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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/03/17
- 出版社: 草思社
- サイズ:19cm/237p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7942-2571-9
読割 50
紙の本
ギリヤーク尼ケ崎という生き方 91歳の大道芸人
著者 後藤 豪 (著)
「投げ銭」に支えられて半世紀−。万策尽きて38歳で路上に立ってから今日まで、唯一無二の存在感で観衆を魅了しつづける「伝説の大道芸人」の不器用でひたむきな軌跡をたどる。【「...
ギリヤーク尼ケ崎という生き方 91歳の大道芸人
ギリヤーク尼ヶ崎という生き方:91歳の大道芸人
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商品説明
「投げ銭」に支えられて半世紀−。万策尽きて38歳で路上に立ってから今日まで、唯一無二の存在感で観衆を魅了しつづける「伝説の大道芸人」の不器用でひたむきな軌跡をたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
「投げ銭」に支えられて半世紀――。
万策尽きて38歳で路上に立ってから今日まで、
唯一無二の存在感で観衆を魅了しつづける
「伝説の大道芸人」の不器用でひたむきな軌跡をたどる。
やってきたことはシンプルだ。屋外で公演をする場所を決める。
しかし、無許可の場合が多く、警察に見つかったら踊れる保証はない。
運よく踊れたとしても、客は通りすがりの人たちだ。
まず、立ち止まってくれるか。さらには「投げ銭」をもらえるか……。
その繰り返しだったが、投げ銭を糧にするのは予測不能な面が多く、
不安定な生き方だった。なんとかここまでこられたのはなぜか。
それは、ギリヤークさんの人となりによる部分が大きいと感じる。
……「知る人ぞ知る」の典型ともいえるギリヤークさんは、
多くの人の支えがあって現在にいたっている。その人間的魅力とはなんなのか。
この本は、「ギリヤーク尼ヶ崎という生き方」を探る旅である。
(本書「はじめに」より)
取材の終盤、私は一気に時代を70年近くくだり、ギリヤークさんの現在について話を振ってみた。
──ギリヤークさんは今、悩んでいることってありますか。
「まだ、やりたいことがたくさんあるんだよね」
──もっと踊りたいですか。
「踊りたいんだけどね。気力が衰えている」
──どういうところで感じますか。
「90歳になってね、90歳という年齢が怖いですね。89 歳あたりだとわりとね、まだ89
歳って余裕ではないが、『89歳か……』って感じだけど、90 歳になってゾクっとした」
──ゾクっとした?
「いよいよ油断できないなって。本当の真剣勝負の世界に入ってきた。選んだ仕事を確実にものにする」
じつに神妙な口調だった。
(本書「第1章 90代」より)【商品解説】
目次
- 第1章 90代
- 公園の地べたに座り、化粧をはじめた老人
- 「尼ヶ崎勝美」から「ギリヤーク尼ヶ崎」へ
- 「日本に生まれ、ここにいます」
- 「定番エピソード」をめぐるミステリー
- 「91歳という年齢が怖いですね」
- 「惚れっぽかった。そこのところ、話しておくよ」
- 「もう少し真剣に楽しく、精一杯生きてみようかな」
- 「でも僕、弱ってきているね」
- 新型コロナのワクチン接種「痛くない」
著者紹介
後藤 豪
- 略歴
- 〈後藤豪〉1981年東京都生まれ。2005年毎日新聞社入社。青森支局、大阪社会部、東京社会部などを経て、東京経済部。
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最高の大道芸人
2023/01/25 21:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。やっていることは「舞踏家」と呼んでも差し支えないと思うのだが、あえて「大道芸人」と呼ぶ慎ましさ。大好きです。
紙の本
大道芸でギリヤークさんを見て
2022/10/19 21:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒグラシカナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
名古屋市大須で開催される大道芸のお祭りで
ギリヤークさんを初めて観たのが20年以上前だったと思う。
何年前か定かではないが、とにかく度肝を抜かれたことを今でも
ハッキリ覚えている。
それから名古屋で登場される予定があれば観に行って
いた。ギリヤークさんに会いたくて集まる人がたくさんいた。
しばらく見に行くことが出来ていなかったので、この本を
読んで当時度肝を抜かれたあの独独の感情を思い出したり
することができました。
読みやすい文章で、とても良い本でした。