商品説明
生きることと知ることは完全にひとつになる。この本を読めばそれがわかる。──大澤真幸(社会学者)
あなたの生に出逢うため、世界という命に己を浸せ。そして「共に」運動せよ。──磯野真穂(文化人類学者)
この本で人類学は、これからのデザインの視座になった。──佐藤卓(デザイナー)
私の探究を人類学ではなく、芸術や哲学、建築といったジャンルなのではないかという人もいる。だが私は人類学者である。なぜならあらゆる注意を払い、動くこと、知ること、記すことを通じて世界に向かって生きながら、生きていることそのものを探求するのが人類学者だから──。
地面とはいかなる場か、線を引くとはどういうことか、板を挽くとき職人たちは何をしているのか、大地・天空と応答すること、散歩することと物語ること、観察するとはどういうことか。
さまざまな問いから、人類学や哲学が取り逃してきた〈生きること〉の姿をみつけ、〈生を肯定する人類学〉の可能性と価値を擁護する。芸術・哲学・建築などのジャンルと人類学の交わるところに、未知の学問領域を切り拓いてきたインゴルドの豊穣なるアイデアのすべてを込めた「Being Alive」、いよいよ刊行!
目次
- 序文、および謝辞
- プロローグ1 生に還る人類学
- 第一部 地面を切り拓く
- 2 素材対物質
- 3 地面の文化 足を通して知覚される世界
- 4 板を歩く 技術に熟練する過程を考える
- 第二部 メッシュワーク
- 5 動くものを再考すること、思考を再び動かすこと
- 6 点・線・対位法 環境から流動空間へ
- 7 アントがスパイダーと会うとき 節足動物のための社会理論
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