- 販売開始日: 2021/09/11
- 出版社: NHK出版
- ISBN:978-4-14-081872-5
カムカムエヴリバディ 平川唯一と「ラジオ英語会話」の時代
著者 平川 洌(著)
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、その出発点の英語講座の誕生ヒストリー終戦直後1946年2月から始まった「ラジオ英語会話」、通称「カムカム英語」は、瞬く間に人々の心をつかみ...
カムカムエヴリバディ 平川唯一と「ラジオ英語会話」の時代
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商品説明
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、その出発点の英語講座の誕生ヒストリー
終戦直後1946年2月から始まった「ラジオ英語会話」、通称「カムカム英語」は、瞬く間に人々の心をつかみ、困難な時代に生きる人々の希望の光となった――。
「カム、カム、エヴリバディ♪」、証城寺の狸囃子のメロディーに乗せて流れるオープニング曲は子供たちの間で大人気となり、新しい時代の到来を感じる多くの人々が「ラジオ英語会話」の放送とテキストで英語を学んだ。
講師をつとめた平川唯一は、岡山の貧しい農家に生まれ、少年時代にアメリカに渡る。帰国後「ラジオ英語会話」の講師となり、英語を学ぶには「赤ちゃんのように口まねすること」を信条に、家庭での日常英会話を紹介。この講座で生きた英語に触れたことで、多くの人々が巣立っていった。
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」ではこの時代のラジオ英語講座で学んだヒロインが登場。当時の人々がどのように英語を学んでいたのか、また平川唯一の激動の半生を、子息である平川洌がその時代背景とともに紹介。
序文では、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で平川唯一役を演じる、シンガーソングライターのさだまさし氏が寄稿。
「洌さんから『あなたは父の役にぴったりです』と言っていただき、本当にうれしかった」
そして現在の「ラジオ英会話」につながる番組ということで、「ラジオ英会話」講師の大杉正明氏、遠山顕氏、大西泰斗氏からも本書の推薦をいただいている。
●本書は、一九九五年当社発行の『カムカムエヴリバディ~平川唯一と「カムカム英語」の時代~』を復刻し、新たに巻末に年譜・年表を加えたものです。文中に出てくる経歴・所属等は執筆当時のものです。
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これは「皆さまの時間」でした
2021/10/20 16:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和20年8月15日の敗戦からちょうど一か月に出た一冊の本から、戦後のベストセラー史が始まる。
それが『日米会話手帖』。わずか32ページの小冊子であった。
それが飛ぶように売れ、360万部を超えたという。
そのことを見ても、日本人の変わり身の早さというか適応力のすさまじさに恐れ入る。
それから遅れること半年弱の昭和21年2月1日、ラジオで新しい番組が始まる。
それがのちに「カムカム英語」と呼ばれ、今に続く「ラジオ英会話」の嚆矢となった「英語会話」だった。
講師をつとめたのが、この本の主人公平川唯一(ちなみにこの本の著者平川洌(きよし)は唯一氏の次男)である。
平川唯一氏は英語の教師だったわけではない。
本書の後半に唯一氏の半生が綴られているが、先にアメリカで仕事をしていた父親を迎えに行くという目的で渡米したのが16歳の時。戦前のことである。
そこで彼は苦学生となって、勉学にも励み、ワシントン大学の演劇科で学んでいる。
戦争が泥沼化する前に帰国し、NHKに入社する。
戦争が終われば、唯一氏の本場仕込みの英会話が役に立ち、「カムカムおじさん」とまでのちに呼ばれるようになっていく。
現在団塊の世代と呼ばれる人たちが生まれたのが、放送が始まったあとあたりだから、この番組を実際聴いた人というのも少なくなったことだろう。
しかし、敗戦後わずか半年で英語を学ぼうとラジオの前で熱心に勉強した人たちがいたのも事実だ。
そういう人たちがいたからこそ、そのあとに続く復興やさらなる成長があったのだろう。
貴重な歴史の1ページといえる。
これは
2021/12/13 16:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
うれしい本だ!そして、平川さん役の、さだまさしさんの寄稿なんて、ますますわくわくする!そして、平川さんも主人公の1人の安子と同じ岡山出身だったのか!この物語が岡山から始まった所以がわかった!