『日本語はこわくない』
2022/09/20 21:20
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「日本語警察」を恐れてストレスを感じている人たちが多い現代
・「ご苦労さま」「お疲れさま」の心構え
・「受け付け」の「け」はいる? いらない?
・「こんにちわ」は認められているか?
・「到着次第」か「到着し次第」か?
・「景色」「風景」「光景」似ているようで違う
日本語の問題をどんなふうに捉えればいいのか、肩の力を抜いて平明に解説する
《長年の謎がスッキリ!
『三省堂国語辞典』の編集委員が語る、ことばを楽しむ41編》
月刊『PHP』の連載「なるほど! 日本語術」(2018年8月号〜2021年12月号)を再編集して単行本化、2021年12月刊
〈どのことばが正しいかを決めるのは、結局、あなた自身です。〉
「日本語恐怖症」を解消するために、さらっと読めて奥深い一冊
ニホンゴキョーフショー
2022/08/26 23:00
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「君の言葉使いは間違っている」とかいわれたら実際へこみます。「この言い方は正しいのか?」という事例を集めた一冊です。
例えば「三階」の読みは「さんがい」か「サンカイ」か? 「こんにちは」か「こんにちわ」か、などなど。「こんにちは」については《は》が正しいとなっていますが、語尾を伸ばすときは「こんにちわ~」の方がしっくりするような。
ニホンゴハムズカシイ
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第1章 敬う日本語―敬語だって変化する
「ご質問」が失礼ならどう言えばいい?
「ご」も「お」も両方使えることば
丁寧すぎる「お」と、ないと困る「お」
「申し上げます」か、「いたします」か?
「様」はなるべく隠すのがエレガント
「参る」と「伺う」の微妙な関係
「ご自愛」は目上に使いにくいのか?
「いいですよ」と上司に言いたいとき
「ご苦労さま」「お疲れさま」の心構え
何人も登場すると敬語はややこしい
「なるほど」に関する謎のマナー
買ってきてくれて、とてもうれしい
相手の配偶者はどう呼んだらいい?
第2章 書き分けたい日本語―ルールはあるけれど
漢字で書くか、仮名で書くか?
「受け付け」の「け」はいる?いらない?
「工事をおこなう」の送リ仮名はどうする?
「指指す」なんて' 書いてもいいの?
モノには「出合ぅ」' 人には「出会ぅ」か?
「分かる」と書かない教科書の不思議
「こんにちわ」は認められているか?
読点は、数よリも打つ位置が大事
第3章 似ている日本語―どこか違うらしい
「おざなり」「なおざり」はどう違う?
「重い」「重たい」1字の有無で違いは?
「到着次第」か「到着し次第」か?
「当面の間」か「当面」か?
「あと」「のち」どっちを使ぅか?
「以後気をつける」?「以降気をつける」?
「苦笑」「失笑」「爆笑」笑いって難しい
「景色」「風景」「光景」似ているようで違う
「3階」の「階」は清音か濁音か?
日本は「ニッポン」?「二ホン」?
第4章 こわくない日本語―正しさはあなたが決める
「ら抜きことば」を見分けるには?
「全然」の下は肯定も否定も「アリ」
何でも1個、数え方は単純化する?
ことばを重ねた重言、楽に考えよう
「普通においしい」つて、どんな意味?
「大丈夫です」は新しい婉曲表現
「よろしかつたでしようか」と言うわけは?
「塩コショウしてあげる」は丁寧すぎ?
「早く言えば」「要は」をぅまく使ぅには
「正しい日本語」は誰が決めるのか?
