親鸞と道元(新潮新書)
著者 平岡聡
今なお計三万七千の寺院数を誇る浄土真宗と曹洞宗。それぞれの宗祖である親鸞と道元は、ともに鎌倉仏教の旗手として斬新かつ独創的な思想を展開、日本仏教の行く末を大きく変えた。し...
親鸞と道元(新潮新書)
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商品説明
今なお計三万七千の寺院数を誇る浄土真宗と曹洞宗。それぞれの宗祖である親鸞と道元は、ともに鎌倉仏教の旗手として斬新かつ独創的な思想を展開、日本仏教の行く末を大きく変えた。しかし両者を比較すると、「念仏(南無阿弥陀仏)と坐禅(只管打坐)」「救い(絶対他力)と悟り(修証一等)」など、極めて対照的。同じ仏教を掲げながら、なぜここまで違うのか――。多様で寛容な日本仏教の魅力に迫り、宗教の本質を問う。
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鎌倉仏教の巨人
2022/06/09 12:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏教の意義を知りたくて、読む。宗教は自己中心的な人間の在り方を否定し、自己を相対化するので、必ず自己変容を伴う。そして物事は見る視点により評価が異なる。親鸞と道元の仏教は「他力対自力」という構図で比較されることが多い。しかし、宗教そして仏教の本質は「他力」と言える。終章で、親鸞仏教が「他力を基盤にした他力」であり、道元仏教は「他力を基盤にした自力」だと示す。念仏により救われる他力と、「無我の自力」只管打座により救われる他力ということだろうか。