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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/03/29
- 出版社: 現代書館
- サイズ:20cm/382p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7684-5913-3
読割 50
紙の本
千代田区一番一号のラビリンス
著者 森 達也 (著)
天皇の生の言葉を引き出したいという熱情に突き動かされたドキュメンタリストが、象徴天皇制の本質に迫る番組企画を立ち上げる。そして、ついに企画実現の突破口を探り出し…。皇室を...
千代田区一番一号のラビリンス
千代田区一番一号のラビリンス【電子改訂版】
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商品説明
天皇の生の言葉を引き出したいという熱情に突き動かされたドキュメンタリストが、象徴天皇制の本質に迫る番組企画を立ち上げる。そして、ついに企画実現の突破口を探り出し…。皇室を巡るタブーに一石を投じる問題小説。【「TRC MARC」の商品解説】
皇室を巡るタブーに一石を投じる「問題小説」。
主人公のドキュメンタリストは、天皇の生の言葉を引き出したいという熱情に突き動かされ、象徴天皇制の本質に迫る番組企画を立ち上げた。
そして、ついに企画実現の突破口を探り出す!【商品解説】
著者紹介
森 達也
- 略歴
- 〈森達也〉広島県生まれ。映画監督・作家。「A3」で講談社ノンフィクション賞受賞。ほかの著書に「すべての戦争は自衛から始まる」など。
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紙の本
読みやすく楽しい物語。しかし、もちろん意欲作であり、新鮮な読み心地であった。
2022/09/03 16:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの「千代田区一丁目一番一号」って、皇居の所在地?そして、そこにラビリンス=迷宮って、なにかの暗喩?と思って手に取って、本書は、譲位前の天皇と皇后の物語だと知った。1ページ目から、なぜか、その物語が、穏やかなホームドラマのように描かれていて魅了された。だって、かの人がお忍びでひとりセブンイレブンで買い物したりするんだもの。一方、その物語に並行して「天皇のドキュメンタリーを撮って放送したい」と言い出し四苦八苦する作家の話が描かれ、「次はどうなる?」の興味が満載。
本作は、もちろん小説=フィクションだし、ファンタジー的な描写多数。しかし、時々、是枝裕和監督や山田太郎氏、さかなクンなどなど実在の人物が登場(そもそも、天皇のドキュメンタリーを撮ろうとする作家・森克也は、森達也氏がモデルだろう)。終戦直前&戦後史もリアルに描かれ、時々、あれあれノンフィクションだったっけ?ややと心地よい混乱も楽しめた。
物語終盤には、ホントに吹上御所の地下深くに秘められていた、ラビリンス=迷宮まで登場し、そんな不思議な物語を楽しみつつも、「終戦の日」以降の日本を、ある視点で眺めて深く考えることになるのである。