「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
やさしくない国ニッポンの政治経済学 日本人は困っている人を助けないのか (講談社選書メチエ)
著者 田中 世紀 (著)
「人助け」の指数が世界126か国中、先進国では最下位の日本。「自己責任」や「自助」ばかりが強調される今、この国はどこに向かうべきなのか? 日本人が他人を助けない理由を論じ...
やさしくない国ニッポンの政治経済学 日本人は困っている人を助けないのか (講談社選書メチエ)
やさしくない国ニッポンの政治経済学 日本人は困っている人を助けないのか
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「人助け」の指数が世界126か国中、先進国では最下位の日本。「自己責任」や「自助」ばかりが強調される今、この国はどこに向かうべきなのか? 日本人が他人を助けない理由を論じ、自己責任の国の公助のあり方を考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
-「政府は貧しい人々の面倒を見るべきか?」
これは、世界47ヵ国を対象にして、アメリカのピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が2007年に行った調査に含まれる質問の一つです。この質問に「面倒を見るべき」と答えた人の割合が最も高かったのはスペインで、実に96%にのぼりました。では、その割合が最も低い59%だったのは、どの国でしょう?――それが、日本にほかなりません。つまり、約4割の日本人は、貧しい人や困っている人を自分で助けないばかりか、公の力で助けることにも同意していないのです。では、次の質問はどうでしょう?
-「社会の多くの人は信頼できるか?」
これは、2019年に行われた第7回「世界価値観調査(World Values Survey)」にある質問です。この質問に「信頼できる」と答えた人の割合は、オランダでは58.5%、ドイツでは41.6%だったのに対して、日本では33.7%。しかも、「信頼できるか」どうかの対象を「他国の人」に変えると、オランダの15.4%に対して、日本は実に0.2%、という驚くべき結果になります。つまり、日本人は日本人同士でも信頼していないし、他国の人はほとんど信頼していない、ということです。
本書は、こうしたさまざまな調査の結果を紹介しながら、「おもてなしの国」と言われ、自分たちでもそう思っている日本人が、本当は「やさしくない」ことを明らかにします。この「やさしくない国」をもたらした歴史的・社会的な要因を探ったあと、このまま進んでいった先にはどのような国が待っているのか、その姿が浮かび上がってくるでしょう。すぐに「自己責任」や「自助」が叫ばれる現状を変えるには、どうすればよいのでしょうか。長年ヨーロッパで教育・調査に携わってきた気鋭の著者がクリアに描く日本の姿と、明るい日本を実現するための方策――本書には、確かにこの国の「今」と「未来」があります。
[本書の内容]
序 章 人にやさしくない、貧しい国ニッポン
第1章 他人を信頼しない日本人
第2章 そもそも、なぜ人は他人を助けるのか
第3章 日本人の社会参加
第4章 利己主義の社会的帰結
第5章 日本はベーシック・インカムを導入すべきか【商品解説】
目次
- 序 章 人にやさしくない、貧しい国ニッポン
- 第1章 他人を信頼しない日本人
- 第2章 そもそも、なぜ人は他人を助けるのか
- 第3章 日本人の社会参加
- 第4章 利己主義の社会的帰結
- 第5章 日本はベーシック・インカムを導入すべきか
著者紹介
田中 世紀
- 略歴
- 〈田中世紀〉1982年島根県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。オランダ王国フローニンゲン大学助教授。専門は政治学・国際関係論。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
自助・共助・公助を考える
2021/12/05 16:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前総理大臣が「自助、共助、公助」と言う言葉を使い政策を語り物議を起こしたが、本書は日本人の経済的に置かれた状態。国民の意識から世界と比較して今の政治経済を述べている。先ずは、日本人は人にやさしいか。から始まり他人を本当に他人を助けないのか?社会貢献・社会活動に参加しないのか?自分の責任から公助を受けることを「恥」とするか。その根底にあるのは。調査による指標を用いながら世界と比較し考えている。他人を信頼すること。政治を信頼すること。格差から生じる分断。考えることは多い。
紙の本
安心と信頼
2021/11/18 21:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
思ったより薄い本だなというのが第一印象でした。講談社選書の中でくらべて見るとかなりスリム。
「他人を助けない国としての日本」という話題から始まり、PTAやベーシックインカムなど色々なテーマには触れるものの、結局この本で何を主張したいのか?つかみきれませんでした。読み方が浅いのか。