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例えば「感謝いたします」「感謝申し上げます」など違いなど、敬う日本語について勉強になった。以前は「いたします」を漢字で「致します」と平気で丁寧な文書に使っていたのは今では恥ずかしい…。正しい日本語を使える大人でありたい。
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目上の人に「なるほど」は失礼かな、とか、「受け付け」の「け」は必要かな、など身近で悩ましい日本語について語源を解説したり、上手な言い換え方法を説明したりした1冊です。
私が特に驚いたのは、「全然」を肯定の文に使うこと(全然面白い、全然美味しいなど)についての文です。今まで、そんなのは乱れた日本語だと思っていたのですが、まさか明治時代の夏目漱石が使っていたとは…。
「正しい日本語」についてピリピリするのも考え物だなということを学べました。
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飯間先生は、言葉に対してとても寛容だ。
新しい表現や誤りだと指摘されがちな言葉についても、そう表現されるに至った理由や使われ始めた時期などを基に、きちんとした専門家らしい根拠を示されているので信頼できる。
さらに、日頃よく使うが、使い分けがあいまいな言葉や、正解かどうか悩ましい表現についても、丁寧な解説と共に使い方の技をやさしく伝授してくれる。
言葉は厄介だ、でも伝えたいことがあるから、おっかなびっくり言葉を使う。
そんな我々に飯間先生は「日本語はこわくない」とそっと背中を押してくれる。そういう頼もしくも優しい一冊です。
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辞書を編纂する立場である著者が、日本語の使い方に対して非常に寛容なのは面白い。ことばとは変わりゆくものであり、誤った使い方とされたものが定着して正しい使い方になっていくのを、身をもって知っていらっしゃるからなのだなと思った。
メール文章を丁寧に書こうとするあまりに、いつも謎表現を繰り出してくる部下にこの本を読ませたい。
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どっちの言い方も間違っていません、明治の文豪もこう書いていました、など「結局どっちなんだい?」と最初はやきもきしていたが、読み終わる頃には本当にどっちでもいいんだと気楽に思えるようになった。
文中にもあったけど、国の名前の読み方が一つに決まっている文化じゃないんだもの、確かに仕方のないことだなぁと思う。
時代によって変わっていくのも面白い。
営業マンが「〜でしたかね?」と過去形にする謎も解けた。
面白かったし、人に薦めたいけど、元々ある程度言葉のセンスがある人じゃないと難しいかなと思う。
文章も難しくないし、一つ一つのトピックが短いので気軽に読めてよかった。
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「なるほど」について調べていたらこちらの本にたどりつきました。
「なるほど」が失礼な相槌だというのはフェイクマナー、との説明がありひと安心。
もっと日本語に優しい世の中になればいいのにな、と思いながら読み終えました。良本です。
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社会人になってから、ずっと言葉の使い方を指摘され続け、何が正しく、何が間違っているか、わからなくなってしまった。人によって、正しさが異なると、言ってくれてありがとう!と言いたくなりました。
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「三省堂国語辞典」の編集委員の1人である飯間氏による著書。
様々な言葉の説明を通して、日本語の過去・現在を温かく見つめる飯間氏の姿勢が伝わってくる本だと思います。
もちろん、日本語の将来を見据えたコメントもあります。
国語辞典の編集者というと、「あるべき日本語を守る頑固な人」のようなイメージがあるかもしれませんが、飯間氏は「今ある日本語を見守る柔軟な人」だと思います。
たとえば、「変わりつつある言葉」や「目新しい言葉」についても、突き放すことなくしっかりと受け止め、変わりつつある理由や新しさの妥当性を考察しており、新しい言葉も古い言葉も共存(使い分け)できるような日本語のあり方を目指している印象を受けました。
自分自身は、「日本語はこうあるべき」と考えがちなのですが、飯間氏を見習い、「日本語について、もっと寛容になろう」と思った一冊でした。
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失笑の「失」は、「もらす」ということだから、相手をばかにしてふっと笑いがもれるのが失笑、とか、景色、風景、光景の違いとか。
言われてみればなるほど!と思うことも多く、日本語って面白いな〜!と改めて思える本だった。
敬語も尊敬語、丁寧語、謙譲語とあるし、助数詞の種類も多いし、ほんと面白い言語だよね。
小学生くらいの子供と一緒に読んでも面白いだろうなと思う。
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ーーーことばが正しいかを決めるのは、あなた自身。
表現に愛着があれば使えばいいし、嫌なら使わなくてよい。
自分の考えを一番うまく表せることばこそ「正しい」と言える。
自分の感覚を信じて、相手に遠く表現を目指そうではないか。
ー★ー★ー★ー
「お義理」と「義理」では全く意味が異なる。
お義理は、相手を謙遜して言う言葉で、義理は人として守らなくてはいけない掟。
「お」をつけるかつけないかで意味が変わるのだなとはじめて知った。
ーーー
そして
①感謝するときは行動してくれた相手を主語
②敬意は自分を主語
にすることで表現が強調される
例えば、
「あなたが手伝ってくれたから(①)、私は嬉しいかった(②)」
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日本は「ニホン」か「ニッポン」か、ら抜き言葉はどうなのか、身近な日本語の疑問に答えてくれる1冊。日本語はなんだか自由だ。日本語の細かいところが気になる人に。