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人間は哀れである 東海林さだおアンソロジー (ちくま文庫)
偉い人の威厳をはぎ取ってみせる「人間は哀れである」、国語辞典の性観念を検証する「青春の辞典」など、平松洋子が選んだ、東海林さだおの傑作エッセイ全23篇を収録する。創作の背...
人間は哀れである 東海林さだおアンソロジー (ちくま文庫)
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商品説明
偉い人の威厳をはぎ取ってみせる「人間は哀れである」、国語辞典の性観念を検証する「青春の辞典」など、平松洋子が選んだ、東海林さだおの傑作エッセイ全23篇を収録する。創作の背景に踏み込んだ著者と編者の対談も掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
夫婦のアレから往生際まで……平松洋子が選ぶニンゲンの本質に迫る東海林作品23編。ぷぷぷと笑って、じんわり沁みて、明日が違って見えてくる。偉い人の威厳をはぎ取ってみせる「人間は哀れである」をはじめ、国語辞典の性観念を検証する「青春の辞典」、心ゆくまでというのがいかに困難かを語る「往生際」……斜めから見る世の中の可笑しさに思わずニンマリした後に、東海林流ペーソスがじんわり沁みてくる。最高の読み手・平松洋子が選ぶ、人間への愛おしさと哀切を湛えた23の傑作エッセイ。創作の背景に踏み込んだ著者と編者の対談も。【商品解説】
著者紹介
東海林さだお
- 略歴
- 東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。
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紙の本
編者平松洋子さん、がんばる
2022/02/23 13:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東海林さだお、84歳。少年の頃見た手塚治虫の漫画に憧れ漫画家を目指したという。でも、手塚漫画の影響は全く感じさせないのが東海林さんらしい。
谷岡ヤスジが登場した時、大いなるショックを感じたという。それでも、東海林さんは自身の漫画道を進んだ。
そんな本音会話ができるのも、東京・西荻窪に共に暮らすエッセイスト平松洋子さんとの地元愛トークだからかもしれない。(この文庫には東海林さんと平松さんの対談2つが収められている)
東海林さだおさんといえば、漫画家と同じくらいエッセイストとしても有名だ。
特に「丸かじり」シリーズに代表される「食のエッセイ」の第一人者といっていい。
そして、この文庫本の編者である平松洋子さんも「食のエッセイ」の次世代のエースとして活躍してきた。
となれば、「東海林さだおアンソロジー」ともなれば、食のエッセイの大盛りとなりそうなものだが、そうしないところが平松洋子さんの面白さといっていい。
タイトルにして、そうだ。
東海林さんがこんなタイトルのエッセイを書いていたなんてあまり知られていないのではないだろうか。
あるいは「明るい自殺」というエッセイなんかは、裏東海林エッセイともいえる、かなりハードな内容の作品だし、「往生際」というエッセイもそうだ。
もちろん、読みながら何度も笑ってしまえるエッセイもあるが(「自分部分史・帽子史篇」なんか最高レベル)、食のエッセイを封印したところに平松さんの男気(女気?)を強く感じるエッセイ集になっている。