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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/05/19
- 出版社: 東京創元社
- サイズ:19cm/330p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-488-01109-3
読割 50
紙の本
キャクストン私設図書館
【アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞(2014年)】【アンソニー賞最優秀短編賞(2014年)】ハムレットやホームズ、ドラキュラが図書館に住んでいたら…? 実体化し...
キャクストン私設図書館
キャクストン私設図書館
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商品説明
【アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞(2014年)】【アンソニー賞最優秀短編賞(2014年)】ハムレットやホームズ、ドラキュラが図書館に住んでいたら…? 実体化した物語の登場人物たちが住む不思議な図書館を描く表題作ほか、全4編を収録した本にまつわる傑作短編集。【「TRC MARC」の商品解説】
読書好きのバージャー氏が発見した〈キャクストン私設図書館&書物保管庫〉。そこは初版本や手稿本が所蔵された図書館であり、人々に広く知れ渡ったがゆえに実体化した物語の登場人物たちの住処でもあった。アンナ・カレーニナ、シャーロック・ホームズ、ハムレットなどをめぐる事件を描いた表題作や、ダーク・ファンタジー『失われたものたちの本』のスピンオフ作品、怪奇現象をもたらす奇書『裂かれた地図書』の物語ほか、「本」にまつわる傑作短編集。【商品解説】
収録作品一覧
キャクストン私設図書館 | 5−76 | |
---|---|---|
虚ろな王 | 77−86 | |
裂かれた地図書 | 87−281 |
著者紹介
ジョン・コナリー
- 略歴
- 〈ジョン・コナリー〉1968年アイルランド生まれ。フリーランスのジャーナリストを経て小説の執筆を始める。「死せるものすべてに」でシェイマス賞、「失われたものたちの本」で全米図書館協会アレックス賞受賞。
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紙の本
大人にこそ勧めたい本
2021/06/03 01:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャクストン私設図書館と、その関連のホームズのお話は、楽しく読めました。楽しいといっても、コミカルな話というわけではなく、そこには登場人物の葛藤や、世界の救いのなさも描かれていて、考えさせられる話でした。
この本の中に出てくる有名なお話(アンナ・カレーニナやハムレットなど)を、これまでにきちんと読んでいなかったので、それらのお話をちゃんと知っていたら、もっと深く理解できただろうと感じます。
シャーロック・ホームズの話は、ミステリ好きが思っていそうなことに対する1つの答え(提案?)のようなものも出している物語になっていて、楽しめました。ただ、こちらの方も、ホームズシリーズを読んでいたほうがより楽しめる物語になっていたと感じます。
この本を手に取ったときには、「キャクストン私設図書館」を目当てにしていたのですが、私には「虚ろな王」と「裂かれた地図書」が予想以上の大当たりでした。虚ろな王は、著者の他の本からのスピンオフということでしたが、そちらを読んでいなくても問題なく今作を読めました。
この2つは、物語の不条理さをひしひしと感じ、正直、救いのない話ではありました。何が正解なのかよくわからず、何回も戻りながら、繰り返して読んでしまいました。決して分かりやすくはない物語なのですが、だからこそ、繰り返しじっくり考えて読むからこそ、そこに面白さがある本なのだと思います。(性質上、人を選ぶ本だとは思うのですが。)
この著者の本は読んだことがなかったのですが、かなり好きでした。他の本もぜひ読みたいです。
電子書籍
本好きさん、いらっしゃい!
2023/02/18 22:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Robin - この投稿者のレビュー一覧を見る
物凄い想像力。ひさしぶりに夢中になって読んだ。これほど巧みな作家が、日本ではさほど知られていないのが不思議。物語の構成もだが、それを語る筆さばきも鮮やかである。
この本には、キャクストン私設図書館、虚ろな王(短編)、裂かれた地図書、ホームズの活動(キャクストンのおまけ話)の4話が収められているが、“本好きの本好きによる本好きのための本”である。
“地図書”には、古書に纏わるおどろおどろしい描写が多々ある。書物の魔力を強烈に表現していると思うが、肝心の筋がかなり難解なまま終わり、残念。
まずはキャクストンから楽しんでいただきたい。“地図書”とは違い、ここでは作者のウィットも遺憾なく発揮されていて、何度もくすりと笑わせてもらった。何の予備知識もなくこの本を手に取ったのだが、“キャクストン”の話の核で扱われた書物が、私の敬愛してやまないトマス・ハーディの名作たちだったことから、私もこの幻想の図書館に呼び込まれたひとりなのかと思えて、怖くなったり 笑
本棚の持つ魔力を改めて感じた。
以下、裂かれた地図書からの引用☆☆☆
書物には力があるのを知っていた。実在するものの言葉では説明できず、しかし個人や社会、はては国家をも変容させるほどの力である。
紙の本
夢の
2021/08/01 21:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャクストンみたいな図書館、夢のやつですね!
私だったら誰に会いたいかなぁと妄想していました。
ホールデン・コールフィールドくんに出合えたら素敵だな。
紙の本
物語の登場人物たちの住処
2021/08/01 17:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人々に広く知れ渡った物語から実体化した登場人物が住まわってるのが「キャクストン私設図書館」。
ある晩、女性の飛び込み自殺を目撃したことから件の図書館にたどり着きます。
登場人物と語り合うことも出来る、ステキな設定。ただしドラキュラ伯爵には要注意(笑)
ここに現れる登場人物は、作者が死亡したのちに現れる。そして、初版本や自筆稿が届けられ、保管されます。
運営資金のことなどの説明もあり、奇想天外な設定ながら現実的な問題もクリアしてあるというのも面白い。
『キャクストン私設図書館』のお話に挟まれた『裂かれた地図書』は幻想的でミステリーで、かなりオカルト。思いもよらない展開に面食らいます。