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紙の本
壊れた脳と生きる 高次脳機能障害「名もなき苦しみ」の理解と支援 (ちくまプリマー新書)
著者 鈴木 大介 (著),鈴木 匡子 (著)
脳が「壊れ」て、病前のようにできなくなった辛さ、しんどさをわかってほしいー。脳に傷を負った当事者と、高次脳機能障害を専門とする医師が「見えない障害」を語りつくす。2019...
壊れた脳と生きる 高次脳機能障害「名もなき苦しみ」の理解と支援 (ちくまプリマー新書)
壊れた脳と生きる ――高次脳機能障害「名もなき苦しみ」の理解と支援
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商品説明
脳が「壊れ」て、病前のようにできなくなった辛さ、しんどさをわかってほしいー。脳に傷を負った当事者と、高次脳機能障害を専門とする医師が「見えない障害」を語りつくす。2019年に行われた講演会をもとに書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
脳に傷を負った当事者と、高次脳機能障害を専門とする医師が「見えない障害」とともに生きるためのヒントを考え抜く。人生を左右するお困りごとの数々と対処法。【商品解説】
脳に傷を負った当事者と、高次脳機能障害を専門とする医師が「見えない障害」とともに生きるためのヒントをとことん考え抜く。【本の内容】
目次
- はじめに 支援職と当事者の歩み寄りを求めて=鈴木大介
- 第1章 人生を左右するお困りごと
- 「心の苦しさ」という迷宮/言葉の障害/最大の「苦しさ」は何か?/脳のキャパシティ問題/嫌な記憶ほど引き剝がせない/ひとつの入力にひとつの出力/できないことも、全肯定してください!/理解のなさへの絶望/発語の困難さ/障害って何?/記憶のモンダイ/「去年に比べればいい」と考える/心の中のキャパシティ/「分かっていてもコントロールできない」のが苦しい/その人との「チューニング」がコミュニケーションの肝/これだけは言ってくれるな!!/時間と回復/なぜ情動を制御できないのか/情動の暴走への対処法/これができたら自信になる!/高次脳機能障害は一言では表現できない
- 第2章 名もなき苦しみに、名前をください!
- 高次脳機能障害からの回復はリノベーション/刺激のシャワーに耐えられない!/会話のダイナミズム/「自分勝手」レッテルの誤解/マニュアルのない治療/脳のスペックが落ちる/元のパーソナリティが強まる傾向/障害の個性がはっきりしてくる/「現実感がない」ホラー状態/「左側に嫌なものがいる」/失語症と談話障害の違い/言葉の理解のオンラインが途切れる/破局反応/心理・感情の問題/「山菜採りのプロ」とは/「依存」って何?/相手の「苦しい」にとにかく気づいて!/脳の8割が高次脳機能に関わる
- 第3章 自己理解の支え
- 「自分は病気だ」と気づいているかどうか/「障害」って、どんな状態?−患者の立場と医療者の立場/「できる」の基準を変える/「大丈夫」の意味/病気を認めるかどうか、リハビリがうまくいくかどうか/神経心理学的検査の意味/復帰後のフォローアップ−理想と現実/目標をどこに設定するか/苦しさを軽減するための工夫−環境調整/自分の中のパラダイムシフトをどう起こすか/家族の心構えも環境の一つ/「中の人」は変わらない!/高次脳機能障害の当事者同士の集まり/仕事への復帰あれこれ
- 第4章 あなたの隣の当事者さん−支援の仕方を考えよう
- 「ちょっと変」「なんか変」に気づいてあげる/病前記憶、病前習慣/障害の受容/「障害者」アレルギー?/自己理解の入り口/「病前」を考慮するという大前提/お困りごとの洗い出し/「できない」ことをどう知るか/カミングアウトをどうするか/病後の人間関係・悲喜こもごも/安全基地をつくる/認知症も似ている/病後だからこその人生観/有限性を知る/脳は壊れても人生は続く/「積極的に人に頼る」という戦略/支援者の支援/「生きやすさ」のためのワンチーム
- 当事者を代表してのお願い−対談を終えて=鈴木大介
著者紹介
鈴木 大介
- 略歴
- 〈鈴木大介〉1973年千葉県生まれ。文筆業。「「脳コワさん」支援ガイド」で日本医学ジャーナリスト協会賞大賞受賞。
〈鈴木匡子〉東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野教授。神経内科専門医。
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高次脳機能障害について知れる、トーク式入門書
2021/07/05 12:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ世間的認知が著しく低い、高次脳機能障害について、患者ご本人とこの病気に関わる医師がトークしながら、読者に説明していく形式を説いた内容です。
この病気の症状は凄まじいものです。当書は症状のみならず、リハビリの方法、そして患者はどう社会で生きて行けばいいのか、についてまで追求しています。
途中、挿絵を用いて少しでも読者に分かりやすいよう配慮しています。ですが、かなり難解な内容であるのは変わりないです。
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心打たれる対談集
2021/12/13 12:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ライターの鈴木大介氏と医師の鈴木匡子氏の対談集です。高次脳機能障害になった大介氏は、今まで取材対象だった人々の困りごとが自分ごととして理解できるようになりました。いい加減な思い込みで揶揄されてきた問題の原因が脳の機能にあったことが判明し、その解決策の道しるべになる本です。