたいと、思う。
☆生活と仕事が分離したところに美しいものは生まれない 白洲正子
暮らしの基本を作ることは生活の美意識を取り戻すきっかけ、未来を選択する基準になる
よきことはすべて未来からやってくる
美はよき未来の予測。
自分は変わらない、毎日変わらない、たんたんと暮らすといったぶれることのない基準のある暮らしを作るのが日本の一汁一菜というスタイル。
深い、し、やっぱり私は美しいものが好きだ。
☆ふつうとはいつも違うこと
移ろうことが自然
人間という自然、社会というものは常に変化するから
普通は、○○。という台詞はナンセンスと気付かされる。
☆目に見えない、人間にはどうにもならないものを神だとした 仏教でいう他力
これを信じられる人は、謙虚でおごりたかぶらず、自然と調和して生きていく人
☆今これを楽しもう
食事はこの瞬間を心に留め、その場を共有するもの
喜びも悲しみもある
1年前、10年前の自分と今の自分との比較
味わいには過去の思い出も未来への想像もあるから
同じ瞬間は2度とない
一期一会の刹那 心に楔をうつこと
もののあはれを知る
深く思考するわけではない、ただ受け止める
☆他者との関係性を通して豊かな情緒が生まれる
愛情、思いやり、共感
料理という労働は家族の要、料理が人間を人間たらしめる
☆労働=人間の条件の基礎的側面
地球と人間も人間の条件
ものを選ぶ力は、それを通した情緒のやりとり 情緒のやりとりがなければ利他性は育まれない
ものを選ぶ力は、違いを感じ取る力
それがなくなれば想像も創造もない、薄っぺらい
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感動するようなことを書いているわけではないけど、読んでいると節々で涙が出そうになりました。
きれいな言葉を使っているからかもしれません。
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土井先生ほんと好き。
料理する人の味方だよねえ。
ということで、土井先生の一汁一菜の考えをもとに、ご飯、味噌汁、サラダ、納豆生活始めてみた(もはや一汁一菜じゃないけどスルーして)。
まずはなんと言っても楽。あと、味噌汁の汎用性すごい。何入れてもいい。豆腐や油揚げ、わかめはもちろん、ちくわとか餃子とかも入れてみたけど美味しかった。
作ること・食べることを含めた「料理」が自然と繋がるっていうの、よーくわかるんだよなああ。食べることで自然への感謝を思えるし、季節の移り変わりも感じられる。
あとこの本を読んで、自分が日本に住んでいること・日本人であることに誇りをもった。
ただ暮らしているだけなんだけど、わたしの中には和食の文化や、何かを見て独特の美しさを感じる日本人の心が確かに備わっていたんだなと気づかせてくれた。
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NHK『学びのきほん』シリーズの一つ。調べてみると、「哲学、古典、仏教、医学などの基本が2時間で読める実践的教養シリーズ」で、確かに読みやすい。短くするために編集したためか、話が飛んでしまい、分かりにくいところもあったが。
「料理とはなにか」をテーマに、自然と人間を考え、料理を通じて、持続可能な家族のしあわせ、この地球で心地よく生きていくための道筋を著している。
イラストのクマ?がいい感じ。鈴木千佳子さん。
料理するとは、自分を大切にすることであり、それが、生きていく自信になり、自立することにつながる、この文は印象に残った。
戦後、国民の栄養改善のために、主菜(魚か肉)を含む一汁三菜が推奨されたが、普段は一汁一菜、具の多い味噌汁て十分、菜は梅干しや沢庵。余裕があれば、楽しみとしてたくさんおかずを作れば良い。
近年、料理で「おいしい」が強調され、目的になる傾向も見えるが、毎日の料理では、力を抜いて、無理をしないことが大事。毎日の家庭料理と、レストランなどで提供される料理は別のもの。フランスでも暮らしの料理と、非日常の料理がある。
自然と料理は密接な関係がある。「料理」は「理りを料るもの」で、自然の摂理に従って、素材を生かし、何もしないことを最善としてきた。
料理が暮らしを作る。きれいに整える、けじめをつける、きれいであること、澄むこと、もののあはれを知ること。
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芸術、文化、伝統。さまざまな視点から家庭料理や本来の食事の意味を説いた本。
著者の筋の通った美学が、思い込みをほどいてシンプルにしてくれる。和食にはメインディッシュの概念がないというのは驚いた。そのほかにも「言われてみれば」と思うことが何度もあり目から鱗が落ちた。誤解や混同していることが沢山ある。
この本を通じて家庭料理のあり方を理解できれば、作る・食べるという行為はきっと豊かな心をもたらしてくれるだろう。