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紙の本
知性は死なない 平成の鬱をこえて 増補版 (文春文庫)
著者 與那覇 潤 (著)
世界秩序の転換点でもある平成という時代に、どうして「知性」は社会を変えられず、むしろないがしろにされ敗北していったのか。うつを体験した著書が、その理由をかつての自分自身に...
知性は死なない 平成の鬱をこえて 増補版 (文春文庫)
知性は死なない 平成の鬱をこえて 増補版
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商品説明
世界秩序の転換点でもある平成という時代に、どうして「知性」は社会を変えられず、むしろないがしろにされ敗北していったのか。うつを体験した著書が、その理由をかつての自分自身に対する批判も含めて探った記録。【「TRC MARC」の商品解説】
「知」を愛するすべての人へ
「うつ」でも大丈夫だよ。
どんなに「できること」を失っても、
必ずまた一緒にやっていける。
研究者として最盛期を迎えていた30代の半ばに、
重度の「うつ」で言葉の読み書きができなくなった著者は、
いかに知性を取り戻し、
しかし大学を去ると決めたのか。
能力主義の限界を超える、
新しい社会の見取図はどこにあるのか。
平成の「反知性主義」を検証し、
疫病の令和で孤立する人を励ます
真摯な一冊。【商品解説】
気鋭の歴史学者であった著者を三十代半ばに重度のうつ病が襲う。反知性主義に追い詰められた時代を振り返りつつ回復を綴る感動の書。【本の内容】
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著者自身の体験と、それに基づく明晰な英知の言論が輝く。 それ自体が、力強いレジリエンスの証であり、歓喜の歌声のようだ。
2022/03/10 10:36
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
2021年12月17日。
大阪市北区の「西梅田こころとからだのクリニック」で放火事件が発生。
たくさんの方が犠牲になった痛ましい事件。
ここでは「リワークプログラム」が実施されており、多くの人たちが心の病から社会復帰を目指していた。
事件の数日後の新聞に、本書が紹介されていた。
著者は、大学の教員時代に心の病を患った。そして、退職を余儀なくされた。
精神科病棟への入院後、「リワークプログラム」に参加。
現在では「元歴史学者」として、新たに活動を展開している。
私自身も、心の病により休職を経験した。
2014年にリワークプログラムに参加し、職場復帰を果たし今日に至っている。
「あなたには、あなたの『属性』も『能力』も問わずに、あなたを評価してくれる人がいますか」(P260)
老若男女が集うプログラムにあっては、肩書を名乗る必要もない。
ただ、健康になるために、その人そのもの。人間性だけがすべて。
そうした人と人のつながりこそが、心の病を回復させていくのだ。
プログラムだけではない。
ランチタイムの何気ないおしゃべり。
休憩時間の雑談。
すべてが有益だった。
一つひとつが人生の宝物になった。
病気から回復していった時のことを振り返りたくなり、そしてこれからのことを立ち止まって考えるため、本書を手に取った。
「知性は死なない」--読了後に、このタイトルが体の中に深く定着していた。
本書には、著者自身の体験と、それに基づく明晰な英知の言論が輝いている。
それ自体が、力強いレジリエンスの証であり、歓喜の歌声のようだ。