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東映任俠映画120本斬り (ちくま新書)
著者 山根 貞男 (著)
「網走番外地」「日本俠客伝」など、1960年代後半〜70年代にかけて、高度成長まっただ中の時代に、一世風靡したヤクザ映画の数々。それらの作品を同時代に見続けてきた著者が、...
東映任俠映画120本斬り (ちくま新書)
東映任侠映画120本斬り
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商品説明
「網走番外地」「日本俠客伝」など、1960年代後半〜70年代にかけて、高度成長まっただ中の時代に、一世風靡したヤクザ映画の数々。それらの作品を同時代に見続けてきた著者が、作品の映像美と活気あふれる魅力に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
『網走番外地』『日本俠客伝』『緋牡丹博徒』など、1960年代後半から70年代にかけて一世風靡したヤクザ映画の数々。その映像美と活気あふれる魅力に迫る。
==
一九六〇年代後半から七〇年代にかけて、高度成長まっただ中の時代に、ヤクザの世界を描いた作品群が量産される。鶴田浩二、高倉健、藤純子、菅原文太などがスクリーン上で活躍する姿は一世を風靡した。それらの作品を同時代に見続けてきた著者が、その面白さの秘密を探る。『網走番外地』『日本俠客伝』『昭和残俠伝』『緋牡丹博徒』などの人気シリーズをはじめ、隠れた名作や傑作を再発見する!
==【商品解説】
『網走番外地』『日本?客伝』『緋牡丹博徒』など、かつて一世風靡したヤクザ映画の数々。その映像美と活気あふれる魅力に迫る。【本の内容】
著者紹介
山根 貞男
- 略歴
- 〈山根貞男〉1939年大阪生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業。映画評論家。著書に「日本映画時評集成1976−1989」など。
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2022/01/25 16:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔「やくざ映画」を観終わった観客は、みな健さん(高倉健のこと)になった気分で映画館を出ていったという話をよく聞きます。(この本では「任侠映画」となっていますが、当時は「やくざ映画」といったものです)
「昔」というのはいつの頃からいうと、1960年代後半から70年代にかけての高度成長まっただ中の時代です。
何故その時代に「任侠映画」が多くのファンを集めたか、この本の著者の映画評論家の山根貞男さんは「任侠映画の反時代性こそが、経済成長の波の底であくせくと働く人々にとっては魅力的なものであった」と分析しています。
この本ではほぼ10年にわたる「任侠映画」の歴史を三つの区分に分けています。
「興隆期」(1963年~1967年)、「絶頂期」(1968年~1970年)、そして「転換期」(1971年~1974年)です。
この本で紹介されている180本の映画の最後は1974年公開の「まむしの兄弟 二人合わせて30犯」ですが、この作品で主演を演じた菅原文太さんの「仁義なき戦い」シリーズは紹介されていません。
つまり、「任侠映画」というジャンルではないということかもしれません。
180本の映画を追いかけると、やはり鶴田浩二さんと高倉健さんの二枚看板の存在が大きいといえます。それと藤純子さん。
彼女が結婚を機に引退をすることになった1972年の「関東緋桜一家」あたりが「任侠映画」の潮目の変わり目だったのでしょう。
今でも「任侠映画」を観ることがあります。この本がそばにあれば、鑑賞の手引きになるのは間違いありません。
まさに「ご一緒させてもらいます」の気分です。